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2023.05.04

ゲームにおける「DPS」とは?意味や注意点をわかりやすく解説!

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 対戦型・協力型問わずオンラインゲームをプレーしている方なら、「DPS」という言葉を耳にしたことが一度はあるでしょう。武器や職業ごとのダメージ効率、ひいてはプレー効率を示す指標であるDPSは、ゲームの腕を磨いてより高いレベルを目指すプレイヤーにとって非常に重要なものです。

 今回は、ゲームにおける「DPS」の意味や詳しい内容、関連する注意点について詳しく解説します。FPSやMMORPG、ハクスラなどのジャンルのゲームをよくプレーする場合は知っておくとゲームへの理解が深まります。

ゲームにおける「DPS」とは

 ゲーム用語としての「DPS」は、”1秒あたりの与ダメージ”という意味を持っています。英語の「Damage Per Second」の頭文字を取って略したものです。

 例えば”DPS100”なら、1秒間に100ダメージを与えられることを示しており、DPSの数字が大きいほど1秒あたりのダメージ効率が良くなります。”2秒に1回攻撃して200ダメージを与えられる武器”も、”10秒に1回攻撃して1000ダメージを与えられる武器”も、同じ”DPS100”とされる場合が多いです。

 DPSは主にFPS、MMO、ハクスラなどの戦闘を伴うジャンルのゲームで用いられる言葉で、主に武器や攻撃技の火力を示す指標のひとつになっています。このような意味合いから派生して、高火力な武器・攻撃技や、それらを扱える職業(ロール・ジョブ)のことを「DPS武器」・「DPS職」などと呼ぶこともあります。

【DPSの意味】FPSの場合

 「DPS」という言葉が表す概念は、ゲームのジャンルによっても少しずつ異なる点に注意が必要です。まずはFPSゲームにおけるDPSについて解説します。

武器の性能を測る上での指標

 FPSにおける「DPS」は、武器の性能を測る上での指標のひとつとして用いられています。武器種以外の条件を同一に揃え、同一のターゲットにどのくらいのダメージを与えられるかを計測し比較することで、武器ごとの火力をランキング付けすることが可能です。

【注意】DPSだけで武器の優劣を決めることは難しい

 FPSにおいて、武器の性能の優劣はDPSだけでは決まりません。例えば、連射時の反動が大きく全弾を敵に命中させるのが難しい武器の場合、何発かを外してしまうと実戦での与ダメージは下がります。DPSはあくまでも最高のパフォーマンスを発揮した場合の理論値であるため、理論値が高い武器がそのまま実戦でも強いとは限らないのです。

 とはいえ、操作の難しさが理由で一般プレイヤーからは敬遠されがちな武器も、それを難なく使いこなせるプロゲーマー同士の試合では使用率が高くなります。武器の強さはDPSだけでは語れませんが、極めて重要度が高い指標であると言えるでしょう。

【DPSの意味】MMORPG・ハクスラの場合

 続いて、MMORPG・ハクスラにおけるDPSについて解説します。

DPSを気にする温度感の近い仲間とのプレーがおすすめ

DPSという言葉に複数の意味がある

 MMORPG・ハクスラでは、「DPS」という言葉が主に2種類の概念を指す言葉として使われています。プレー中の状況や文脈から、”DPS”の意味を正しく読み取ることが重要です。

職業(ロール)としてのDPS

 「職業(ロール)のDPS」は、特定の職業のみが使える武器や攻撃技、スキルを踏まえた総合的な火力を表します。基本的にDPS効率が良いのは攻撃型の職業ですが、そうでない職業もバフの付与や回復によってパーティメンバーをサポートする役目を持つ重要な存在です。

 パーティメンバー全員がDPS効率の良い職業を選んでいてはチームプレーが成り立たない場合も多いので、タイトルごとの特性を踏まえてパーティ構成を検討する必要があります。

PT火力(効率)としてのDPS

 パーティメンバー全員の武器・職業構成を踏まえた総合的な火力もDPSで表されます。PT火力の高さはプレー効率に直結するため、重視するプレイヤーが多い要素です。

 ほとんどのタイトルでは、DPS効率が良い攻撃役だけでなくサポート役の存在も重要であるため、プレー中の各メンバーの働きを総合してバランスが良い構成を探していくことになります。

【注意】PT火力(効率)としてのDPSの話題は論争の火種になりやすい

 パーティ全体の火力は効率に直結するポイントですが、自分だけでなく仲間にも高火力を求めるのは効率プレーの押しつけになってしまいがちです。チームでのプレー中にDPSに関する話題が挙がるのはよくあることですが、論争の火種になりやすいため、話を深掘りする際には慎重になる必要があります。

 数字上の優劣はあれど、効率よりも自分が好きな武器・職業を使って楽しくプレーすることを重視するのは正しいゲームの楽しみ方です。

 一方で、エンドコンテンツなど、要求されるDPSにある程度の“ハードル”がある場合は、目標に対してチームが一丸となる必要があるためゲームといえど責任が伴うのも事実です。他のプレイヤーのスタイルを否定するような発言はせずに、自分と同じスタンスの仲間を探すようにしましょう。

DPSを使った例文

 「DPS」という言葉は、主に以下のようにして使われます。

・「この武器はDPSが高く優秀だ。」
・「この職業はDPS効率が良い。」
・「このコンテンツは要求DPSが高いので、突入前に準備をしっかり行おう。」

サポートやヒーラーは全体のDPSに影響

 対戦型ゲームにおいてよく使われる用語である「DPS」について解説しました。”1秒あたりの与ダメージ”を示すDPSは、主にプレイヤーの武器・職業の火力の高さの指標とされています。

 武器・職業選択においてDPS効率の良さは重要度の高い要素ではありますが、必ずしもプレイヤー全員が最高のDPS効率を求めるのが正解というわけではありません。サポート役に回るプレイヤーの存在も大切なものですし、効率にとらわれずに自分が好きなスタイルでプレーすることを楽しむのもまたひとつの正解です。

 チームメンバー同士で協力して効率の良いプレーを求める際には、DPSを参考にしながら自分たちに合ったスタイルを探してみてください。

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