解説
2023.09.27
ゲームにおける「リセマラ(リセットマラソン)」とは?概要や注意点を解説!
- 解説
ゲームを攻略しようとネットで調べているとゲームシステムによっては「リセマラ」という言葉をよく目にするようになります。リセマラを何回もしたという人も多いのではないでしょうか。しかし、「手間や時間をかけて、リセマラをするメリットは本当にあるのか?」と言うと明確に答えられる人は少ないと思います。
そこで今回は、リセマラをすることで得られるメリットや、デメリット・注意点などをわかりやすく解説していきます。
「リセマラ(リセットマラソン)」とは
そもそも「リセマラ」とは、リセットマラソンという造語を略したものです。オンラインゲームを始めるときに、欲しいと思うキャラクターやアイテムが手に入るまで、リセットやダウンロード、インストールや初回限定無料ガチャを繰り返すことをリセマラと呼びます。
多くのゲームは新規ユーザー獲得を狙って、本来有料のガチャを序盤だけ無料で数十回から数百回引けるようなシステムを採用しています。とはいえ、高レアリティのキャラはいつも通り排出率が低く設定されているので、数十回ガチャを引いても望みのキャラやアイテムが手に入るとは限りません。
ゲーム開始時の無料ガチャは、思うような結果が得られなくても一旦ゲームをリセットし、再度ダウンロードやインストールをやり直せば、改めて挑戦することができます。それを繰り返していれば、いつかは排出率が低く滅多に手に入らないキャラでも無料で手に入れることができます。これが「リセマラ」の考え方です。
リセマラの一連の流れ
まずは通常通り、やりたいゲームをインストールし、チュートリアルをプレーし新規ユーザー向けの無料ガチャを引きます。
もし初回の無料ガチャで欲しいキャラが入手できればそのままゲームを進めればよいですが、実際には強力なキャラほど入手が困難です。そこで、ガチャの結果が悪かった場合、そのゲームをアンインストールして新たにインストールやチュートリアルからやり直して結果が得られるまで無料ガチャを回す、というのが基本的なリセマラの方法です。
リセマラは何度もダウンロードやインストールを繰り返すので、ゲームを管理するサーバーに負担をかけてしまいます。話題性があるゲームほどリリース時にはプレーユーザーが多くなります。そんな状況でただでさえサーバーの負担が上がっているのに、リセマラを繰り返している人がたくさんいると、サーバーダウンのリスクが高まり、ゲームの運営やほかのユーザーに迷惑をかける可能性もあります。
ソーシャルゲームを始める上でリセマラは絶対必要?
ネット上にはリセマラをするための予備知識や操作方法ガイドが多数上げられています。そのため、「リセマラをするのは当然」、「ゲームを有利に進めたいなら絶対必要」と思っている人もいるかもしれません。
しかしリセマラは絶対に必要というわけではなく、さらにはデメリットや注意点も当然存在します。以下ではまずリセマラのメリットを説明し、デメリットや注意点も説明します。
リセマラをするメリット
この項目では、リセマラを行うメリットを紹介します。
本来課金が必要なガチャを無料で何度も回せる
多くのオンラインゲームは、ユーザー獲得のためにまずは無料で気軽に始められるようなシステムづくりを目指しています。そのメジャーな手法の一つが、新規ユーザー特典として無料ガチャを用意するというものです。しかし、ゲーム会社は必ずどこかで利益を出さないとこれから先も面白いゲームを作り続けることができません。大量に無料ガチャを引くことができるのは、新規ユーザーのみに用意された特典なのです。
一方、リセマラを行えば、本来は有料のガチャを何度でも引き続けることができます。
強い(魅力的な)キャラを確保した状態で始められる
リセマラは、「強力なキャラやアイテムを持って有利な状態でゲームを始めたい」、「魅力的なキャラを獲得して楽しくゲームを進めたい」という目的で行われます。
強いキャラを持っていればゲームの序盤を優位に進めることができますし、お気に入りのキャラが使えれば楽しくゲームをプレーできます。
