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2024.06.28

180Hz対応の高コスパモデル! アイ・オー・データ機器「LCD-GD271JD」レビュー

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 一般向けの液晶モニター市場で人気を誇るアイ・オー・データ機器は、「GigaCrysta」ブランドのゲーミングモニターメーカーとしても有名です。今回は、そんな同社が2024年5月に発表したGigaCrystaブランドの新製品「LCD-GD271JD」を試用する機会を得たので、早速レビューしていきたいと思います。

アイ・オー・データ機器のゲーミングモニター
「LCD-GD271JD」


 LCD-GD271JDは、リフレッシュレート180Hzに対応した27型ゲーミングモニターです。コストパフォーマンスの高いミドルレンジ製品で、先行して販売されていた180Hz対応23.8型「LCD-GD241JD」の27型モデルといった立ち位置。まずは、外観から見ていきたいと思います。

スタイリッシュな3辺フレームレスデザインを採用、ゲーミングスタンドも便利

 LCD-GD271JDは、フルHD/180Hz対応の27型ゲーミングモニターです。パネルとフレームの段差がないフラットな3辺フレームレスデザインを採用し、外観もスタイリッシュ。ベゼル幅はわずか3mmしかないので、27型モニターとしては横幅も約614mmとコンパクトです。

LCD-GD271JDでゲームをプレー


 ゲーミングモニターを選ぶときに、見落としがちですが重要な要素が、スタンドの機能です。ゲームに熱中すると長時間モニターを見つめることになるので、モニターの高さや角度が適切に調整されていないと、目や肩などに負担がかかります。

 LCD-GD271JDでは、調整機能が充実していることで定評のあるゲーミングスタンドを採用しているので、長時間使用におけるプレイヤーの負担を抑えることができます。ゲーミングスタンドで調整できるのは、「高さ」「チルト」「スイベル」「ピボット」の4項目。高さは、上下110mmのアップダウンが可能で、チルト(角度)は、上20度、下3度まで調整可能、スイベル(左右への首振り)は、左右それぞれ65度(合計130度)回転させることができます。

 液晶パネルを右に90度回転させて、縦画面にして使うピボット機能にも対応しています。このほか、スタンドに目盛りがついているのも便利です。「自分にちょうどいい高さは目盛りの上から何番目」などと覚えておけば、モニターを別の場所に移動させたり、他の人が使ったりして高さが変わってしまった場合でも、すぐに元の高さに戻すことができます。スタンドの調整機能については申し分ないといえるでしょう。

ピボット機能により、画面を縦にして使うこともできる
高さを合わせる目印となる目盛りが用意されている


 また、ゲーミングモニターらしく、イルミネーション機能を搭載しています。本体背面の「GigaCrysta」ロゴにフルカラーLEDが内蔵されており、さまざまなパターンで点灯します。色や明るさ、点灯パターンなどは自由にカスタマイズでき、オフにすることも可能。発光するのは背面なのでプレイヤーからは見えず、ゲームプレーの邪魔にはなりませんが、eスポーツ大会などでは観客はモニターの背面を見ることが多いので、光るロゴが効果的な演出となります。

LCD-GD271JDの背面
背面左上の「GigaCrysta」ロゴがレインボーカラーで光る

3系統入力に対応、ステレオスピーカーも搭載

 入力端子も必要にして十分なものが用意されています。HDMI×2とDisplayPort×1の3系統が搭載されているので、PS5とSwitchとパソコンの3台の機器を同時に繋ぐことができ、ゲーマーには嬉しい設計です。また、出力1W+1Wのステレオスピーカーも搭載しており、長時間のヘッドホンで耳が疲れたなどは、モニター単体でもゲームのサウンドを楽しむことができます。

HDMI×2、DisplayPort、
合計3系統の映像入力端子が用意されている
出力1W+1Wのステレオスピーカーがモニター下面に用意されている

便利な赤外線リモコンが付属

 LCD-GD271JDには、電源ケーブル、DisplayPortケーブルとリモコンが付属しています。

 リモコンには、入力切替や画面モード切替など、40個以上のボタンが用意されています。特に活躍するのはOSDメニューの操作時。従来はモニターの下部についているボタンを手探りしながら操作していましたが、リモコンなら直感的に操作できるので便利です。また、このリモコンを使ってLCD-GD271JDに接続したBDレコーダーやゲーム機などのメニューの一部の操作も可能なので、ゲーム機経由でVODサービスを見たいタイミングなどにも役立ちます。

テレビと同じようなデザインの付属の赤外線リモコン。
多くのボタンが用意されており、よく使う機能を一発で呼び出せる

OSDメニューの設定もしやすい

 OSDメニューでは、各種機能を設定することができます。操作は本体右下にある4つのボタンか、付属のリモコンによって行います。OSDメニューは設定項目が充実しているだけでなく、それぞれの設定項目の説明が表示されるので、初心者にも分かりやすくなっています。OSDメニューのトップページに表示されているコードからスマートフォンなどを使って、取扱説明書やQ&Aを見ることができるのも便利です。

