大会レポート
2024.06.25
現行のシャドバでは最後 8年間の集大成「RAGE Shadowverse 2024 Summer」来場者インタビュー
- 大会/イベント
オンライントレーディングカードゲーム「Shadowverse」の公式大会「RAGE Shadowverse 2024 Summer」予選大会が、5月4、5日に、日本最大級のコンベンション施設 幕張メッセで開催されました。現行のアプリで行う「RAGE Shadowverse」としては、今回で一旦の区切りを迎えます。試合のインターバル中に、出場者へインタビューを実施しました。(取材・文 / 小川 翔太 松永華佳)
高校生から元プロゲーマーまで、全国各地のシャドバプレイヤーが集まったDay1の現地。2016年にリリースされたシャドバ。共に歩んできたプレイヤーたちの8年間について以下の内容で話を聞いてみました。
・「RAGE Shadowverse」参加歴やきっかけ
・今までの「RAGE Shadowverse」での一番の思い出
来場者にインタビュー
試合のインターバル中、ご友人と歓談していた4組の出場者にインタビューしました。
RAGEで抱えた悔しさが次のRAGEへのモチベーションに
──いつからRAGE Shadowverseに参加しましたか?またそのきっかけは?
Aさん 初めて出たのは、多分第2回のRAGE Shadowverseですかね。かなり前から出場しています。僕たちはあるコミュニティで2年前ぐらいに知り合って、一緒に練習したりデッキの調整をしたりしています。
Bさん 高校生ぐらいの頃から出ていて、最初は記念受験みたいな気持ちでした。そこからしばらく他のゲームをプレーしていて、シャドバで遊んでいない時期もありましたが、いつからか連続で出場するようになりました。
Cさん アプリ自体は第1弾カードパックの時代から入れていて、友達に誘われて、第11弾カードパック「Altersphere / 次元歪曲」の頃のRAGEに初出場してから本格的にハマりました。そこからは、特別な予定などない限り基本的にずっと出ています。
──今までのRAGE Shadowverseでの一番の思い出を教えてください。
Aさん 「RAGE Shadowverse 十禍絶傑」で、プレーオフの決勝まで行って配信卓にも呼ばれたことがあり、その時の対戦相手が最終的に優勝したへるん選手でした。何もできずに負けてしまったので、当然悔しさもありますし、いつかリベンジしたいという気持ちで、それからずっと出場しています。
Bさん 友人がファイナリストとして出場した大会が印象的でした。プレーオフの決勝で、自分が提案したデッキで見事勝利を収めていたので、自分の試合ではないものの思い出に残っています。
Cさん 自分は、直近は年に1回ほどプレーオフに出場できていますが、勝負弱く、惜しいところで毎回負けてしまっていて…。Day1で落ちる時も、惜しくも最後に負けてしまうというパターンが多くて、悔しさをずっと抱えながらもそれを次の大会でぶつけて、という感じでここまでずっと続けてきました。
シャドバが繋ぐ熱い友情
──いつからRAGE Shadowverseに参加しましたか?またそのきっかけは?
Dさん RAGE Shadowverseには、高校3年生の頃から通算で8回ほど出場しています。高校生の頃に、ストアのランキング上位に入っているゲームアプリを片っ端からダウンロードしていた時期があって、その時にシャドバもリリース2日目辺りで始めました。
Eさん 元々は、他のデジタルカードゲームで遊んでいましたが、Dさんがきっかけで始めました。高校3年生の冬にDさんが誘ってくれて初めて「RAGE Shadowverse」に一緒に出て、それ以来僕が抽選で外れてしまった時以外はずっと一緒に出場しています。
Dさんとは高校を卒業してからも一番よく会う友達ですね。大学は、Dさんは仙台、僕は東京で離れていましたが、仙台に遊びに行った時に連絡を取って会うこともありました。
──今までのRAGEでの一番の思い出を教えてください。
Dさん 2回目に出た初めてのオンラインのRAGEで、あと1勝すれば決勝に行けるというところで「乗り物ドラゴン」と「連携ビショップ」のデッキで2連敗し、Day1で負けてしまったことが悔しかったのをよく覚えています。
あと1年ほど前の「回復ビショップ」と「連携ロイヤル」が主流だった時はミラーの試合が多く、特に実力が出やすい環境だったので印象に残っています。
Eさん 初めて出場したRAGE Shadowverseで、「飢餓の絶傑・ギルネリーゼ」が入った「アグロエルフ」を使っていましたが、プレーが難しくて、数日ではなかなか詰めきれなかったという思い出があります。
あと当時シャドバを始めたばかりの頃(ランクがD0)だったので、対戦相手の方にいろいろ言われてしまい悔しかったのですが、試合としては自分が勝ちました。対戦相手の方がとても悔しそうにされていて、かなり気持ちよかったです(笑)。
ただ、その次の試合ではGrand Masterの方にボコボコにされました(笑)。
eスポーツ研究会メンバーで仲良く出場
──皆さんで一緒にシャドバを始めたきっかけは?
