大会レポート

2023.02.12

ロケットリーグ高校No,1が決定! 第5回 全国高校eスポーツ選手権

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 第5回 全国高校eスポーツ選手権「ロケットリーグ部門」の決勝大会が、2月12日に開幕しました。主催は毎日新聞社と全国高等学校eスポーツ連盟。84校113チームの頂点を決める戦いの行方を追います。オンライン配信だけでなく、池袋の新文芸坐ではパブリックビューイングを実施。オンライン・オフラインともに楽しめる大会です。

第5回 全国高校eスポーツ選手権「ロケットリーグ部門」

第5回 全国高校eスポーツ選手権「ロケットリーグ部門」

 対戦カードは、準決勝 第1試合が飛龍高校「HEST:01」とN高校「ねこなま」、第2試合は福井工業大学附属福井高校「サルの音楽隊」とN高校「ねこどう」。それぞれの勝者が決勝戦に進みます。いずれの対戦も3戦先取のBO5形式。大会のMCはOooDaさん、実況はkokkenさん、解説はWaveさん、アナリストはValtaNさんが務めます。

 試合開始前、パブリックビューイング会場の新文芸坐で舞台挨拶に登壇したアナリストのValtaNさんは、「ロケットリーグは前回に続き、選手の気持ちが伝わるまで解説したいと思います。久しぶりで緊張しておりますが、よろしくお願いします」とコメントしました。

左から、OooDaさん、ValtaNさん、kokkenさん、Waveさん

準決勝 第1試合 「HEST:01」×「ねこなま」

HEST:01
ねこなま

 準決勝第1試合は、決勝大会に初めて参加するHEST:01が、アジア大会で優勝経験のあるLunatic^-^(ルナティック)選手を擁するねこなまに挑む形になります。試合前、ルナティック選手は「経験の差と安定感で勝っていきたいと思います」とコメント。1戦目の開始1分以内で2得点取り、実力を示します。中盤、HEST:01も堅牢な守りを潜り抜けボールをゴールに押し込みます。それでも攻め続けるねこなまが6点を取り、1戦目を取りました。

開始1分以内に2点を獲得したねこなま

 2戦目も個人技の高さで順調に点を重ねるねこなま。前半で5点を取ります。ただ、HEST:01も動きに慣れ始めて守りが硬くなり、後半は2点に抑えました。2戦目は7対0でねこなまが取りました。3戦目、HEST:01が実力を発揮し始め、ついに前半を1対1の同点で折り返します。鋭いシュートもディフェンスし、拮抗した状況。残り50秒でねこなまが3点、HEST:01が2点。1戦返すかと思われましたが、やはりねこなまが終盤に点数を重ね、5対2で決勝に進みました。

トドメの点を決めるルナティック選手

準決勝 第2試合 「サルの音楽隊」×「ねこどう」

サルの音楽隊
ねこどう

 双方のキャプテン、サルの音楽隊のmonkichi moon選手とねこどうのArinko選手は「最後の大会なので楽しみたい」と口をそろえてコメント。悔いのない試合をしたいと話します。

 第1戦、先制点はねこどうが取りました。勢いのまま開幕1分で3点。その後はサルの音楽隊の堅い守りがねこどうの攻めを押しとどめますが、後半残り1分30秒で1点を許してしまい、ねこどうが4対0でリードします。

ねこどうArinko選手が決めた7点目

 2戦目はサルの音楽隊が先制するも、前半のうちに2対1とねこどうが優位に立ちます。サルの音楽隊も“魂のディフェンス”と呼べるような、ゴール目前でのシュート阻止をみせますが、後半、ねこどうのArinko選手が壁をつかったドリフトでボールを空中にキープ。相手のディフェンスをかわしてゴールを決めます。これがトドメの点となり3対1でねこどうが勝利。3戦目は開始20秒でArinko選手が先制点。さらにsk選手のパスからRarara選手がコンビネーションでゴール。その勢いのまま8対0で決勝への切符を手にしました。

8点目を決めるRarara選手

 試合後、ねこどうキャプテンのArinko選手は「本日初戦ということもありミスが多かったのですが、それ以外は大丈夫でした。高揚し過ぎて空回りました。決勝ではそれも取れると思います。決勝で戦う『ねこなま』とは毎年戦い、前回大会では負けたので今度こそ勝ちたいです」とコメントしました。決勝戦は因縁の対決になりそうです。

決勝戦 「ねこなま」×「ねこどう」

試合前にアツい握手を交わす「ねこなま」のルナティック選手(左)と「ねこどう」のArinko選手

 決勝戦はN高同士の戦いです。先制点はねこなま。以降は攻めて守ってと攻防の切り替えが続く中、ねこどうのRarara選手がドリフトから押し込みゴール。その勢いで追加点を取ります。その後も一進一退、のこり20秒時点で3対3。オーバータイムに突入します。ねこどうが守りに入り点数を許しませんが、ねこなまは攻め続け、ルナティック選手からのパスをfurlashh選手がゴールに運び1戦目を取りました。

ねこどうの堅い守備を越えてシュートを決めたfurlashh選手

 2戦目はねこどうが先制点を取ります。1分半でねこなまが取り返すも、その後はこう着状態。お互いスキを見せません。後半残り40秒でfurlashh選手が高高度からのパスをルナティック選手がピッタリのタイミングでシュートしゴールを決めました。2戦目もねこなまが2対1で取り、優勝に王手をかけます。

furlashh選手の適格なパスがゴールに貢献

 3戦目、開始1分でねこどうのArinko選手とsk選手が続けて点をとり2対0で優位に立ちます。その後すぐにねこなまが1点、furlashh選手が1点をとり残り3分で同点。さらにわずが10秒で双方が1点ずつ取り3対3。加えてねこなまが4点目を決めて折り返します。残り1分半でねこなまのIKA選手が追加点。これが決勝点となり、ねこなまが優勝に輝きました。

優勝トロフィーを掲げるねこなま

 優勝した「ねこなま」のキャプテンを務めるルナティック選手は、「めちゃ嬉しいです。今優勝を実感しています。高いお弁当でも食べようと思います」、IKA選手は「ゲームスピードが早く、どうなるのかわかりませんでしたが、勝ててよかったです」、motikun選手は「優勝できてよかったです。声掛けも清涼が出ていてよかったです」、furlashh選手は「面白かったです。自分もまあまあ上手かったですが、ルナティック選手も上手かったです。応援してくださってありがとうございます」とそれぞれコメントしました。

 今回の全国高校eスポーツ選手権はこれにて終幕ですが、方々から次回を望む声が上がっています。5回まで続いたことで、すでにeスポーツに取り組む高校生の目標になっている本大会。第6回、7回の続けば、さらに高校eスポーツの活性化につながりそうです。

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■外部リンク

全国高校eスポーツ選手権
https://www.ajhs-esports.jp/

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