大会レポート

2021.01.05

「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」、激戦を制したのは大阪府

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 全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA 実行委員会は2020年12月28日、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」の最終結果を発表した。総合優勝に輝いたのは大阪府、次いで2位が東京都、福島県と埼玉県が同着で3位となった。

コロナ禍によって一度は延期となったが無事開催された

 全国都道府県対抗eスポーツ選手権は47都道府県の代表が日本一を目指して競い合うeスポーツ競技大会。12月20・26・27日に開催され、その予選参加者の合計は昨年の1万5000人を大きく上回り8万3000人に上った。今大会ではその中から地方予選を勝ち抜いた125人の選手が参加。採用されたゲームタイトルは「eFootball ウイニングイレブン」「グランツーリスモSPORT」「パズドラ」「ぷよぷよeスポーツ」「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」の5競技で、計8部門に分かれて競った。総合優勝はこれらの合計成績によって決定され、今回優勝を獲得した大阪府は、最終種目までもつれ込んだ激闘をおさえた上での逆転勝利だったという。

大会結果

 各競技の最終結果は以下の通り。

 eFootball ウイニングイレブン」(高校生の部)では神奈川県代表 私立横浜隼人高等学校による須田吾郎選手、諸橋怜選手、新川翔馬選手のチームが優勝した。須田選手は「去年青森代表に負けて悔しい思いをしたので、今年はたくさん練習してリベンジを果たせて、また優勝もできて最高です!」とコメント。

神奈川県代表チーム

 「eFootball ウイニングイレブン」(オープンの部)では大阪府代表の仮屋亮選手、井上克洋選手、藤本峻輔選手のチームが優勝を飾った。井上選手は「昨年ベスト8で負けて、この一年優勝するために練習してきたので、昨年のリベンジを果たすことができてうれしいです!」と語った。

大阪府代表チーム

 「グランツーリスモSPORT」(少年の部)では東京都代表の三宅拓磨選手が優勝。「優勝できると思っていなかったので本当にうれしいです。昨年は東京都代表で出場しながらも、決勝レースでうまくいかず11位と悔しい思いをしたので、今年は優勝してリベンジをすることができ、最高の気分です」と語った。今後については「世界で活躍されている選手の背中を追いかけて、いつか追いつき追い越せるようなドライバーになれたらと思っています」とインタビューに答えた。

三宅拓磨選手

 「グランツーリスモSPORT」(一般の部)では栃木県代表の山中智瑛選手が優勝した。結果について「まずはうれしいというより、ほっとしているというのが正直なところ。本当に二連覇できてよかったと思っています」とコメント。また、今大会がコロナ禍によって延期になっていたことについて「今年この難しい状況の中でオンライン大会が開催され、選手として出場できたことに喜びを感じていて、関係者の皆さまに感謝したい。また一緒に参加した選手の皆さん、ライバルがいなかったら自分はここにはいなかったと思うので、皆さんにも感謝したいと思います。そしてこれからも連勝記録を伸ばしていきたいです」と感謝の気持ちを述べた。

山中智瑛選手

 「パズドラ」(オープンの部)では福島県代表のいっちー選手が優勝を果たした。対戦内容について「めちゃめちゃうれしいです。(決勝戦の)相手との相性が良かったこと、1戦目で失敗して動揺したけれど、2戦目3戦目で立て直しができたことが勝因だったと思います」と振り返る。「応援してくれた皆さま、ありがとうございます。プロになってからも頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」とコメントした。

いっちー選手

 「ぷよぷよeスポーツ」(一般の部)では埼玉県代表のlive(リベ)選手が優勝。結果について「率直にうれしいです。公式大会での優勝がなかったので、誇れる実績ができてうれしいです」と、いまの気持ちを示した。プレー内容については「試合前の調整で調子をベストな状態に持っていけたと感じたので、自信を持ってプレーすることができました。今大会では、自分の肩書や実績におごらず、初心にかえろうという気持ちで練習に取り組んでいて、目的意識を持ちつつ、練習の質を上げることを意識しました。それがこの結果に繋がったのだと思います」と語った。

live選手が優勝

 「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」(学生の部)では、京都府代表 同志社大学の大西佑貴(オオニシ)選手が優勝を手にした。今大会について「ずっと長く遊んできたパワプロの大会に参加できること自体うれしかったですが、優勝することができて、これ以上にうれしいことはないです」と一言。自分のプレーについては「試合中はとても緊張していましたが、自分の持ち味である粘りの投球で、守りの野球ができたことが大きな勝因だと思います。今年はいろいろと大変な状況の中ではありましたが、eスポーツを通して、たくさんの方々と一緒に盛り上がることができてとても楽しかったです」と語った。

大西佑貴選手

 「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」(一般の部)では、大阪府代表の藤村秀一(すーちょ)選手が優勝を飾った。「対戦相手は格上の方々ばかりだったのに、優勝できたということがまだ信じられずにいます。そしてまさかアラフォーになって『ゲームの全国大会で優勝する』という、もう諦めていた目標を達成できるとは思っていませんでした。オリックスは弱くないことを証明できてよかったです!」と大会に対する熱い思いを述べた。

藤村秀一選手

 なお大会の模様は各種配信サイトよりアーカイブとなっており、現在でも確認できる。

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