コラム

2024.11.20

年々レベルが高まるアカデミーコーナー TGS 2024 VARRELのスポンサー務める岩崎学園ブースを取材

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 9月26~29日に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2024(TGS2024)。大手ゲームメーカーだけでなく、インディーゲームメーカーやデバイスメーカーなど、様々なカテゴリーの企業や団体が出展していました。もちろん、専門学校や大学、高校など、教育機関の参加も多く、ゲームアカデミーコーナーも賑わいを見せていました。ちょっと前になりますが、改めて振り返ってみたいと思います。

(ライター・岡安 学)

ゲームアカデミーコーナー

ブースの完成度は企業並み!? アカデミーコーナーはまるで文化祭のよう

 ゲームアカデミーコーナーは一般企業ブースと比べると、凝ったブースではなく、インディゲームイベントのようなシンプルな作りのブースが主流でしたが、ここ数年、大手学校を中心に艶やかな装飾を施したブースが登場しています。もはや企業ブースと比較しても遜色のない出来栄えだったと言えます。

 各学校においてTGSは、学生が作ったゲームをお披露目する場であったり、これから受験する生徒に向けた学校の紹介やアピールの場であったり、はたまた学生が参加する学校イベントとしての側面があります。

 以前、「N高校にとって、ニコニコ超会議は文化祭みたいなもの」と聞いたことがあります。これと同様に、TGSも、参加する学校や生徒にとって、文化祭的なものとして映っているような気がします。文化祭的にTGSに参加できるのは、本当に贅沢なことだと思いますので、現在のゲーム系の高校や専門学校、大学に通っている生徒や学生が羨ましいところです。

学生が作成したゲームが試遊できました

VARRELのスポンサーも務める 岩崎学園 

 といったように、学校にとっても重要なイベントとなっているTGSですが、今回は横浜を中心に展開している専門学校 岩崎学園に取材する機会を得たので、出展する意義やその効果などについて聞いてきました。

学校の情報だけでなく 横浜市後援 横浜GGプロジェクトの活動発信拠点に

 岩崎学園は情報科学専門学校をはじめ、横浜リハビリテーション専門学校や横浜スポーツ&医療ウェルネス専門学校など、多岐にわたって展開しています。その中でも情報科学専門学校や横浜デジタルアーツ専門学校では、ゲームやIT、デザインなどを教えており、eスポーツにも注力しています。

 そのこともあり、プロゲーミングチームVARRELのスポンサーを務めています。先日行われたTOPANGA Championshipのオフライン決勝では、岩崎学園 情報科学専門学校にあるeスポーツ施設を貸し出すなど、eスポーツイベントにも大きく関わっています。

 さらに京急電鉄やPC DEPOTなどが参画している横浜GGプロジェクトにも参画。eスポーツを通じた地域コミュニティの活性化とeスポーツの振興を目指しています。今回のTGS2024への出展もそうした活動に大きく関わっているとのこと。

アカデミーコーナーの岩崎学園ブース


 「今回、横浜GGプロジェクトと連携してTGSに出展しています。岩崎学園の学生の学びの成果やeスポーツの魅力の発信はもちろん、eスポーツを通じた選手や選手を目指す若者の支援、そして地域社会の発展に貢献してまいります。今月2月に発表された、みなとみらい21中央地区60・61街区の事業予定者選定を受けて、岩崎学園にも『観光・エンターテインメント』を軸とした町作りへの貢献が期待されています。それもあって今回は、これまで以上に注力しているゲーム・eスポーツ分野の取り組みの成果を発表する機会とすることを目的にしています」と、語るのは岩崎学園 マーケティング・教育事業創造本部の石川達大さん。今回のブースは、岩崎学園のブースでもあり、横浜GGプロジェクトをアピールするための発信拠点としての位置づけもあるということです。

岩崎学園 石川達大氏

VARRELの選手・ストリーマーらも登場!来場者や学生スタッフと交流

 岩崎学園ブースでは、学生が作ったゲームの試遊やコスプレイヤーのミンミコさんによるノベルティの配布、学生が作成したデジタルガチャによるVARRELのアパレルやゲーミングガジェットの抽選配布も行われていました。
学生や教師など学校関係者がスタッフとして在中しており、学校行事としての側面もあるようでした。一般公開日となる28・29日には、VARRELの選手やストリーマーによるグリーティングも行われています。

VARRELのメンバー同士のエキシビションマッチや来場者との対戦会が行われていました
選手と来場者の距離はほぼゼロ距離
スタッフとして働いていた学生とVARRELの選手が一緒にTGS公式TikTokに出演。これもTGSに出展する学校の特権といえます

【終わりに】TGS内のオープンキャンパス的立ち位置 産官学でeスポーツ盛り上げる姿勢も見えた

 来年の日本eスポーツアワードの開催地ともなっている横浜は、産官学でeスポーツを盛り立てていくといった動きがあります。その一端を今回のTGSで示してもらった、そんな感じがしました。

 また、ゲームアカデミーコーナーは生徒にとって、オープンキャンパスのように大学や専門学校の様子を体験できる場所でもあります。ゲーム・eスポーツ業界に興味がある人の中には、こちらが大本命、と考えていた人もいたのではないでしょうか。

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外部リンク

岩崎学園
https://www.iwasaki.ac.jp/

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