eスポーツ団体
2024.01.28
第1回日本eスポーツアワード授賞式開催!あcola選手が3冠!年間最優秀賞にも輝く!
- eスポーツニュース
日本eスポーツ連合(JeSU)は1月25日に東京国際フォーラムで第1回「日本eスポーツアワード」を開催しました。同イベントはプレイヤーやプロチームだけでなく、eスポーツ市場を支える企業、団体にも幅広く焦点を当て、地方創生、社会貢献、生涯功労といった多岐にわたるカテゴリでの卓越した功績を讃えるもの。2023年12月31日に終了し、13万以上の投票があったファン投票の結果をもとに、eスポーツ業界関係者からなる審査員が投票。さらに審査委員会の厳正なる審査により、ファイナリストを決定しています。そのファイナリストの中から今回全16の部門で受賞者を選出します。
まずは、MCとして、モデル/女優の貴島明日香さん、eスポーツキャスターのOooDaさん、岸大河さん、平岩康佑さんが登場。
開会のあいさつとしてJeSU会長を務める早川英樹氏、経済産業省大臣官房審議官の牛山智弘氏が登壇。早川氏は「記念すべき第1回となる本アワード。この取り組みを通して、多岐に渡るカテゴリで卓越した功績をたたえ、永久にその活躍を伝えていきたいと考えています。連合が設立し6年。今回の様な場を持たせてもらい大変うれしく思います。何よりもファンたちが誰が一番輝いているのか熟知している。彼らによる投票で形作られていることにも感謝したいです」と開会のあいさつを行いました。
Under18 最優秀eスポーツプレイヤー賞 受賞者はあcola選手
Under18 最優秀eスポーツプレイヤー賞は、18歳以下のプロプレイヤーや高校生以下を対象としたeスポーツの次世代を担う若手プレイヤーを対象とした賞。ファイナリストに選ばれたのはあcola選手、海斗☆選手、からあげーる選手、佐々木壱晟選手、ねりー、Ryun選手、Racon選手、Zagou選手。今回受賞者に選ばれたのはあcola選手でした。大乱闘スマッシュブラザーズスペシャルの非営利コミュニティ大会「篝火」、招待制の世界大会大会スマッシュアルティメット出場などの大規模大会で優秀な成績を残したことが評価されました。
「去年はめちゃくちゃ頑張ったのでこうした賞をいただけてうれしいです。今年もたくさん練習して、良い成績を残していきたいと思います。ファンの皆様投票ありがとうございました。」とあcola選手は今年への思いも語りました。
最優秀eスポーツ大会賞は「VALORANT Masters Tokyo」
最優秀eスポーツ大会は、その年に多くの視聴者を獲得し、安定した大会運営、質の高い配信で視聴者に感動と興奮を提供したeスポーツ大会に贈られる賞。ノミネートは、最大のスマブラコミュニティ大会「篝火」「ストリートファイターリーグ」「BEMANI PRO LEAGUE」「eBASEBALLプロスピAリーグ」「League of Legends Japan League」「VALORANT Masters Tokyo」の6つ。受賞したのは「VALORANT Masters Tokyo」でした。
ライアットゲームズを代表してeスポーツプロデューサーの泉航平さんが記念品を受け取りました。泉さんは「2021年から始まったVCT。Champions LAでは最大視聴者数180万人を記録しました。ここ日本もその熱量はすさまじく、Masters Tokyoは平日にも関わらず平均視聴者数33万人以上を記録しました。関係者だけでなく、eスポーツを応援するということを支えてくれた皆さん、もちろん選手たちにも感謝したいです。今後も VCT challenger、VCT Pacificを予定しており、VCT Pacificには日本からDetonatioN Focum meが出場します。今後もVALORANT eスポーツをよろしくお願いします」と大会関係者を代表してコメントしました。
最優秀eスポーツクリエイター賞はk4senさん 出てきたのは影武者!?
