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2022.03.24

ドワンゴ主催の学生向け自作ゲームコンクール開催 完成度に審査員絶賛

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 ドワンゴは、学生対象のゲームコンテスト「ニコニコ自作ゲーム文化祭」の受賞作を発表しました。

 「ニコニコ自作ゲーム文化祭」は、2013年から開催している自作ゲームの祭典「ニコニコ自作ゲームフェス」からスピンアウトした学生向けのゲームコンテスト。学生ゲームクリエイターの応援を目的とし、学校の課題や卒業制作作品なども含め、自身が制作したゲームやそのプレー動画をゲームアツマールやニコニコ動画に投稿することで気軽に参加できます。「ドワンゴ賞」のほか、協賛各社が独自に選考基準を決めて選考する「協賛賞」も設置し、入賞者にはドワンゴと協賛各社から提供される賞品が贈られます。初開催となる今回は、2021年11月26日?2022年1月31日の間に募集を行い、88作品の中からドワンゴ賞6作品、協賛賞を13作品選出しました。

グリッチ・キャスケット

 ドワンゴ賞の大賞は、「グリッチ・キャスケット」(作者:路地の浦)が受賞しました。審査員は、「プレイしての第一印象は『すごい!』。そしてその感情は冒頭のつかみで終わらず、ずっと続くことになる。綺麗なだけでなく動きのある背景、行く先々で感嘆してしまう作り込まれたマップ、独特で謎の多いキャラクターと世界観、などにすぐ魅了された。UIも洗練されており遊びやすさに貢献している。遊んでいて気持ちがいい。儚くてすぐ壊れてしまうような、それでいて骨太の芯をもったような、表裏があり一筋縄ではいかない世界とその描写に圧倒された。頭ひとつ、いやいくつも抜きんでている、と満場一致での大賞選出となった。すでに第一線のプロのような完成度の高さがあり、本当に学生?個人で作っているの?という(信じられない、脅威だ、という天才を目の前にした驚きの)声もあがったほど。これからの活躍にも期待したい」とコメントしています。

 優秀賞には、「グラフィール」(E-TONE開発研究所)、「とらキャン -Travel Camp-」(作者:Rom)、「Roomik Hotel」(作者:Friend FriendX)、「ミチなる間欠泉」(作者:チナベース)、「オリヒメ」(作者:こもへり)の5作品が選ばれました。

グラフィール

 「グラフィール」について審査員は、「温かみのある3Dの箱庭で街の人たちのお願いを聞いて回るアドベンチャー。統一感のあるUIと、目的地を示してくれるなどのやさしい設計で、3D空間での操作をうまくカバーしてくれている。独自のミニゲームを合間に取り入れ、飽きさせない工夫になっている。キャラクター達のお願いを聞いていくうちに街や世界に愛着が湧き、魅力が増していく。1ステージ区切りで進むのがよく、飽きずにいいテンポで遊ぶことができる。多くの要素がうまくマッチしてひとつの世界を作りあげており、全体的な統一感、まとめあげた総合力の高さが評価された」とコメントしています。

とらキャン -Travel Camp-

 「とらキャン -Travel Camp-」について審査員は、「最大4人で楽しめるパーティゲーム。応募作の中でも異彩を放っていた。作るには技術と体力が必要そうな、難しいジャンルに挑戦しようという意欲が◎。対人戦の代わりにCPUと遊ぶことも可能。ケーキがプレイヤーの駒となっており、全体的にポップでユーモアがあり、演出がしっかりしている。ミニゲームは遊ぶのはもちろん、見ている側にも楽しさが伝わってくる。その構築力、努力の高さが評価された」とコメントしています。

Roomik Hotel

 「Roomik Hotel」について審査員は、「部屋を入れ替えてゴールを目指すパズルゲーム。誰でもわかりやすいシステムに加えて、不気味なホテル、地縛霊といった状況設定が上手くマッチしており、楽しませる推進力になっている。ただし、シンプルに見えても頭をけっこうひねらせる必要もある。わかった瞬間になるほどそうだったかと腑に落ちる、仕掛けの巧みさ。スマホゲームとしてもすぐに出せそうな、万人が楽しめるわかりやすさ、心地のよい遊びやすさが評価された」とコメントしています。

ミチなる間欠泉

 「ミチなる間欠泉」について審査員は、「掘ったところに間欠泉が湧く、アクションパズルゲーム。ポップな見た目とは裏腹に、自由度が高く、自分ならではの攻略法を見つけ出せる面白さがある。ゴールは目の前にあるのに、どこに掘るか? どのタイミングで噴出させるか? など、しっかり考えて進路を作らねばならず、パズルとアクション要素がうまくミックスされている。気合の入ったムービーなど、アイデアのよさと全体的な構築力が評価された」とコメントしています。

オリヒメ

 「オリヒメ」について審査員は、「道となる紙を折って、オリヒメをヒコボシのところまで導くパズルゲーム。まず七夕をモチーフとした設定が素晴らしく、折り紙を折るというシステムも、ヒコボシのところまで行くという目的がすぐにわかる。設定だけに甘えることなく遊びやすさやビジュアル面もしっかりしており、その演出がクリアできたときの喜びを増幅してくれる。折り紙を折って道を作り、メビウスの輪のように裏側も考える必要があるのは奥が深く、見た目、システムともに高く評価された」とコメントしています。

 なお、協賛賞として、Unityスタークリエイター賞には「SYMBY」(作者:SYMBY)、日本一ソフトウェア賞には「グリッチ・キャスケット」(作者:路地の浦)、CRIWARE賞には「だいじょうぶといって」(作者:みやの)、OPTPiX SpriteStudio賞には「Carry@Tube」(作者:Carry@Tube inc.)、サクセス賞には「Carry@Tube」(作者:Carry@Tube inc)、イクシール賞には「グリッチ・キャスケット」(作者:路地の浦)、RPGツクール賞(3作品)には、「ミスチックリーチャー ?Mystic Creature?」(作者:ねつし)、「ムツアナ」(作者:莞爾(かんじ)の草)、「EmptyEnd」(作者:蒼間なぎ)、アクションゲームツクール賞には「LINE BALL SERIES 02 / LINE BALL EXPLOSION」(作者:ΣRT)、Springin'(スプリンギン)賞には「ROTATION MAZE」(作者:Kotaro)、Springin'(スプリンギン)敢闘賞には「ユメエレベーター」(作者:モーモー)と「魔人の森の物語 改訂版」(作者:ここあぱうだー)が選ばれました。

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