解説
2021.11.30
PCゲームに重要なCPUとは?性能やベンチマークスコアの見方を解説!
- 解説
PCを購入するとき、大まかな目安としてまず確認すべきスペックの一つが「CPU」。PCにとって脳に近い役割を持つCPUの性能は、ゲームのプレーにおいても非常に重要です。
今回は、PCのスペックを検討するにあたって必ず知っておきたいCPU性能の重要性と、その性能の見方を解説します。また、代表的なタイトルが推奨する動作環境も記載しますので、 自分にぴったりのPCを購入するために必要なCPUのスペックの参考にしてください。
そもそもCPUとは?
PCでゲームを快適にプレーするためには、そのゲームソフトの動作に耐えられるだけのスペックを備えた製品が必要となります。その要となるのが、PCにとって脳の役割を持つ「CPU」です。
CPUは、PCを構成する部品の一つ。PCのあらゆる動作に必要な“演算処理”を行う部分であり、CPUの性能が高ければ高いほど、より複雑で高度な処理に素早く対応できます。
ちなみに、作業内容が要求するスペックに比べてCPUの性能が低いと、作業に以下のような支障が出ます。
・起動中のソフトウェアが強制終了する(落ちる)
・ブルースクリーンと呼ばれるエラー画面が表示される
・画面の動きがカクつき、重くなる
PCを購入するときは、そのPCを使ってどんなことがしたいかをあらかじめ想定し、それに見合ったスペックの製品を選ぶことが大切です。ゲームをプレーする場合以外でも、画像編集や動画編集の作業をしたい場合や、一度に多数のソフトウェアを起動し、PC1台で複数の作業をこなしたい場合などの使用用途を考えているならCPUの性能にこだわってPCを検討するべきでしょう。
CPUの性能の見方
CPUのスペックについて調べてみると、そこにはさまざまな指標があることがわかります。それぞれの指標が何を表しているものなのかを解説していきましょう。
ベンチマークスコア
CPUの性能を測る方法として、「ベンチマークソフト」というソフトウェアでCPUに負荷をかけ、その結果をスコアリングする方法があります。この方法は製品によってそれぞれ仕様が異なるCPUの性能レベルを同じ基準によって数値化するもので、算出された数値を「ベンチマークスコア」と呼びます。CPU製品のベンチマークスコアを比較すれば、どちらがより高い性能を持っているのかがおおまかにわかります。

要求されるスペックおよび上記の動作レベルはタイトルによっても大きく変わる部分なので、プレーしたいタイトルの動作環境情報も参考にしてみてください。
また、解像度やフレームレートの負荷が高いゲームをプレーするうえではグラフィックボード(GPU)のスペックも重要です。そのため快適なゲームプレーにこだわる人やeスポーツで好成績を上げたい人は、CPUだけでなくGPUのベンチマークスコアにも着目することをおすすめします。
以下、CPUの性能を決定する各種要素について解説していきます。
コア数
コアは、CPUにおいて実際に処理作業を行う部分。CPU内にコアが複数搭載されていれば、同時に処理できる 行える作業の数が増えます。
近年主流のCPUは、1つのCPU内に複数のコアがある「マルチコアプロセッサー」タイプがほとんどです。ただし、性能が低いコアが多く搭載されているより、コア数は少なくても一つ一つの性能が高い場合の方が快適に動作する場面もあります。CPUの性能はコア数だけでは語れないため、コア単体の能力やその他の要素にも注目してください。
CPUのスペックを検討する際、コアに着目する場合は「コア構成」の数値を見てください。例えば8C/16Tと記載されていれば、8コア、16スレッドです(スレッドについては次項で解説します)。
2025年2月現在、新たにリリースされるゲームは6コア以上を推奨する傾向が強いですが、多くの場合4コアでも動作は可能です。また近年発売されているゲーミングPCのCPUスペックを見ると、8コアを採用している機種も多いです。つまり、4コア未満のCPUはゲームを快適にプレーするには適しておらず、6コア以上が一般化しており、ハイスペックを求めるなら8コア以上が求められると考えてよいでしょう。
スレッド数
「論理コア数」とも言われるスレッド数は、“PC側が認識しているコアの数”を表すものです。
物理的に搭載されている数よりも作業スペースの数が多いと認識させることで、一つのコアの処理能力が余力を残している場合に追加の処理を担当させ、より効率良く作業が行えます。同じコアを同じ数搭載しているCPU同士を比べるなら、スレッド数が多い方が体感的な性能は高いと言えるでしょう。