最優秀eスポーツクリエイター賞にはファイナリストは、えなこさん、けんきさん、k4senさん、vaultroomさんの4人。賞に選ばれたのはk4senさんでした。
k4senさんは「素晴らしい賞をいただきありがとうございます。いつも応援してくれる皆さん、ゲームを作ってくださったクリエイターの方々に感謝したいです。今はThe k4senというイベントの最中なので出演できませんが、k4senチームから私に似たスタッフの岩田を連れてきましたのでよろしくお願いします」とビデオメッセージでコメントしました。
最優秀eスポーツチーム賞は「ZETA DIVISION」
最優秀eスポーツチーム賞のファイナリストは「DetonatioN FocusMe」「RIDDLE」「SCARZ」「TAITO STATION Tradz」「ZETA DIVISION」の5チームでした。受賞したのはZETA DIVISION。VALORANT部門での活躍が評価されました。ファン投票、審査員投票、審査委員会でも文句なしのダントツの得票数だったようです。
チーム代表取締役の西原大輔さんが登壇し「もちろんチームメンバーあってのことだったと思います。今後ともより安心して応援いただけるチーム運営を続けます。チームの活動を通して日本のeスポーツ文化の地位をより高める取り組みにつなげて行きたいと思います」とコメントしました。
最優秀eスポーツゲーム賞は「STREET FIGHTER 6」!
最優秀eスポーツゲーム賞は、「プロ野球スピリッツA」「Apex Legends」「beatmaniaⅡDX」「eFootball」「League of Legends」「STREET FIGHTER 6」「VALORANT」の7タイトル。受賞したのはSTREET FIGHTER 6。新たな操作方式モダンタイプの導入などにより、プレイヤー人口が大きく伸びた格ゲー。プロリーグの盛り上がりもすさまじいものでした。
開発を手掛けたプロデューサーの松本脩平さんが代表して「今日はありがとうございました。取れてよかったですねー。格ゲーってこういう機会があまりなくて。かげっちさんも昔からeスポーツという概念がない時から大会とかを開催しているので、eスポーツタイトルとして賞が取れたことが本当にうれしいです。まだまだ皆さんにはスト6を遊んでほしいと思います。平岩さんのような実況者もいるのでそうしたゲームの面白さを伝えてくれる人々にも注目してほしいと思います」とコメントしました。
最優秀eストリーマー賞にはSHAKAさん!
最優秀eストリーマー賞 Powered by コーセーファイナリストは赤見かるびさん、だるまいずごっどさん、DOLCE.さん、k4senさん、SHAKAさん。賞に選ばれたのはSHAKAさんでした。ゲームジャンルに囚われずさまざまなタイトルでセンスの良さを発揮し、昨年は数多くのイベントに登場するなど大活躍でした。
SHAKAさんは「僕は好きに配信しているだけで、こんな賞をいただいていいのかと思いますが、それを楽しんでみてくれるファンの皆様に選んでいただいてお礼申し上げます。引き続き配信を続けていくので応援よろしくお願いいたします。」とコメントしました。
最優秀eスポーツキャスター賞は岸大河さんが受賞!
最優秀eスポーツキャスター賞powered by au PAYは、その年のeスポーツ大会やイベントで特に優れた実況・解説を行ったキャスターに与えられる賞。ノミネートは、アールさん、オムナオトさん、岸大河さん、平岩康佑さん、森一丁さん、大和周平さん、OooDaさん。見事賞を受賞したのは岸大河さんでした。
岸さんは「MCや審査員を担当しながらこの賞をいただいたのは少しドキドキしたんですが、たくさんの方々に投票いただいて非常に感謝しています。しかしキャスターは大会があって、プレイヤーたちがいないとできないもの。たくさんの人に支えられてきました。本当にありがとうございます。後ろには受賞していないキャスターの方々がいますが、誰が良い悪いと言うことではありません。皆さんも自分の好きなキャスターというものを見つけて応援していただけるとうれしいです」とコメントしました。
そのまま壇上で受賞者発表に臨んだSHAKAさんは「昔は解説として呼ばれた時に、岸さんが実況としてサポートしてくれました。ウォッチパーティーの時も岸さんの実況のおかげで視聴者が楽しんでくれたり本当に感謝しています」と過去に共演したときのエピソードを挙げ、岸さんを褒め称えました。
途中 32歳の若さで急逝したなないさんの追悼VTRも
