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2025.03.20

賞金200万円を懸けた決勝直前! シャドバ大学生リーグ、決勝進出チーム同士の対談実現!

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 2月16日にオンラインで開催された「Shadowverse University League 24-25」準決勝。今回、運営と交渉の末、その会場に潜入することができました。この貴重な機会に取材班は初の試みを実行。優勝賞金200万円を懸けた決勝戦への出場を決めた直後の、「大同大学」と「慶應義塾大学」のシャドバ大学生チーム同士の座談会が実現しました。

「ぶっちゃけ、警戒している選手は?」
「リーダーならではの苦悩は?」

 など、気になる質問をぶつけてきました!

(取材・文/小川翔太 松永 華佳)

対談の様子の写真
Shadowverse University League 24-25
決勝進出チーム同士の対談

シャドバ大学生たちが賞金を懸けて戦う「Shadowverse University League」とは

大会の様子の画像
※画像は23-24シーズンの様子


 「Shadowverse University League」(大学生リーグ)は、対戦型オンラインカードゲーム「Shadowverse」(シャドバ)の大学生サークル対抗リーグです。今シーズンから従来の5人制から3人制へとルールが変更され、各プレイヤーが異なるクラスのデッキを使用して対戦します。

 「勝ち抜け(負け残り)」形式で、毎試合、代表者が1名ずつ戦いを挑み、先に全てのチームメンバーが勝ったチームが勝利となります。

 来たる3月23日、ベルサール秋葉原にて「Shadowverse University League 24-25 GRAND FINALS」が開催されます。優勝賞金200万円を懸けた決勝戦では、1st Seasonを勝ち抜いた2チームが激突します。見所は22-23 シーズン、準優勝のshu-cat選手(北海道大学)が慶應義塾大学のインカレ枠として参戦していること。最強の助っ人として22-23 シーズンの忘れ物(優勝)を手にするのでしょうか。

座談会の写真
オンライン座談会の様子

大同大学 vs 慶應義塾大学!リーダーの性格は対照的?

座談会の写真
大同大学のメンバー
※選手名敬称略


──準決勝お疲れ様でした! まずは、各チームのリーダーに「リーダーあるある」的なお話を聞きたいと思っています。リーダーならではの、ちょっと辛かったエピソードや大変なことはありましたか。

ミナガセ(大同大学) 僕は、そんなにリーダーっぽいことがあまりできていなくて……(笑)。2人に追いつくことに必死で頑張って練習していた感じです。だから、リーダーだから苦労したということはあまりないですね。

山田(大同大学) 会議にでなきゃいけないとかじゃない(笑)?

ミナガセ(大同大学) まぁ確かにそのくらいかな。あまり苦に思ったことはないけど(笑)。

山田(大同大学) じゃあ、慶應義塾大学さんの方をちょっと参考にさせていただくか。

座談会の写真
慶應義塾大学のメンバー
※選手名敬称略


calc(慶應義塾大学) 今シーズンに限ったことではありませんが、うちのサークルはかなり大所帯なので、出場メンバーを決める際に、学年や実力を考慮する必要があるのが大変でした。試合での出場順を決める時など、僕が指導していく立場にならなくてはと感じていました。

shu-cat(慶應義塾大学) 自分はインカレ枠で今年から入ったので、引っ張っていただけてありがたい限りです。

散見(慶應義塾大学) 自分は今回大学生リーグ初参加なのでわからないことがたくさんあるんですけど、calcさんからしっかり教えていただけるので、本当に頼りになるリーダーだなと思っております。

calc(慶應義塾大学) こんな感じですが、ミナガセさんどうですか?