2025年2月現在、ゲーミングPCのスペックを見るとエントリーモデルでもコア構成は6C/12T(6コア、12スレッド)です。よりスペックが高い機種では16スレッド以上が多く、20以上のスレッドを搭載しているものも少なくありません。
キャッシュ容量
CPUにおけるキャッシュ容量(キャッシュメモリ)とは、CPUが頻繁に使用するデータを一時保管しておく領域のこと。データが元々CPU内に保存されていれば、CPUがPC内のメインストレージ(PC内でデータを保存しておくことを目的とする場所)にアクセスして必要なデータを持ってくるよりも処理が早く済む、という仕組みです。
ただし、キャッシュメモリが大きく、データを保管するスペースが広いほどデータを持ってきて処理するまでにかかる時間は増えます。そのため大きければ大きいほど良いというわけではなく、バランスが重要です。
このバランスはCPUの開発段階であらかじめ考えられた上で適した容量が積まれているので、CPU自体を自作するのでなければ購入者が深く気にする必要はない部分と言えます。
動作周波数(GHz)
CPUにおける動作周波数(クロック周波数、クロック数)は、簡単に言うならば“CPUの処理速度”を示すものです。1秒の間にCPUが動作する回数を測り、それをGHz(ギガヘルツ)の単位で表記しています。
しかし、あまり周波数が高すぎても消費電力が上がってしまうというデメリットがあります。こちらもコア数と同様、動作周波数だけでCPUの性能は語れないため、他の要素と組み合わせて総合的に判断することが必要です。
ちなみに2025年2月現在で比較的新しいゲーミングPCに適したCPUのスペックを見ると、定格動作周波数が2~4GHz程度、最大動作周波数が4.5~5程度となっているので目安にしてください。
代表的なPCリリースタイトルの推奨CPU(スペック)
各ゲームにはそれぞれCPUの推奨スペックがあります。この項目では、代表的なPCリリースのタイトルについて、CPUを含む推奨スペックを記載します。(記載している情報とリンクは2025年2月時点のものになります)
エーペックスレジェンズ(Apex Legends)
エーペックスレジェンズ(Apex Legends)の公式サイトによれば、「「エーペックスレジェンズ」の推奨動作環境」は以下の通りです。
推奨動作環境
OS:64ビット版Windows 10
CPU: Intel i5 3570Kおよび同等のプロセッサ
RAM: 8 GB
GPU: Nvidia GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290
GPU RAM: 8 GB
ハードドライブ: 75 GB以上の空き容量
また、同サイトには「「Apex Legends」必要動作環境」も記載されているので紹介します。なお( )外はDirectX11、( )内はDirectX12の場合です。
必要動作環境
OS:64ビット版Windows 10
CPU: Intel Core i3-6300 3.8 GHz / AMD FX-4350 4.2 GHz Quad-Core プロセッサ
RAM: 6 GB
GPU: NVIDIA GeForce GT 640 / Radeon HD 7730(NVIDIA GTX 950 / AMD Radeon HD 7790(Feature Level 12_0必須))
GPU RAM: 1 GB(2GB)
ハードドライブ: 75 GB以上の空き容量
ヴァロラント(VALORANT)
ヴァロラント(VALORANT)の公式サイトによれば、ヴァロラントをプレーするうえでの推奨スペックは以下の通りです。
推奨スペック(60FPS)
・CPU:Intel i3-4150 / AMD Ryzen 3 1200
・GPU:GeForce GT 730 / AMD Radeon R7 240
・RAM:4GB(注意:あなたのPCが専用グラフィックスカードまたはディスクリートGPUを使用している場合、少なくとも1GBのVRAMも必要になります。)
・OS:Windows 10(ビルド19045以降)64-bit / Windows 11 64-bit
DirectX 11対応必須
また、最低スペックは以下のように記載されています。
最低スペック(30FPS)