また、リセマラで目当てのキャラを獲得するまでには手間や時間がかかるので、その分だけゲームやキャラへの愛着が深まるというメリットもあります。
リセマラをするデメリット・注意点
この項目では、リセマラを行うことのデメリットや注意点を記載します。
とにかく時間がかかる
リセマラはダウンロードやチュートリアルを何度も繰り返すので、とにかく時間がかかります。時間はゲームによって異なりますが、1回で15分から30分程度かかるゲームが多く、それを何十回も繰り返すとなると、かなりの時間を犠牲にする必要があります。
もちろんダウンロード画面をじっと見ている必要はなく、他のことをしながらリセマラすることが多いかもしれません。とはいえ同時並行で物事を進めると、集中するのが難しいです。この点を考慮すれば、リセマラが「得」かどうかは改めて検討する余地があるでしょう。
リセマラができないゲームもある
同じアカウントでアンインストール・再インストールしても元のデータが引き継がれるため、リセマラができない。最近のゲームではこれが一般的になってきています。
その場合、リセマラをするには複数のアカウントが必要になりますが、一方で、複数アカウントを持つことを禁じる傾向も顕著になっています。
リセマラ自体を禁じるゲームはあまり見かけませんが、複数アカウントを持つことでゲームの規約に違反する可能性もあるので注意しましょう。
ダウンロードを伴うため通信量が跳ね上がる
リセマラを行うと何度もダウンロードを繰り返すので、データ通信量が増大します。オンラインゲームのダウンロードは1回1GBを超えることも少なくありません。そのため、スマホ自体のデータ通信量を大量に消費することになります。
リセマラする時間で真っ当にゲームを進めたほうが有利になることが多い
リセマラにはとにかく時間がかかるので、その時間でゲームを進めた方が強くなる可能性もあります。
ゲームを進めるだけでなく、リセマラにかかる時間をキャラ育成法の学習に充てられるかもしれません。近年のゲームはキャラの育成や強化の方法が多様化していて、よくわからないまま何となく強化を行っている、という人も少なくありません。そのため、リセマラをする時間を育成法の学習に当てれば、ほかのプレイヤーより早く、強いキャラを育成できるでしょう。さらに、リセマラで強キャラ1体を引くより、全キャラまんべんなく強化する方が、ゲームを優位に進めることができます。
リセマラで強いキャラを引いても、多くの場合その優位性は序盤以降薄れていきます。その一方、キャラの強化は引き続き進めないといけないので、強化方法に詳しくなることこそ大きなメリットと考えることもできます。
最近のリセマラのトレンド
ここからは、近年のリセマラを取り巻くトレンドを紹介します。
最初から「目当てが出るまで引き直せる」システムを搭載しているタイトルが増えてきている
近年はガチャの引き直しができるシステムや、目当てのキャラの排出率が上がるピックアップシステムを実装したゲームが増えています。
また、ガチャ1回ごとにコインを配布して、そのコインが溜まれば好きなキャラを選べる天井システムなどもあり、ガチャの「運」だけに頼るこれまでの傾向も変わってきています。
最初に最高レアリティのキャラを自由に選べるケースもある
ゲーム開始時の特典で、SSRなどの最高レアリティキャラを選べるゲームもあります。また、近年はガチャ以外にアイテムを集めることで高レアリティキャラを獲得できるゲームも登場しました。
これらを踏まえれば、無理をしてリセマラしなくても、ゲームを進めていく中で強力なキャラを獲得できる可能性も高くなっています。
【まとめ】最近はリセマラしなくても楽しめる要素も多い!
リセマラを特に禁じているゲーム会社はありませんが、ゲーム開発側も引き直しができるガチャを実装するなど、リセマラをしなくてもユーザーがゲームを楽しめる工夫を多数取り入れています。そのため、「ゲーム開始時のリセマラは必須」と安易に考えずに、純粋にゲームを楽しむことをおすすめします。
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