コラム
2024.11.15
令和ゲーマーが注目!話題の「ゲーミングバザー2024秋」に潜入取材してみた!
- ゲーミングデバイス
過去最大級の参加人数で、整理券が発行されるほどの大盛況。2024年10月12日に浅草で開催されたゲーミングバザーを取材してきました!
(取材・文/小川翔太)
ゲーミングバザーとは?
ゲーミングバザーとは、オリジナルグッズやデバイスだけでなく、eスポーツ関連の書籍やアートなどが展示・販売・配布されているマーケットイベントです。
高性能ゲーミングマウスが格安で出品されていたり、日本未発売の最新デバイスが体験できたり、ちょっとエイムがよくなりそうなサポートグッズがあったり、いろいろな品物が並んでいました。
ガチなデバイスからちょっと遊び心のあるグッズまで、あまりにもいろんなモノがありすぎて、時間が足りない!しかもこの季節の変わり目。寒暖差で風邪ひきそうでした!(皆さんも体調管理には気を付けて!)
とはいうものの、コアゲーマーだけでなく、なんとなく覗きに行きたいという方でも楽しめる懐の広い即売会になっています。
気になったブースを紹介
会場で特に気になったブースを取材しました!
若手ゲーマーの支援にも注力 NOEZFOXXのブランドも手掛ける「QSPEC / 不片 Fuhen Lab」
──事業内容と今回の出展内容を教えてください。
当社のゲーミングブランド「不片 Fuhen Laboratory」では、「Call of Duty」で活躍した元プロの選手たちと一緒に作った、エイムのアシストリングを主に発売してます。
「不片 Fuhen Laboratory」の一番の魅力は、かわいいキャラクターです。いろいろなグッズを販売していて、今日はゲーミングバザー限定のマウスパッドを3枚用意しています。
KSK(かそく)さんが書き下ろした絵を使い、ここでしか手に入らない限定品を作りました。ガチャガチャでA賞を当てた人に差し上げています。
あと、別ブランド「QSPEC」をリリースして2年になりまして、マウスソール(※1)を販売してます。
※1 … マウス背面に取り付けることで、マウススピードを向上させるツール。摩擦感がほぼ無く、マウスパッドとの引っ掛かりを減らすことで、快適な操作性を実現している
──ブランドを立ち上げて製品を販売されているのですね。他に何か行っている事業はありますか。
若者を支援するブランドでありたいと思っていて、高校生に無料でゲームコーチングをする企画を展開しています。
例えば筋肉の筋繊維の動き方を研究して、その動かし方に基づいたトレーニングをしている方に、高校生をコーチングしてもらうイベントを行いました。
しかも、メインはデバイスのブランドですが、売り上げの一部を若者を支援する活動にあてているんです。
心羅ゲーミングが母体になっており、「QSPEC」「不片」「鬼エイム」というブランドがあります。NOEZFOXXというチームが手がけたブランド「EZ(イズ)」も、当社が手がけているブランドの一つです。ブランドの設計から販売まで一貫して行っていることも強みです。
お馴染み「ELECOM GAMING」 初のロープロファイル磁気式キーボードを展示
──今回の出展内容を教えてください。
ELECOM GAMINGでは、来月発売のエレコム初のロープロファイルの磁気式キーボード(※2)を展示しています。
ロープロファイルは、それじゃないと何かができないということはなく、押した感触が好きという方も結構多いんですよ。ただ、高いパフォーマンスの発揮につながることもあるんですよね。
例えば、連打しやすいのが特徴の一つ。
一般的なスイッチは「フルハイト」と呼ばれ、ストロークが大体4. 0ミリですが、今回の弊社の製品はストロークが2. 5ミリになっています。
4ミリを何回も往復するよりも、2. 5ミリを往復する方が早いですからね。
──今回、良い反響や意見はありましたか。
「こんなに薄くなってうれしい」「磁気式のロープロファイルが出てくれてありがたい」という声がありました。
磁気式のロープロファイルは、製品の総数がまだ少ないんですよね。
だから、他社を含めても選択肢がそんなにない。だから、喜んでくださる方も多いんだと思います。
※2 … 同モデル「VK720AL」は11月1日から予約受付中
ELECOM GAMING V custom 磁気式ゲーミングキーボードにロープロファイルモデルが登場