OSDメニューの設定は本体右下にある4つのボタンで行う
(一番左は電源ボタン)
OSDメニューのメインメニュー
ゲームに関する設定メニュー

VRRに対応するなどゲーミングモニターとしての性能も高い

 もちろん、ゲーミングモニターとしての基本性能も優れています。解像度は1920×1080ドット(フルHD)で、発色は鮮やか。(最大10億7374万色中1677万色表示が可能)。画面にはADSパネルを採用し、上下左右178度という広い視野角を実現しています。表面処理は非光沢タイプなので、外光の映り込みが少なく、長時間プレーしていても目への負担を抑えることができます。

 応答速度を高めるオーバードライブ機能を搭載しており、180Hz/オーバードライブレベル3設定時の応答速度は最小1ms(GTG)と高速です。さらにオーバードライブには、極限まで応答速度を短縮する「バーストモード」が追加されているので、応答速度を追求するFPSプレイヤーにもおすすめ。最大輝度は350cd/m2で、最大リフレッシュレートは180Hzと高速なので、PS5や高性能ゲーミングPCの性能を十分に引き出すことができます。

 ゲームや動画をより見やすく、迫力のある映像で楽しむための機能も充実しています。最近話題にあがることの多いダークファンタジー系や夏場に暑い夏にピッタリのホラー系のゲームでは暗めのシーンが多く、影に隠れた敵やアイテムなどがよく見えないことがあります。そんな時には「Night Clear Vision」を利用すれば、暗がりでもメリハリのある表示にすることができ、隠れた敵もより鮮明に映し出すことができます。映像をハッキリと鮮やかに表現する「エンハンストカラー」機能や、低解像度映像の解像感を向上させる「超解像技術」も搭載しており、多様なニーズに応えます。

 さらに、GPUがレンダリングするフレームレートに合わせてリフレッシュレートを可変させ、画面のカクツキや乱れを防ぐVRR(可変リフレッシュレート)にも対応しています。NVIDIA G-SYNC CompatibleとHDMI 2.1 VRRの2種類の可変リフレッシュレート規格に対応しており、前者はDisplayPort接続時、後者はHDMI接続時に利用できます。

 PS5やXboxシリーズなどはVRRに対応しており、組み合わせて使えば突然負荷の重いシーンになったとしても、カクついたり映像がズレたりすることなく、雰囲気を損なわずに楽しむことができるようになります。

FPSからMMORPGまでさまざまなゲームを快適にプレーできる

 実際にゲーミングPCを接続して、「フォートナイト」や「VALORANT」、「ストリートファイター6」などをプレーしてみました。フォートナイトやVALORANTなどのシューティングゲームで有利に立ち回るには、フレームレートが重要になりますが、本製品は最大180Hz対応なので、滑らかな映像で快適にプレーすることができました。フォートナイトの高速クラフトも、フレームレートが高い方が動きもスムーズになるので、身を守りやすくなりました。


 VALORANTでは、操作がスムーズになったように感じることもしばしば。ヌルヌル動く映像がそう思わせているだけかとは思いますが、エイミングが安定したほか、鮮やかなゲーム画面のおかげでモチベーションが上がります。ストリートファイター6の対戦モードのフレームレートは最大60fps固定ですが、LCD-GD271JDの性能なら安定して残像が少なく、キャラクターの動きや技の演出も滑らかかつ鮮やかで見栄えがよく、プレーにも一層力が入りました。

 FPSだけをプレーするのであれば、24型はサイズからして画面全体を視界に収めやすい、という利点があります。ただ、もしそのほかのゲームをプレーするのであれば、サイズアップも一考の価値があります。とくに、画面に表示される情報量が多くなりがちなMMORPGなどをプレーする場合は、ゲームシーンだけでなく27型というサイズが生む迫力のあるムービーも楽しめるのでおすすめです。

 なかでも今回レビューしたLCD-GD271JDは、登録者数が3000万人を突破するほどの大人気MMORPG『ファイナルファンタジーXIV』の推奨モデル。より快適な環境でプレーしたい人にはピッタリのモデルです。

 また、アイ・オー・データ機器が5月に開始した「無輝点保証」の対象商品でもあります。購入から1カ月以内に、赤・緑・青色のサブピクセルのうち、常時点灯しているものがあれば、同社が確認して無償で交換します。なお、購入日などがわかるレシートや領収書が必要となるため、大切に保管しておきましょう。


 総括としては、FPSからMMORPGまで、さまざまなゲームを快適にプレーできるゲーミングモニターだといえるでしょう。フルHD/最大180Hz対応の27型ゲーミングモニターとしてはコストパフォーマンスも高く使いやすい印象です。初めてゲーミングモニターを買うという人や、これまで120Hzや144Hz対応の23~24型クラスのゲーミングモニターを使っていて、もう少しリフレッシュレートが高く、画面が広いモニターに買い替えたいという人は選択肢に入る逸品です。

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外部リンク

アイ・オー・データ機器
https://www.iodata.jp/

ゲーミングモニター「GigaCrysta(ギガクリスタ)シリーズ」
https://www.iodata.jp/ssp/lcd/gigacrysta/

LCD-GD271JD
https://www.iodata.jp/product/lcd/gaming/lcd-gd271jd/

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