授賞式の間には、2023年8月に32歳の若さで急逝したeスポーツキャスターなないさんの追悼VTRも流れました。VTRには生前交流のあったスト6コメンテーター アールさん、ハメコ。さん、ポケモンUNITEコメンテーターの水上侑さん、ブランブルーファンタジーバーサスライジングのコメンテーターなかおさんらが、なないさんとの思い出や活躍を振り返る場面もありました。
eスポーツ功労賞はTOPANGA豊田氏、negitaku yossy氏、弁護士の松本氏
eスポーツを通して、社会的課題の解決に取り組む個人や団体に贈られるeスポーツ功労賞に選ばれたのは、チャリティイベントを開催し続けて紺綬褒章にも選ばれたTOPANGAの代表取締役 豊田風佑さん、20年以上eスポーツメディアNegitaku.orgを運営し続けてきた“Yossy”こと吉村尚志さん、法律の面からeスポーツ分野に大きく貢献した西村あさひ法律事務所・外国法共同事業の松本祐輝弁護士の3人でした。
豊田さん 審査員をやりつつ賞ももらってしまっていいとこどりみたいな感じになりましたが、賞をいただけてありがたく思います。ファンの皆様、プレイヤーの皆様には感謝したいです。
松本さん 私のeスポーツに貢献したいという思いに賛同してくれた先輩弁護士や関係者の方には感謝したい。引き続き法律という観点から業界に貢献していきたいです。
yossyさん 今回賞をいただいて光栄です。サイトを始めたころはすごく小さな存在で「ゲームがスポーツとは何事か」という感じだったのですが、今は非常に大きな存在になってきました。今では、eスポーツで20年というメディアというのは非常に減ってきました。まだやってるのかというくらい、まずは四半世紀を目指して取材を続けていきたいと思います。
最優秀ノンセクションゲームプレイヤー賞はmugi選手
最優秀ノンセクションゲームプレイヤー賞は、MOBA、シューティング、格闘、スポーツ、マインドに含まれない、タイトルやジャンルにおいて、特に優れたパフォーマンスや成績を収めた選手に与えられる賞。ノミネートされたのは、alf選手、KKM*選手、Mugi選手、Sitetampo Jr.選手、Tensai選手、UCCHIE選手。見事選ばれたのはCrazy Raccoonクラッシュロワイヤル部門のMugi選手でした。
Mugi選手は「いつも応援いただきありがとうございます。クラロワ世界大会で2021年に続き2023も優勝、2度目の優勝を果たすことができました。引き続き応援をよろしくお願いします」とメッセージを残してくれました。
最優秀スポーツゲームプレイヤー賞はeFootball世界優勝のうでぃ選手
最優秀スポーツゲームプレイヤー賞は、その年のスポーツゲームのタイトルやジャンルにおいて、特に優れたパフォーマンスや成績を収めた選手に与えられる賞ノミネートは、うでぃ選手、黒山羊選手、マエサン選手、Leva選手の4人。賞を受賞したのはうでぃ選手でした。2023年のeFootball世界大会で優勝を果たすなどその実力が評価されました。
うでぃ選手は「まずはこのような偉大な賞をいただけて大変うれしいです。応援いただきありがとうございます。世界大会で優勝したのが一番大きいかと思いますが、コロナ化で2年間なかったのですが、明けて一発目の大会。開催してくれたコナミさんにも感謝したいですし、今後の大会もただ勝ち続けるだけです」とコメントしました。
最優秀マインドゲームプレイヤー賞はあめみやたいよう選手
最優秀マインドゲームプレイヤー賞ノミネートは、あめみやたいよう選手、たすく選手、ぴぽにあ選手、ゆわ選手、SAKI選手、title選手。受賞はあめみやたいよう選手。「テトリスの神」「ぷよぷよのプロ」の異名をもつあめみや選手。2023年の第一回ぷよテト世界大会で優勝するなど活躍したことが受賞理由です。
「最近はスイカゲームをやってますがテトリスの神、あめみやたいようです。大会で良い成績を残せたのが大きかったのかと思いますが、今後も神の名に恥じないように頑張ります」とコメント。
最優秀eモータースポーツゲームプレイヤー賞は宮園拓真選手
最優秀eモータースポーツゲームプレイヤー賞 Powered by LENOVOは、その年のeモータースポーツゲームのタイトルやジャンルにおいて、特に優れたパフォーマンスや成績を収めた選手に与えられる賞。ノミネートされたのは、梅津和志選手、宮園拓真選手、武藤壮汰選手、Goto選手、TakuAn選手の5選手。見事賞を受賞したのは宮園拓真選手。2020年にはグランツーリスモ世界大会で優勝し、2023年も国内eモータースポーツ最高峰JEGT GRAND PRIXで活躍しました。