・CPU: Intel Core 2 Duo E8400 / AMD Athlon 200GE
・GPU:Intel HD 4000 / AMD Radeon R5 200
・RAM:4GB(注意:あなたのPCが専用グラフィックスカードまたはディスクリートGPUを使用している場合、少なくとも1GBのVRAMも必要になります。)
・OS:Windows 10(ビルド19045以降)64-bit / Windows 11 64-bit
DirectX 11対応必須
リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)
リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)の公式サイトでは、「必要動作環境と推奨動作環境(リーグ・オブ・レジェンド)」に推奨動作環境と必要動作環境が記載されています。
推奨動作環境
・CPU:Intel:Core i5-3300 / AMD:Ryzen 3 1200 / ARM:非対応
・CPU機能:SSE4
・GPU:NVIDIA:GeForce 560 / AMD:Radeon HD 6950 / Intel:Intel UHD 630 / Integrated Graphics
・GPU機能:DX11相当のハードウェア
・VRAM:2GB
・空き容量:16GB SSD
・OSバージョン:Windows 11(TPM 2.0有効化必須)
・OSアーキテクチャ:x64
・RAM:4GB
・推奨グラフィック設定:高
・推奨解像度:1920x1080
必要動作環境
・CPU:Intel:Core i3-530 / AMD:A6-3650 / ARM:非対応
・CPU機能:SSE3
・GPU:NVIDIA:NVIDIA:GeForce 9600GT パッチ25.S1.8以降:GeForce 400シリーズ / AMD:HD 6570 / Intel:Intel HD 4600 / Integrated Graphics
・GPU機能:DX10相当のハードウェア / パッチ25.S1.8以降:DX11相当のハードウェア(DirectX診断ツールでお使いのコンピューターをご確認ください)
・VRAM:1GB
・空き容量:16GB HDD
・OSバージョン:Retail版のみ(EnterpriseとServerはサポートしていません) / Windows 10(ビルド19041以降) / Windows 11(TPM 2.0有効化必須)
・OSアーキテクチャ:x64
・RAM:2GB
・推奨グラフィック設定:低
・推奨解像度:1024x768
ストリートファイター6
ストリートファイター6の公式サイトに、「動作環境について」という項目があるので以下に記載します。
推奨動作環境
・OS:Windows10(64-BIT必須)
・CPU:Intel Core i7 8700 / AMD Ryzen 5 3600
・メモリ:16GB
・VRAM:6GB以上
・GPU:RTX2070 / Radeon RX 5700XT
・DirectX:Version12
・ストレージ:25GB
・追記環境
負荷の大きい場面ではフレームレートが低下する場合があります。
開発中のため、記載スペックは変更となる可能性があります。
必要動作環境
・OS:Windows10(64-BIT必須)
・CPU:Intel Core i7 8700 / AMD Ryzen 5 3600
・メモリ:8GB
・VRAM:4GB以上
・GPU:GTX1060 / Radeon RX 580
・DirectX:Version12
・ストレージ:25GB
・追記環境
負荷の大きい場面ではフレームレートが低下する場合があります。
開発中のため、記載スペックは変更となる可能性があります。
ファイナルファンタジーXIV 黄金のレガシー
ファイナルファンタジーXIV 黄金のレガシーの公式サイトの「動作環境」には推奨動作環境と必要動作環境が明記されているので以下に記載します。
推奨動作環境
・OS:Windows10 64 bit, WindowsR 11 64 bit
・CPU:Intel Core i7-9700 以上
・メインメモリ:16GB 以上
・ハードディスク/SSD空き容量:SSD:140GB 以上
・グラフィックカード:NVIDIA Geforce RTX2060 (6GB) 以上 / AMD Radeon RX 5600 XT 以上