Fさん お互いの学校にeスポーツ研究会があり、そこに所属したことがきっかけです。まだ部活として昇格できていないのですが、同好会のような形で活動しています。
元々研究会ができる前に、色々な先生をお呼びして勉強するセミナーのような機会があり、そこに「横浜F・マリノス」の選手の方々が来てくださったんです。それをきっかけに私たちの1~2個上の代の先輩方が研究会を設立して、kaoru選手とみずせ選手がコーチとしてついてくださって、みんなでシャドバをプレーしています。
Gさん 私はゲームのプレーを見る方が多いですが、推しの山田涼介くんがきっかけでシャドバだけでなく、FPSも始めました。山田くんの配信を見ていたら逆にゲームが面白くてプロゲーマーのプレーまで見たくなり、そこからズブズブハマっていきました(笑)。
Hさん 声優が好きなので、好きな声優さんが声を当てているということをきっかけにゲームをやることも多いです。色んな戦法を考えられるのが、ゲームの好きなところです。特に鈴木みのりさんが好きなので、次回作「Shadowverse: Worlds Beyond」でキャラクターの声を当ててくださったら嬉しいですね。
Iさん 元々親がゲーム好きで、家に家庭用ゲーム機があったのがゲームを始めたきっかけです。私もYouTubeなどで動画を見てて、最初に見ていたのが「スーパーマリオ3Dワールド」でした。それをきっかけにWii Uを買って、「スプラトゥーン」など、色々なゲームで遊ぶようになり、シャドバにたどり着きました。
──今日のRAGE Shadowverseはどうでしたか?
Fさん 他の3人は中学2年生くらいから出場していますが、Gさんは今日が初めての出場だったんですよ!
Gさん 試合以前に、そもそもルームがうまく作れなくて焦りました(笑)。でも対戦相手の方がとても優しくて、ルーム作成から最後の得点確認まで全部やってくださって、無事試合を終えることができました。今日は、「狂乱ヴァンパイア」と「バフドラゴン」のデッキを使っていて、初出場でしたが運よく勝てました!
Hさん 私も同じ編成で無事勝てました!
Iさん 私も「狂乱ヴァンパイア」を使っていましたが、ずっと「混濁の魔獅子」しか来なくて何もできなかったので3~4ターンスキップせざるを得なくて…運悪く負けてしまいました。
癖強めのヴァンパイアカードに苦しめられた思い出
──いつからRAGE Shadowverseに参加しましたか?またそのきっかけは?
Jさん 5~6年前くらいに、大学時代にKさんに勧められて一緒にシャドバで遊ぶようになりました。RAGE Shadowverseは基本オフラインなので、そこが楽しいですね。
普段プレーする時と違って、対戦相手が目の前にいるのが新鮮で面白いです。戦っている相手と向き合うというのは、何回出ていてもやはり緊張してしまいます。
Kさん 2人とも今回で3回目の出場です。僕は千葉に住んでいるのでRAGEの存在自体はずっと知っていて、会場も近いし、結構抽選も通りやすいので、気軽にやってみようかなという感じで出場するようになりました。
大学生の時には結構周りにもプレーしている友人がいましたが、社会人になっても出場できているのは僕らくらいですかね(笑)。
──今までのRAGE Shadowverseでの一番の思い出を教えてください。
Jさん 難しい環境の時の大会は結構記憶に残っています。「昏き底より出でる者」「アザゼル」「絢爛のセクシーヴァンパイア」などのカードが特に印象深いですね。今日は「ビショップ」と「エルフ」を使っていて、無事勝てたので次も頑張りたいです。
Kさん 1番最初に自分たちで出たRAGEがやっぱり新鮮で面白くて、そこからRAGEくらいは出ようかと思っていましたが、コロナに突入してからは少し離れていました。
ただ、今回はShadowverse: Worlds Beyondに移行する前の最後の節目だったので参加しました。今日の試合、僕は1勝1敗で後がないので、この後はなんとか頑張りたいです。
RAGE常連が集結!歴戦の選手たちによるリアル版「ヒーローズバトル」
今回、記事に載せきれないほど、たくさんの出場者にお話を伺いましたが、偶然にも取材させていただいた出場者のほとんどが「RAGE Shadowverse」の常連さんでした。
中にはプレーオフに何度も駒を進めたことがある実力者、RAGE Shadowverse以外のシャドバの大会で優勝を収めたことがある王者もいて驚きました。
しばらく出場していなかった方々も、「Shadowverse: Worlds Beyond」への大会競技タイトル移行前の節目の大会ということもあり、今回満を辞して舞い戻ってきたようです。8年もの「Shadowverse」の長い歴史の中で、皆さん忘れられないカード、デッキ、試合、そして大会があるでしょう。
それぞれの想いを胸に、全国のツワモノたちが挑む今回の「RAGE Shadowverse 2024 Summer」は、まさに「ヒーローズバトル」そのもの。
私も取材をしながら「選手として参加したかった!!!!」という気持ちが強くなりました。
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外部リンク
RAGE Shadowverse 2024 Summer
https://rage-esports.jp/shadowverse/2024summer

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