ミナガセ(大同大学) 先輩たちに助けられながらなんとかやってきているという感じだからなぁ(笑) みんなを引っ張るというよりは追いつくことを必死に頑張っています。

大会の一場面
プレッシャーのかかる場面でも冷静に勝利を重ねた大同大学リーダーのミナガセ


佐助(大同大学) 大学に「シャドバ」をやっている学生があまりおらず……。自分がインカレ生で、山田選手が4年生ということで、ミナガセが引き受けてくれた形だから、あまりリーダーっぽいことはしてないのかもしれないね。むしろ誰かが引っ張るというよりも、対等な立場でみんなで高め合っているチームと言ったほうがしっくりきそうです。

ミナガセ(大同大学) ここからリーダーっぽいことも始めていきますか!

座談会の写真

大学生リーグ5年目になると「強い“大学”や強い“選手”が感覚的にわかる」

──calc選手はみんなを引っ張って行くタイプ、ミナガセ選手は皆さんに支えられているような対照的なリーダー像で面白いですね。チーム内での決め事や大切にしていることはありますか。


ミナガセ(大同大学) 特にないと思うんだけど何かあるかな。2人に関しては心配ないから、不安要素である僕をどう使うかを考えなきゃいけないってことくらいじゃないかな?

山田(大同大学) 練習時間とかも決めていたわけでもないし、みんな気分で集まって各々勝手にやって、みたいな感じでした。

calc(慶應義塾大学) こちらも割と自由なスタイルなんですけど、試合での気づきとかをすぐにメンバーで共有したり、デッキ選択やプレーに関する質問を全員でチェックしたりしています。

 今回「アクセラレートエルフデッキ」を使っていたんですが、マリガンの判断で悩んだことがありました。その時、チームメンバーの2人が知り合いの伝手でアドバイスを引っ張ってきてくれたんです。このように、お互いに疑問を残さずに本番に臨もうというスタンスでプレーを詰めています。

──先ほどリーダーあるあるをお聞きしましたが、今回チームの中で年齢差もあるということで、「最年長あるある」「最年少あるある」も教えてください。

山田(大同大学) 最年長というより、大学生リーグでの経験が長いゆえのエピソードですが、予選では対戦相手の使用クラスなどの情報が少し見つけにくい場所にあるんです。そういった情報をミナガセくんに教えたり、こまめに共有したりするのが私の役割でした。

calc(慶應義塾大学) 僕も大学生リーグに5年いるので、過去に対戦した学校や所属選手の特徴、強い大学さんが感覚的に分かるんです。そういう情報は予選のデッキ選択などで活かしていました。

ミナガセ(大同大学) やっぱり頼りになる先輩方に少しでも並べるように頑張って練習して追いつかなきゃなと思っていました。自分が1番下だし、シャドバ歴もそんなに長くないので、置いていかれないように必死で毎日練習しています。

散見(慶應義塾大学) 初参加で色々勝手がわからず不安だったんですけど、経験豊富な先輩方がサポートしてくれたので大丈夫でした。お2人とも非常に安定したプレーをするので、自分が勝てばチームが勝てるという気持ちで、非常に安心して取り組むことができました。

座談会の様子

calc選手(慶應義塾大学)vs 山田選手(大同大学) 「正直当たりたくなかった(笑)」

──皆さんで支え合っていて、両チームとも素敵な関係性ですね。お互いのチームで脅威に感じていたり、マークしていたりする選手はいますか。

ミナガセ(大同大学) 僕からしたらみんな怖いけど…(笑)。

佐助(大同大学) GRAND FINALS 準決勝に残った4チームの中で、もう慶應義塾大学そのものをマークしていたというか、結構強い人が集まっているイメージがあります。

山田(大同大学) 自分たちが準決勝に駒を進めた1st Seasonの時から、トーナメントが反対側だったので、慶應義塾大学とは何度も練習試合をしてきました。この1年間で、お互いの実力をよく知る関係になったからこそ、正直、対戦相手として当たりたくなかったですね。

calc(慶應義塾大学) 実は僕と山田さん、ミナガセさんは同じアマチュアチームに所属していて、大学生リーグ以外でも一緒にプレーする機会が多かったんです。ミナガセさんは、正直まだこれから育成していく新人ポジションという認識です。

 一方、山田さんは慎重なプレースタイルで、普段からミスの少ない安定感のある選手。今回も直前まで調整を重ねていましたし、いつも信頼している分、試合では脅威に思っている選手の一人ですね。

shu-cat(慶應義塾大学) 大同大学は、2年連続でGRAND FINALSに進出しているという実績が物語るように、チームとしての総合力が高いと感じています。そういう意味で、彼らは本当に脅威ですね。

試合中の写真
22-23シーズン準優勝の北海道大学の
shu-cat選手は本大会でリベンジを果たせるか!?