・画面解像度:1920x1080
・インターネット:ブロードバンド接続
・通信ポート:ルーターを利用している場合は、下記の番号でパケットが通過できるようポートの設定を行ってください。
[使用する可能性があるポート番号] TCP:80, 443, 54992~54994, 55006~55007, 55021~55040
・サウンドカード:DirectSound 対応サウンドカード
・DirectX:DirectX11
必要動作環境
・OS:Windows10 64 bit, WindowsR 11 64 bit
・CPU:Intel Core i7-7700 以上
・メインメモリ:8GB 以上
・ハードディスク/SSD空き容量:SSD:140GB 以上
・グラフィックカード:NVIDIA Geforce GTX970 (4GB) 以上 / AMD Radeon RX 480T 以上
・画面解像度:1280x720
・インターネット:ブロードバンド接続
・通信ポート:ルーターを利用している場合は、下記の番号でパケットが通過できるようポートの設定を行ってください。
[使用する可能性があるポート番号] TCP:80, 443, 54992~54994, 55006~55007, 55021~55040
・サウンドカード:DirectSound 対応サウンドカード
・DirectX:DirectX11
モンスターハンターワイルズ
モンスターハンターワイルズの公式サイトにて、Steam版の「推奨環境」は以下のように記載されています。
推奨環境
・解像度:1080p(FHD)
・フレームレート:60fps ※フレーム生成使用
・OS:Windows10(64-bit Required) / Windows11(64-bit Required)
・プロセッサ:Intel Core i5-10400 / Intel Core i3-12100 / AMD Ryzen 5 3600
・メモリ:16GB
・グラフィックカード:GeForce RTX 2060 Super(VRAM 8GB) / Radeon RX 6600(VRAM 8GB)
・VRAM:8GB以上必須
・ストレージ:75GB SSD
・備考:SSD(必須)、グラフィック「中」設定で、1080p(アップスケール使用)/60fps(フレーム生成使用)のゲームプレーが可能です。
DirectStorage対応。
※超解像技術は、NvidiaのDLSS 3.7とAMDのFSR 3.1に対応。
※アップスケールおよびフレーム生成は、 DLSS 3.7、FSR 3.1を使用した状態で測定しています。
CPUのメーカーは大きく分けて2種類ある
現在主流となっているCPUは、主に「Intel」と「AMD」の2つのメーカーによって製造されており、それぞれの製品には以下のような特徴があります。
〈Intel「Core i」シリーズの特徴〉
・GPUとの連動性能が高い
・AMDのRyzenシリーズに比べて価格に対する処理性能の高さはやや劣る
・最もメジャーである分あらゆるソフトへの適正があり、PCで幅広い作業をしたい場合におすすめ
〈AMD「Ryzen」シリーズの特徴〉
・電力効率が良く、発熱が少ない
・ソフトによっては適性がなく正常に動作しない可能性がある
・Core iシリーズよりも安くて処理性能が高いため、Ryzenでも問題なく行える作業に絞ってPCを使う場合におすすめ
価格に対する性能(コストパフォーマンス)や各ソフトウェアの適正など、自分が求める要素をより満たしてくれる方を選んでください。
まとめ
ゲーム用のPCの購入を考えている方のために、PCにおいて脳の役割を持つ「CPU」の重要性と選び方を解説しました。
CPUのスペックは、「どれだけの性能のコアが」・「いくつ搭載されていて」・「どれだけの速さで動けるか」が大きな要素ですが、スレッド数やキャッシュ容量、動作周波数など多数の要素も関係します。そのため、コア数などの1点だけを見て決定するのではなく、 CPUの動作に影響する複数の情報を見ながら総合的にスペックを判断することが必要です。
本記事では近年の代表的なタイトルの推奨動作環境や必要動作環境を記載しているので、ぜひ実数値を参考にしながら、 自分が求めるスペックを備えたCPUを見つけてください!
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