宮園選手は「このような素晴らしい賞をいただきありがとうございます。投票いただいた方ありがとうございます。eモータースポーツはまだまだ小さなジャンルですが、皆様にその面白さを伝えていきたいです。これからも応援の方よろしくお願いいたします。」とコメントしました。
最優秀MOBAプレイヤー賞には日本人初の海外挑戦などのEvi選手
最優秀MOBAプレイヤー賞 powered by マウスコンピューターは、その年のMOBAゲームのタイトルやジャンルにおいて、特に優れたパフォーマンスや成績を収めた選手に与えられる賞。ノミネートは、Evi選手、pyi選手、TON・GG選手、yutapon選手。受賞したのはEvi選手でした。ワールドチャンピオンシップなどにも出場するなど、日本人初となる海外プロシーンへの挑戦を果たしたことが高評価でした。
最優秀シューティングゲームプレイヤーにはLaz選手が選出
最優秀シューティングプレイヤー賞 Powered by Intelはその年のシューティングゲームジャンルにおいて、特に優れたパフォーマンスや成績を収めた選手に与えられる賞。ノミネート選手は、ゆきお選手、Dep選手、Laz選手、Meiy選手、YukaF選手、Zagou選手の6人。選ばれたのはLaz選手。Zeta Divison所属のLaz選手。2023年にはVCTに参戦にするなど大活躍し、女性ファンから多くの人気を集めました。
Laz選手はビデオメッセージの中で「このような賞をいただけて大変うれしいです。これも皆様の応援や投票があってのこと。現在は韓国のプロリーグへの参戦があるため現地に赴くことができませんでしたが、本当に今回はありがとうございました。」と感謝の気持ちを述べました。
最優秀格闘ゲームプレイヤー賞にはあcola選手
最優秀格闘ゲームプレイヤー賞 Powered by ベルクはその年の格闘ゲームのタイトルやジャンルにおいて、特に優れたパフォーマンスや成績を収めた選手に与えられる賞。ノミネートされたのは。あcola選手、梅原大吾選手、ときど選手、どぐら選手、ふ~ど選手、AO選手、kakeru選手の7人。見事最優秀格ゲープレイヤーに選ばれたのはあcola選手、アンダー18とのダブル受賞となりました。
あcola選手は「恥ずかしくて何も思い浮かばないのですが、とてもうれしいです。今後は日本だけでなく世界大会でも好成績を残せるように努力を続けていきたいです」とコメントし、このイベント2回目のインタビューを受けることになりました。
最後の年間最優秀eスポーツプレイヤー賞にもあcola選手!
年間最優秀e スポーツプレイヤー賞は、最優秀MOBAプレイヤー賞、最優秀シューティングゲームプレイヤー賞、最優秀格闘ゲームプレイヤー賞、最優秀マインドゲームプレイヤー賞、最優秀スポーツゲームプレイヤー賞、最優秀eモータースポーツゲームプレイヤー賞、最優秀ノンセクションゲームプレイヤー賞にて最優秀賞を受賞された7名の中から、その年に最も輝かしい活躍を収めた選手に贈られる賞。この最も栄誉ある賞には続けてあcola選手が選ばれました。
あcola選手 自分ではまだ信じられないことばかりです。2023年は対戦成績を意識して、努力も実った年だと思います。みんなが憧れる、期待を裏切らないような選手になりたいと思います。いつも応援してくれてありがとうございます。いつもそれが励みになっていますし、これからも応援よろしくお願いします
壇上に上がると恥ずかしそうにしながら笑みがこぼれるあcola選手。MC岸さんが「こんなに賞をもらって素直に喜んでくれるなんて見ているこちらも嬉しくなる」と話していたように、会場全体もその純粋無垢な反応に癒されたことでしょう。その後の取材では、今年高校3年生になるそうで、受験勉強なども始めなければいけないと話していました。格ゲー界のニュージェネレーションで初代MVPの目先の問題はまずは受験となりますが、今後の活躍にも期待が膨らみます。
関連記事
まだ参加できる!開催予定のeスポーツ大会、イベントまとめ(1月第4週)
「F1レーサーはマシンに詳しい、eスポーツも同じこと」、富山の高岡向陵高校でeスポーツ×人材育成
「TOPANGAチャリティーカップ」寄付総額が1000万円を突破、紺綬褒章を受章
外部リンク
JAPAN eSPORTS AWARDS 公式サイト
https://esportsawards.jp/