散見(慶應義塾大学) この中で自分だけが大学生リーグの経験がないということで、GRAND FINALSに前回も出場している大同大学の皆さんは、舞台に慣れているというのを感じます。そこは自分との差だと思いますし、そういう意味では皆さん本当に脅威です。

 特に佐助選手は周りからもうまいという評価をよく聞くので、リスペクトしていますし、本番でいい試合ができたらいいなと思っています。

佐助(大同大学) 気使っていただいてありがとう(笑)。

座談会の写真

大同大学「ジャイアントキリング的な気持ちで勝ちたい」

──最後に大同大学の皆さん、決勝戦に向けた意気込みをお聞かせください。

ミナガセ(大同大学) 慶應義塾大学の皆さんはうまいプレイヤーが多いので、自分もそこに置いていかれないように頑張りたいと思います。

佐助(大同大学) 最近「シャドバ」をしていて、ほかの人よりも自分が下手だな、この人うまいなと感じることが増えてきました。だから、絶対優勝するのはもちろんとして、プレイヤーとして成長できればと思っています。

山田(大同大学) ミナガセくんと佐助くんとはこのチーム戦が最後になるかもしれないので、いい思い出になるようなプレーができたらと思います。準決勝4チームの中で1番強いのが慶應義塾大学だと思っていたので、ジャイアントキリング的な気持ちで勝ちたいと思っています。

慶應義塾大学「自分は大学生リーグ最後の年だから、優勝して綺麗に終わりたい」

──慶應義塾大学の皆さんはいかがでしょうか。

calc(慶應義塾大学) 自分もこの3人でプレーするのは最後になると思うので、悔いなくプレーしたいです。これまで配信卓の経験はあるものの、有観客での試合が初めてなので、ワクワクしつつも程よい緊張感で全力を出し切れたらと思います。

shu-cat(慶應義塾大学) 自分は今回でGRAND FINALSが3回目なのですが、まだ決勝で優勝したことがないんです。calcさんと同じで、大学生リーグ最後の年なので、優勝して綺麗に終わりたいですね。

散見(慶應義塾大学) 自分は初参加で、GRAND FINALSももちろん初めてなので、この大舞台を最高のものにできるように、チームと共に頑張って、いいプレーができたらと思っています。

大学生による大学生のためのシャドバ大学生リーグ

 個人的な今回の見どころは、大同大学の佐助選手と慶應義塾大学のshu-cat選手の助っ人対決。shu-cat選手は22-23シーズン惜しくも準優勝で優勝を逃してしまったこともあり、リベンジに期待が高まります。

 また、大学生リーグは、運営に大学生が携わっているのも特徴の一つです。現役大学生で構成される「SUL学生実行委員会」のメンバーが、Cygamesをはじめとする運営事務局のサポートを受けながら、大会の運営や広報活動を担当。大学生自らがリーグの魅力を発掘し、発信していくことで、より一層の活性化を目指しています。

 社会人チームと協同しながら運営される本リーグは、学生たちにとって競技の場としてだけでなく、実践的な運営経験を積める貴重な機会にもなっています。

 記念すべき3人制初の「Shadowverse University League 24-25 GRAND FINALS」。果たして、年間王者の栄冠は、どちらのチームに輝くのでしょうか。勝負の行く末を、ぜひ3月23日、ベルサール秋葉原現地にて見届けてください!

(c)Cygames, Inc.

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外部リンク

Shadowverse University League 特設サイト
https://shadowversecampus.jp/

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