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2024.06.25

eスポーツ向けの合宿プランでチーム力と絆を強化!eスポーツ合宿におすすめの施設は?

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 部活動やチームでeスポーツをプレーしていると、「帰宅時間を気にせず、もっとメンバーと練習したい」、「周囲を気にせずプレーできる空間が欲しい」と思ったことはありませんか。

 そんなときおすすめしたいのが、ホテルや旅館などの設備を使ったeスポーツ合宿です。近年はeスポーツが文化として浸透してきたこともあって、多人数でeスポーツをプレーできる設備や環境を整えている宿泊施設も増えています。


 そこで今回は、eスポーツ部やチームの合宿について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

eスポーツ部・チーム向け合宿プランとは

 そもそもeスポーツ合宿は、イベントとして開催されることもありますが、eスポーツをプレーできる環境を備えたホテルや旅館などの施設を使って自分たちで実施することも可能です。

 この項目では、eスポーツの部活動やチームで合宿プランを利用するメリット、利用にあたっての注意点を記載します。

eスポーツ部・チーム向け合宿プランを利用するメリット

 イベント形式のeスポーツ合宿であれば、プロのプレーヤーやコーチから講義や指導を受けられるメリットがあります。また、不特定多数が同じ目的で集まるイベントであれば、普段は出会えない人との交流も楽しめます。

 一方、ホテルや旅館のeスポーツ合宿プランを利用する場合、当然練習内容は自分たちで組む必要があります。しかし裏を返せば、スケジュール管理や練習メニューの段階から、チームで話し合わざるを得ないので、それが絆を深めることにもつながります。さらに日常的に顔をあわせるメンバーでも、衣食住をともにすることでより一層親密になれるはずです。

 イベント、宿泊施設の両方に共通するメリットとしては、朝から晩までeスポーツをプレーできる環境があること、周囲を気にせずプレーに集中できることなどが上げられます。

eスポーツ部・チーム向け合宿プランを利用する際の注意点

 eスポーツの合宿プランを利用する場合、注意すべき点が複数あります。

 例えば移動手段や食事を予め決めておくのは大切なことです。車で移動するのであれば宿泊施設に直接アクセスできるでしょうが、公共交通機関を使うのであれば、そこまでの行程を確認しておく必要があります。駅から遠い場所にある宿泊施設では、送迎付きのケースもあるので調べてみましょう。

 また、宿泊施設で食事を提供してくれるならば問題ないですが、その分の費用も掛かるので、予算を踏まえて、食事を別にするかも考えておきましょう。ただし、食事なしにする場合、周囲に食事ができる場所があるかも合わせて確認しておく必要があります。

 次にさらに重要度の高い、対応タイトルや用意されている環境、日程や料金について解説します。

eスポーツ部・チーム向け合宿プランを選ぶ際のポイント

 この項目では、eスポーツの合宿プランを選ぶ場合に特に注意すべきポイントを解説します。

対応しているゲームタイトル

 施設にあるPCを借りる場合、現地に行ってからダウンロードやインストールを始めると貴重な時間を失うことになります。ダウンロードやインストールが必要なタイトルをプレーするのであれば、その施設がそのタイトルに事前に対応しているかどうかを確認しておくのが賢明です。

用意されているPC・デバイスのスペック

 合宿施設にゲーミングPCやヘッドセットなどのデバイスが用意されていれば、持ち物は最低限着替えがあればOKなので、荷物を少なくできます。しかし、現地に行ってから、PCやデバイスのスペックに不満を感じるようではせっかくの合宿が台無しです。

 そうならないためにも、まずは現地のPCやデバイスの詳しいスペックを把握しておく必要があります。また、環境が変わるとポテンシャルを発揮できないという人は、ヘッドセットやキーボード、マウスなど周辺デバイスだけでも持っていくと良いでしょう。

回線環境

 オンライン環境でゲームをプレーするなら、通信速度が遅いとプレーがままなりません。場合によっては、対戦中に回線落ちすることもあり、それでは勝負にならず、そもそも合宿の意味がありません。契約している回線の速度はどれぐらいかなど、施設の回線環境も事前に確認しておきましょう。

宿泊可能日数と料金

 当然のことですが、ホテルや旅館を利用するのであれば、宿泊日数が多いほど費用が掛かります。また、施設によっては宿泊料金とは別にPCや設備の利用費がかかることもあります。費用が膨らむほど参加できる人も少なくなってしまうでしょう。

 そうならないためにも、何日泊まるのか、宿泊にかかる予算など、金銭面まで事前にメンバーたちと話しあい、しっかりと計画を練っておきましょう。

【2024年6月】eスポーツ部・チーム向け合宿環境を提供しているホテル・旅館

 この項目では、2024年6月時点で、eスポーツの部活動やチーム向けの合宿環境を提供しているホテルや旅館を紹介します。

 なお、紹介するのは”複数名で”宿泊しつつ、プライベートエリアでeスポーツをプレーできる環境を提供しているホテルや旅館です。eスポーツの大会をおこなっていたり、宿泊せずにeスポーツをプレーできたりするところもありますが、提供される内容は個別に異なります。そのため、利用する前に各施設の専用Webサイトにアクセスし、詳しい情報を確認しましょう。

柳井グランドホテル

柳井グランドホテル ホームページから引用


 柳井グランドホテルは山口県の南東、柳井市に位置し、JR山陽本線 柳井駅から徒歩3分とアクセス良好です。2024年6月現在、ホテルのWebサイトトップページにも「eスポーツ」の文字が見える点から、宿泊+eスポーツに力を入れていることがわかります。

