大会レポート

2022.08.13

高校日本一のLoLチームはどこだ! STAGE:0 2022、LoL決勝

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 8月12?15日に、オンラインで開催されている高校生eスポーツの祭典「STAGE:0 2022」。12・13日は『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド=LoL)』の全国大会が行われました。

「STAGE:0 2022」LoL決勝大会の対戦カード

 『League of Legends』部門は、北海道、東北、関東、中部、関西、中国・四国、九州・沖縄、オンラインの9ブロックから地方予選を勝ち抜いたチームが決勝トーナメントに進出しています。

 北海道ブロックは東海大札幌、東北は仙台城南、関東はクラーク記念国際、中部は岐阜商業、関西はルネサンス大阪から2チーム、中国・四国は岡山共生、九州・沖縄は八女工業、オンラインはN高が進出しています。関東代表のクラーク記念国際は、選手の体調不良により参加を見合わせています。今大会も決勝トーナメントに進出しているN高は、これまでの全大会で優勝しており、3連覇を達成しています。今大会で4連覇の偉業を達成できるか、他のチームが阻止するのかが注目です。

 準決勝まではBO1(1勝勝ち抜け)で行われ、決勝戦のみBO3(2勝勝ち抜け)で行われます。試合前に使用禁止のチャンピオン(キャラクター)とそれぞれのチームが使用するチャンピオンを選ぶBAN・PICKを行います。BANされたチャンピオンや相手チームに先に選ばれたチャンピオンは使用することができないので、相手の得意チャンピオンを封じたり、自分達が得意な構成で挑んだり、試合前から戦略面での戦いが始まっています。

8月12日の準決勝


 12日は1回戦と逆シードの4試合が行われました。
(8月12日の記事=https://esports.bcnretail.com/highschool/220812_000714.html)

 初戦は逆シードであるルネサンス大阪(枯れ葉チルドレン)と東海大札幌(いなり寿司)の対戦です。終始、ルネサンス大阪の優勢をキープしながらも、東海大札幌も追いすがる展開。中盤以降は少しずつその優位性を広げて行き、ドラゴンを4体すべて倒しきり、大幅な強化を得たところから大きくルネサンス大阪に傾きます。大きなアドバンテージを得ても慎重さを保ったルネサンス大阪が危なげなく勝利を収めました。

 準々決勝1試合目はN高(N1)対ルネサンス大阪(鍛冶神の呼び声)の対戦。序盤はキル数、ゴールドともに互角で、若干、ルネサンス大阪が優勢まである展開。ゲームが動いたのは中盤。バロンを餌にN高をおびき寄せ、集団戦で撃退する戦略が、返り討ちにあい、N高が一気に優位に立ちます。序盤の均衡が嘘のようにそこからは一方的な展開でN高が勝利。

 準々決勝2試合目は仙台城南(Disrupter)対八女工業(YTHS)の一戦。仙台工業は序盤弱い代わりに無制限に成長できるチャンピオン、サナスを採用。サナスが育ってから終盤追い上げる作戦を採用。しかし、思わぬ活躍により序盤からサナスを成長させることができ、不利と思えた序盤から優勢に。育ったサナスと1対1で戦うことが難しくなったうえ、集団戦でも優位が取れずじり貧の八女工業。そのまま仙台城南が勝利を収めました。

 準々決勝3試合目は岐阜商業(県岐商eスポーツ部)対ルネサンス大阪(枯れ葉チルドレン)の対戦。逆シードですでに1試合戦ったルネサンス大阪が唯一の2戦目を戦います。試合の流れは岐阜商業にありましたが、集団戦、個々の対戦でルネサンス大阪が勝利し、互角の戦いに。そこから不利と思われた戦いにスーパープレーで逆転勝ちし、一気に流れがルネサンス大阪に。プレーヤーの腕前が光った一戦となりました。

8月13日・決勝大会

 翌13日は準決勝の2試合と決勝戦が行われました。先述の通り、決勝戦のみBO3となります。

準決勝1試合 N高vs岡山共生

 準決勝1試合目は、N高対岡山共生。この組み合わせはSTAGE:0の第1回となる19年の大会の決勝戦の組み合わせで、その時はN高が勝利しています。さらにその半年前に行われた全国高校eスポーツ選手権でも同じカードが組まれており、その時は岡山共生が勝利しています。

 岡山共生の1回戦は、クラーク記念国際が棄権したため、この試合が決勝トーナメントでの初戦となります。試合は、いきなり開幕でぶつかり合い、2v2の対戦が勃発。これに勝利したN高が序盤から優位に立ちます。開始14分までにタワーを破壊すると獲得できるボーナスまで取得し、もはやN高のワンサイドゲームの様相を見せます。この時点で、撃破数は15?0、ゴールドは31k?18kと大きな差がついています。

 自陣エリア近くで発生した集団戦では起死回生の分断スキルが炸裂。ようやく人数優位の集団戦が行えた岡山共生でしたが、如何せんゴールド差がありすぎて、人数の優位性を持ってしても倒しきれません。逆に反撃を喰らってしまいます。そのままネクサスを破壊され、結果、22?0のパーフェクトゲームでN高が勝利しました。

準決勝2試合 ルネサンス大阪vs仙台城南

 準決勝2試合目は、ルネサンス大阪対仙台城南。先ほどの試合が初戦の岡山共生に対して、すでに3試合目となるルネサンス大阪。前日サナス無双を見せた仙台城南と対戦です。

 とにかく無理をせず、慎重に戦うルネサンス大阪は、この試合でも危なげない試合展開。序盤から優勢を保ち、逆転の芽を悉く摘み取り、相手に主導権を握らせることなく勝利しました。