https://esports.bcnretail.com/device/newproduct/241105_005761.html
PS5 DualSenseのカスタムキット!?「MERKA.G」
──今回の出展内容について教えてください。
今回の展示では、PlayStationの純正コントローラー(DualSense)に適用できるカスタムキットを販売しています。
このキットを取り付けることで背面ボタンが4つに増え、パドルの取り外しができるようになります。
これによって、パドルタイプでもボタンタイプとしても利用できるようになるんです。
もちろん、カスタム済みの製品もありますが、自分でカスタムできる方は、このキットだけ購入したほうがリーズナブルに実装できます。
ボディはアルミ削り出し・ラピトリ対応で2万以下 コスパ魅力のキーボードが注目集めた「HID-Labs」
──事業内容と今回の出展内容を教えてください。
HID-Labsは海外製品の輸入販売の代理店、ゲーミングデバイスの開発や販売をしているお店です。
今回は、新しい製品と開発中の製品を展示しています。それからアウトレット品の販売や、国内未販売の製品も展示しています。お客さんにちょっと試してもらって、どのように良かったか感想を聞いていました。
──販売前の製品が一番目玉になりますか。
そうですね。ゲーミングデバイスがメインなので、基本的にはマウスやマウスパッドが主流なんですが、今回は発売前のキーボードが目玉になります。
この「LUMINKEY Magger 68 HE Performance」は中国から輸入したもので、1万9800円で販売していますが、値段から考えると性能がかなり良いです。
外がCNC加工のアルミ削り出しケースになっていて、中の基板の性能もすごく良いものになっています。
──キーボードの機能について教えていただけますか。
スイッチを離してからの反応速度が速くなる「ラピッドトリガー」機能が付いています。
例えば右にちょっと動いたときに、その場ですぐ足が止まると狙いがまっすぐになります。そのため、できるだけ早く足を止められるキーボードが今一番強いんです。
まさに「VALORANT」などの「タクティカルシューター」がそうですね。
この製品の価格を考えると、反応速度や敏感さがありえないほど良いのでおすすめです。
超軽量!ファイナルマウスの魅力を広めたい「オレわん」
──今回の出展内容を教えてください。
ファイナルマウスやガラスのマウスパッド、中低価格のマウスの展示と販売をしています。
初めてファイナルマウスを持ったときに、軽さと形状の虜になりました。
それ以来、同じ形でもモデルが違えば買ってしまうほどハマってますね。
たくさん手元にあるので、みんなにも共有して使ってほしいなと思って展示しています。
再始動したeスポーツマガジン「GAMEZINE」も出展! おすすめ記事は?
──事業内容を教えてください。
2015年から、eスポーツの専門フリーペーパーを個人で配布しています。
今は全国74ヶ所で、1万5000部を配布してます。
最新号は28号で、「大乱闘スマッシュブラザーズ」のミーヤー選手に取材してインタビューを載せているんです。
──eスポーツ業界に参入した背景を教えてください。
10年ほど前に始めたんですが、当時eスポーツは黎明期というか、まだサブカルチャーにもなってない本当に小さな文化でした。
私の先輩であるYossyさんが当時このようなメディアの活動をされていて、すごく尊敬していたんです。
そして私も業界に貢献できることないかと考え、ZINE(※3)というフリーマガジンをつくる活動が好きだったのもあり、フリーペーパー作りを始めました。
Yossyさんはウェブ媒体でしたが、同じことをやっても仕方ないと考え、ZINEを掛け合わせて紙で始めたんです。
※3 … 個人や団体が自由に制作する小冊子のこと。
──冊子を無料で配布されていますが、やりがいを教えてください。
出した冊子を面白いと思ってもらえることに、やりがいを感じています。
私たちは同人サークルのような感じで「eスポーツ業界を盛り上げよう、貢献しよう」という思いで集まっているんです。
始めた当時はeスポーツ業界は黎明期でしたが、今はビッグカルチャーになっているので、逆に私達が乗っからせてもらっているものと思っています。
デジタル社会の中で冊子は逆張りですが、だからこそ面白いと感じています。
──特に印象に残っている号や、読んでほしい号は何ですか?