 ゲーミングノートPCだけでなくヘッドセットやゲームパッドの貸し出しもあり、ゲーミングデスクやゲーミングチェアも用意されています。また、不特定多数の人が出入りする場所ではなく、完全個室でプレーできるので、ほかの宿泊客の目線や動線を気にする必要がありません。さらに、高速有線LANも利用できるので、通信環境が良好で練習や対戦に集中しやすくなっています。

 合宿プランのほか日帰りプランもあるので、ケースに応じた使い方が可能です。

「柳井グランドホテル eスポーツ対応」
https://yg-hotel.co.jp/e-sports/

神湯館(スパスポ 神湯館)

スパスポ 神湯館 ホームページから引用


 三重県津市の温泉旅館神湯館は、2023年2月にeスポーツに特化したスパスポ 神湯館をオープンしています。この施設にはeスポーツ大会を開催できるスタジアムがあり、実際に大会も行われています。

 また、スタジアムとは別に5部屋のトレーニングルームがあり、3~5人で宿泊しながらゲームプレーに集中できる環境が整えられています。各部屋には人数分のPCとゲーミングチェア、ヘッドセットなどが用意されています。設備の詳細は以下を参照してください。

「神湯館(スパスポ 神湯館)」
https://e-spaspo.jp/

 同施設はもともと歴史ある温泉旅館。対戦や練習で疲れたら温泉で心身を休めることができるのも大きな魅力です。

ホテルアセントグループ(ホテルハミルトン札幌・ホテルフロンティアいわき・ホテルアセント浜松)

ホテルアセントグループから引用
(画像は「@G」SAPPORO ホテルハミルトン札幌)


 ホテルアセントグループは、北海道のホテルハミルトン札幌、福島県のホテルフロンティアいわき、静岡県のホテルアセント浜松の3ヶ所でeスポーツをプレーできる環境を提供しています。

 ホテルハミルトン札幌とホテルアセント浜松ではオープンスペースと客室にゲーミングPCが設置されていますが、ホテルフロンティアいわきは客室のみでプレー可能です。設備のスペックや環境、利用料金などはホテルによって異なるので、利用にあたっては以下をご参照ください。

「ホテルハミルトン札幌」
https://hpdsp.jp/hamilton/

「ホテルフロンティアいわき」
https://hpdsp.jp/hotelfrontieriwaki/

「ホテルアセント浜松」
https://hpdsp.jp/ascent-hamamatsu/

MIMARU東京 池袋

MIMARU ホームページから引用


 MIMARU東京 池袋は、5人でeスポーツを楽しむことができる「クインテットeスポーツルーム」を用意しています。この部屋には防音対策が施されているので、周囲の宿泊客とのトラブルを回避できるのが特徴です。

 クインテットeスポーツルームは2室あり、各部屋に5台のゲーミングPCとモニター、ゲーミングチェアやその他周辺機器が用意されています。また、大きめのダイニングテーブルがあるので、作戦会議をしたり、プレーの合間にくつろいだりすることも可能です。

「MIMARU東京 池袋」
https://mimaruhotels.com/jp/news/ikebukuro/

KANEMITSU CAPITAL HOTEL

KANEMITSU CAPITAL HOTEL 
ホームページから引用


 KANEMITSU CAPITAL HOTELは香川県高松市に位置しており、JR栗林公園北口駅から徒歩1分とアクセス良好です。

 ホテル内には大会も開催できるeスポーツ専用スタジアムがあるほか、eスポーツのプレールームも用意されています。

「KANEMITSU CAPITAL HOTEL」
https://kanemitsu-capital-hotel.com/esports/

過去に実施されたeスポーツ部・チーム向け合宿イベント例


 ここからは、過去に開催されたeスポーツの合宿イベントを紹介します。

eスポーツキャンプ 2023 Summer


 eスポーツキャンプ 2023 Summerは、2023年8月に大阪の泉佐野市でおこなわれたイベントです。FPSの代表的タイトル「VALORANT」をプレーする高校生を対象として、3泊4日の日程で開催されました。

 有名ストリーマーとの交流や練習する機会があるだけでなく、合宿参加者が出場する大会もおこなわれました。

埼玉eスポーツキャンプ2024Spring

埼玉県ホームページから引用


 埼玉eスポーツキャンプ2024Springは、2024年3月に埼玉県所沢市のeスポーツ専門施設FAV ZONEで開催されました。

 世界的に人気があるFPSの「VALORANT」に特化したイベントで、高校生を対象とする合宿です。プロチームのコーチや有名ストリーマーのもとで本格的な講義やトレーニングがおこなわれたほか、最終日にはトーナメント戦も開催され熱戦が繰り広げられました。

eスポーツキャラバン in WAKAYAMA

和歌山県ホームページから引用


 eスポーツキャラバン in WAKAYAMAは、2023年8月に和歌山マリーナシティホテルで開催されたeスポーツの魅力を広く知ってもらい、未来のeスポーツを活性化させるための取り組み。

 こちらの合宿も高校生を対象とし、タイトルには高校eスポーツ部で正式種目とされることの多い「リーグ・オブ・レジェンド」を採用しました。元プロ選手による実戦的な指導や、プロの実況解説付きの合宿内大会といったイベントに加え、メンタルトレーニングの時間も取り入れるなど、充実した内容となっていました。

【まとめ】合宿を通じてeスポーツのレベルアップを図ろう!

 部活動やチームで合宿をすると、いつもの練習よりじっくり時間を取って連携の確認などができ、衣食住をともにすることでメンバー同士の距離を縮めることもできます。気分も変わって新たな発見もあるかもしれません。

 近年はeスポーツの浸透とともに、合宿プランを提供する宿泊施設増えてきました。合宿を行う際にはこうした施設を上手に利用しましょう。

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