解説
2022.11.16
ゲームにおける「ナーフ」とは? 意味や注意点をわかりやすく解説!
- 解説
オンラインゲームに関する情報を収集していると、「ナーフ」という言葉をよく目にしますよね。弱体化・下方修正を意味するもので、FPSやRPGなどのジャンルのゲームのプレーヤーたちの間では非常に認知度が高い用語です。

今回は、「ナーフ」というゲーム用語の意味や使い方について解説します。オンラインゲームにおいてナーフがなされる理由や背景についてもあわせて知り、ゲーム体験をより豊かにしましょう。
「ナーフ」とは
ゲームにおける「ナーフ」とは、ゲーム内の特定の武器やキャラクターのステータス、あるいは技・スキルが持つ効果などが運営側のバランス調整によって弱体化されることです。微調整レベルの下方修正というよりは、対戦環境に多大な影響を与えるレベルの大幅な弱体化を指して使うことが多いです。
語源とされている「ナーフ(NERF)」は、スポンジを発射するトイガンの商品名です。トラブルが発生するたびに威力が弱くなっていった玩具でもあります。このことから、バランス調整で弱体化された武器を、武器としての威力が低くなるという意味の比喩表現として“ナーフ”と呼んだようです。のちにスラングとして広がり、次第にゲーム用語として定着したという説があります。
対義語「ビーフアップ」「アッパー調整」とは
ナーフの対義語であり、運営側のバランス調整による強化・上方修正という意味を持つ言葉として「ビーフアップ」や「アッパー調整」があります。
「ビーフアップ」の語源は、英語の「beef up」です。本来は牛肉という意味を持つbeefは、スラングとして筋肉・筋力といった意味での使い方もされています。このbeefにup(上昇)という単語をつなげることで、筋力の上昇というニュアンスになり、ゲームにおいても強化・上方修正を指す用語として使用されています。
「アッパー」の語源は、英語の「upper」です。上部の・上の方のという意味の言葉が、上昇するというニュアンスで強化・上方修正を指す用語として使われています。
なぜナーフされる?
ゲームにおいてナーフがなされる背景はさまざまあります。今回は、幅広いジャンルのゲームにおいてよく見られる代表的な例をご紹介します。
単純に強すぎる(OP=オーバーパワー)ため
特定の武器(あるいはキャラクター、スキルなど)が他と比べてあまりに強すぎる、いわゆるOP(オーバーパワー)の状態になってしまっている際には、性能の大幅な下方修正が行われやすいです。
多くのタイトルは、さまざまな武器の中から自分好みのものを選ぶ楽しみを損なわないよう、武器同士のパワーバランスがある程度釣り合っている状態を理想とする傾向にあります。
使用率の偏りによりゲームの魅力・多様性が下がるのを防ぐため
強い、あるいは使いやすい武器にプレーヤーの使用率が大きく偏り、皆が同じ武器を使っているような状態ではゲームの魅力・多様性が損なわれてしまいます。このような環境を改善する手段としては、ゲームシステムの微調整や操作・使用感の変更などがありますが、人気が高い武器を弱体化させることで対処するケースもあります。
PvEゲームで敵が強すぎる際に行われる場合もある
プレーヤー同士の対戦ではなく、プレーヤーがチームを組んで敵NPCと対戦するPvEゲームでは、敵キャラクターが強すぎるときにナーフが行われることがあります。高難易度ミッションを誰もクリアできなかったり、一部の上級者しかクリアできずその他のプレーヤーの不満が溜まったりした場合などにみられるケースです。

ナーフの調整は難しい?
ナーフやビーフアップ(アッパー)がさまざまなタイトルにおいて頻繁に行われているとおり、ゲームバランスの調整は決して簡単なものではありません。時には、最強とされていた武器がナーフの影響を受けて一気に最弱に転落し、新たな問題が生まれてしまうこともあります。
また、ナーフ調整はマイナスなイメージが強く、その内容次第でプレーヤーのコミュニティが荒れるきっかけにもなり得ます。タイトルによっては、強いものをナーフするのではなくその他の弱いものをビーフアップすることでバランス調整を図る動きも見られ、ゲームバランスの調整は慎重に行う必要があることがわかります。
ナーフを使った例文
「ナーフ」という用語は、以下のような形で使われています。
・「いつも使っていた武器がナーフされたので、新しい武器を探さなければいけない。」
・「あのキャラクターは強すぎるから、近いうちにナーフされるだろう。」
・「今回のナーフは極端な調整だ。」
バランス調整で重要なナーフ
日々新しい要素が追加されていくオンラインゲームにおいて、バランス調整のためのナーフやビーフアップ(アッパー)は必要不可欠なものです。時にはお気に入りの武器の性能が下がってしまうこともありますが、その状態でも勝てるように自分の腕を磨いたり、新たな武器でのプレーを楽しんだりなどうまく受け入れながら付き合っていきましょう。
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