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2023.11.16

ゲームにおける「リポップ」とは?リスポーンとの違いは?意味や使い方を解説!

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 ゲームをしていると、しばしば耳にする「リポップ」という言葉。ある程度のゲーマーならリポップの大まかな意味は分かると思いますが、その語源や「リスポーン」との違いまでは意識したことがないという人も多いのではないでしょうか。


 そこで今回は、ゲームの中で使われるリポップやリスポーンという言葉について解説します。最後まで読んでその違いを理解し、ボイスチャットや友だちとの会話で役立てましょう。

ゲームにおける「リポップ」とは

 ここではまず、ゲームにおける「リポップ」という言葉の基本的な意味や語源を説明します。

 まずRPGなどで、モンスターが現れることを「ポップ」と言います。そしてそのモンスターを倒したあと、しばらくすると、再び同じ場所に現れる現象が「リポップ」です。また、モンスターに限らず、獲得したアイテムが一定時間後に同じ場所に現れる現象に対してもリポップという言葉が使われます。

 ちなみにポップもリポップも英語表現に本来ある言葉ではなく和製英語です。語源は英単語の「populate(生息する、居住するなどの意味)」と言われています。「populate」を短くしたポップという和製英語が、モンスター出現を表す言葉として使われ、さらに「再度」、「繰り返し」といった意味を持つ「re」を頭につけてリポップという言葉が生まれたと考えられています。

リスポーンとリポップの違い

 リポップとよく似た言葉に「リスポーン」があります。リスポーンもリポップと同様に、ゲーム内で何かが再登場することを意味する言葉です。

 使い分けは、ゲームやジャンルによって異なりますが、敵のモンスターなどが再登場する場合はリポップを使うことが多く、自分自身を含むキャラクターの復活に対してはリスポーンを用いることが多いようです。

 リスポーンの語源となったのは英単語の「spawn」です。この英単語は魚やカエルなどの水生生物が卵を産むこと、またはその卵そのものを指すことが多いです。それが転じて、人間に対しても「うじゃうじゃと(子どもを)生む」と悪い意味で使われる場合もあります。つまり元の英単語はたくさんの卵、特に水生生物のものを指すので、実はひとりのキャラクターが復活する状況を言い表す言葉としては適切ではなく、ましてや人間に対して使うことも一般的とは言えません。とはいえ、英語の試験に出るわけではないので、この点については頭の片隅にでも置いておきましょう。

ゲームにおけるリポップの役割と詳細


 ここからは、ゲームでリポップが必要な理由や有名タイトルのリポップ例などを解説します。

リポップシステムが無いと不公平になる

 例えばオープンワールド内で、一度倒したモンスターが二度と現れないとなると、先にプレーした人だけが得をし、あとから来た人は倒せないのでゲームを十分に楽しめなくなります。

 とはいうものの、モンスターを倒してすぐに蘇られても、プレイヤーは大きな違和感を覚えます。「倒した」という達成感も全く感じられないでしょう。さらに、やっと倒したのに一瞬で復活されると、逆にこちらが倒されてしまうかもしれません。こうした点を考慮し、一定間後にリポップするよう設定しておけば、プレイヤーたちも違和感なくプレーに没頭できます。

 そのため、リポップは公平性やゲーム性を保つ方法として利用されるのです。

敵の種類やエリアによってリポップの間隔は異なる

 リポップによって再登場するモンスターや敵は、ゲームのシステム上、種類やエリアによって異なります。例えば、「モンスターハンターNow」では、大型モンスターのリポップは3時間おきで、0時、3時、6時といった具合に決まった時間に行われます。一方、小型モンスターは定刻ではなく、倒してから5分程度でリポップするように作られています。

 また、「原神」ではボス級の魔物でも3分程度でリポップし、「ファイナルファンタジー」シリーズの中ではエリアによってリポップ時間が異なる例もありました。

 リポップの時間間隔の決め方などは開発意図によるので一概には言えませんが、大きな報酬が得られるモンスターほど、リポップまでの時間は長めに設定されがちです。

リポップを利用したアイテム集めが存在する

 「マインクラフト」では、「トラップタワー」という構造物を作って、リポップするモンスターから自動的にアイテムを集める方法も考案されています。

 トラップタワーは、自由度が高いマインクラフトならではのアイテム収集法と言えるでしょう。他のゲームでも、自動化とは言わないまでも、リポップの周期や得られるアイテムを把握して、時間を見ながら効率的に必要なアイテムを獲得するいわゆるマラソンと呼ばれる方法が存在します。

リポップという言葉が使われるジャンル

 リポップはあらゆるゲームで使われており、今やジャンルを問わず一般化している言葉です。そんな中で比較的多く見られるのは、「ファイナルファンタジー」シリーズなどをはじめとするRPG系のタイトルです。

 また、敵を倒してアイテムを獲得していくことを繰り返し行うハクスラ系のゲームでも、リポップという言葉は頻繁に使用されます。

 異世界転生を扱うライトノベル、異世界転生モノなどでも、今ではリポップという言葉が登場します。勇者、ダンジョン、パーティーなどファンタジーRPGのシステムを土台に物語が作られているので、ゲームから生まれた言葉が、そのまま使われているのです。

 今ではゲームとライトノベルの両方を扱っているゲーム会社もあるほど。しかし、TRPGを元にした小説は、昨今のラノベブームのはるか昔から出版されてきました。TRPGは現在のRPGゲームに大きな影響を与えたとも言われているテーブルゲームです。それを考えれば、ゲームと小説の両方を扱っても、何ら不思議はないかもしれません。

リポップの頻度を把握して素材マラソンに役立てよう!

 ゲームにおける「リポップ」や「リスポーン」の意味、語源を解説し、その役割などをまとめました。

  「リポップ」の概念やゲーム内のモンスター復活までの時間などを把握しておくと、ゲーム内のアイテムを効率よく入手でき、素材マラソンもやりやすくなるはずです。プレーするゲームの「リポップ」頻度はしっかり把握しておきましょう。

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