決勝戦 ルネサンス大阪vs N高

 決勝戦はルネサンス大阪対N高。N高は1回戦で同じルネサンス大阪の鍛冶神の呼び声を倒しています。N高としては同じ高校と2度目の対決となり、ルネサンス大阪としては同胞の敵討ちとなります。

 第1ゲームは、ルネサンス大阪は強力ながら高い操作スキルを要するカリスタをピック。序盤に強さを発揮するため、先行の優位をとる作戦に。予定通り、ゴールド、キル数が優勢となるルネサンス大阪でしたが、ボットレーンでの集団戦に勝利したN高が今度は優勢になります。そのまま1戦目はN高が勝利しました。

 第2ゲームは、N高がゴールドの獲得数が増えるものの倒されると稼いだ額の多くを失うギャンブル性の強いドレイブンをピック。このチャンピオンも高い操作スキルが必要ながら、N高の穴金skywalker選手は使いこなします。その効果もあり、序盤から大きくゴールド差を付け、ドレイブンは手が付けられない状態に。大きなゴールド差を付けられたものの、そのほとんどが、ドレイブンが稼いでものであり、他の4人がそこまで強化されていないことを理解しているルネサンス大阪は集団戦に活路を見いだします。みごと思惑通りに集団戦で勝利するも、その後、ドラゴン4匹を倒し、バロンも獲得して、チーム全体を大幅強化します。その後N高は、集団戦ではルネサンス大阪を全滅させ、復帰時間までにネクサスの破壊に成功し、2連勝で優勝を決めました。

チャンピオンに輝いたN高

 これでN高校は2019年の初回STAGE:0から4年連続で優勝となり、4連覇を達成。1年生からレギュラーとして活躍していたrre選手も3年連続での優勝を手にしました。

優勝トロフィーを掲げるN高

優勝者インタビュー

 大会終了後は、優勝者インタビューに答えていただきました。

??優勝おめでとうございます。まずは感想をお聞かせください。

ham05選手(以下ハム):夢に見た舞台で、何ヶ月も練習してきたので、優勝できて嬉しいです。

穴金skywalker選手(以下アナキン):前日の試合の内容に不安もありましたが、優勝できて良かったです。大会を楽しめました。

rre選手(以下レレ):とりあえず安心しました。3年連続で出場できたことも嬉しいですが、これまで先輩方が築き上げていた連続優勝を続けられたことで、本当に安心しています。

ショパン選手(以下ショパン):STAGE:0に出場できたことが嬉しかったです。

kentakki3選手(以下ケンタッキー):優勝した実感はまだないんですけど、勝てて嬉しいです。僕も前日うまくいかなかったので、今日の試合は心配でしたが、勝てて良かった。

はくえん選手(以下はくえん):STAGE:0は雲の上のような存在でした。それに出場できたのは嬉しかったです。


??まず誰に優勝を報告したいですか

ハム:親に報告したいですね。一番身近で応援してくれた存在です。

アナキン:両親と練習に付き合ってくれた人たちですね。時間をたくさん使ってくれたことで、勝てましたと報告したいです。

レレ:家族はもちろんですが、先輩達ですね。長時間練習に付き合ってくれましたお礼と今年も優勝できましたと伝えたいです。

ショパン:家族を含め、練習に付き合ってくれた人、すべてに感謝したいです。

ケンタッキー:両親にありがとうと言いたいです。eスポーツで部活動をすると言うのは理解しにくいことだと思いますけど、理解してくれたので感謝しています。

はくえん:両親にまず報告したいですね。出場条件に「同じ高校に通っている」というものがあり、N高に通うことを許してくれました。

??大会に臨むにあたって工夫した点や苦労した点はありますか

ハム:大会に向けて練習をするにつれていろいろな課題がたくさん見つかって、本番までにみんなで考え、改善していったことですね。

アナキン:コミュニケーションをとるのが苦手で、それが原因でうまくいかなかったことも多々ありました。あとは最近、ちょっと調子が良くなかったんですけど、本番までにうまく調整できました。

レレ:出場するのは3回目で、そこまでずっと優勝していたので自分自身に対してすごいプレッシャーがありました。プレーにプレッシャーの影響がでないように気をつけていました。メンタルが弱いんだなと思い、自分自身では完全に解決できませんでしたが、チームメイトが救ってくれました。

ショパン:『LoL』は高校になってから始めました。コミュニケーションを取れるようになるまで時間がかかったことと、個人のレベルアップができるようになることに苦労しました。

ケンタッキー:いろんなことにチャレンジしてみた結果、それまでにできていたこともできなくなってしまった時期もありました。ちょっとずつまたできるように戻して行き、なんとか自信を取り戻せました。

はくえん:決勝大会は早い段階で自分は出場しないことを決めました。そこから、自分に何ができるのか考え、探していました。

 8月14日はフォートナイトとフォールガイズの決勝大会になります。以下のチャンネルで配信するので、お楽しみに!(ライター・岡安 学)

YouTube(有吉ぃぃeeeee!)
https://youtu.be/v2SqW7rfJCk

YouTube(STAGE:0)
https://youtu.be/g753ZqyiLSA

Twitch
https://twitch.tv/tvtokyo

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外部リンク

Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2022
https://stage0.jp/

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