「CS: GO」のプロ選手を特集した号、あとK4senさんのインタビューは、ぜひ読んでほしいと思います。
あと、私の中で良い雑誌を作れたと思ってるのは「ハースストーン」のTansokuさんのインタビューです。
あの号は、Tansokuさんが念願の世界大会への出場が決まったタイミングでインタビューできました。
海に連れて行って撮影した写真も面白くて映えているので、ぜひ読んでみてください。
ゲーマーには最高の空間! 次回開催早くも決定!来年は夏の大阪
日本未発売のゲーミングデバイスを先行で体験できたり、デバイスコレクター達の秘蔵の一品が格安で手に入れられたりと、私たちゲーマーには最高の空間に仕上がっていた同イベント。
(筆者も仕事を忘れて、会場を物色してしまいました…。マウスパッドを買って帰ったのはここだけの話)
早くも次回開催の日程も決定しています。次回の「ゲーミングバザー2025夏」 は、6月7日大阪開催。最新情報については、X公式アカウントで告知しているので、そちらを確認し、皆さんも次回開催に備えてみてはいかがでしょうか?
ゲーミングバザー X公式アカウント
https://x.com/gbaza_jp
関連記事
eスポーツ早慶戦や大学生VALORANT大会を主催 esports campus summitとは? 代表 出島太智さんに聞く 前編
磨かれるスキルと絆 最大規模のeスポーツ合宿に取り組む滋賀・八幡工業高校 三浦先生の「eスポーツ部 合宿のススメ」前編
“学生×eスポーツで何か絡みたい社会人” 配信技研 取締役 アユハさん主催の交流イベント「ULPA(ウルパ)」 潜入レポート
外部リンク
ゲーミングバザー 公式サイト
https://gbaza.com/
おすすめ関連記事
新着記事
-
大会情報
参加無料 観覧自由 愛知・知多でeスポーツイベント!「知多牛」など賞品のフォートナイト、ぷよぷよ大会開催 体験ブースなども用意
2024.11.15
-
サービス
「ダメ着」そろそろシーズン到来 Bauhutte ゲーミング着る毛布に限定カラー追加し全3タイプを本格展開
2024.11.15
-
コラム
令和ゲーマーが注目!話題の「ゲーミングバザー2024秋」に潜入取材してみた!
2024.11.15
-
大会情報
ハイタニさん若手支援大会 参加募集中、500人以上がエントリーするスト6大会も開催、その他も要チェックな今週のeスポーツ・ゲームイベントまとめ(11月第3週版)
2024.11.14
高校eスポーツ探訪
-
2024.08.02
eスポーツが学校生活の活力に 立正大淞南eスポーツ部「GEEK JAM」 ランクイモータルのプロ志望も入部!? 部員インタビュー
-
仙台城南高等学校
2023.08.12
部活動を通じて磨かれた指導力、知識量、分析力 仙台城南高等学校eスポーツ部 後編
記事ランキング
-
1
解説
2023.04.15
VALORANTの戦績トラッカー「Tracker.gg」、使い方を日本語で解説
-
2
新製品
2024.10.25
“狩り”の準備は着々と… モンハンワイルズ仕様のPS5コントローラー 本体カバー 予約受付を開始へ
-
3
解説
2021.09.28
FPSでよく使われる用語(スラング)一覧|意味や使い方を紹介!
-
4
解説
2021.03.23
【高校生向け】eスポーツが学べる専門学校を詳しく紹介!
-
5
eスポーツ団体
2024.10.28
鳥取・北栄町がeスポーツで地域活性化 企業版ふるさと納税活用で図書館にeスポーツ設備導入へ まずは高校生を中心とした活動展開を目指す