大会レポート
2023.07.01
第1試合から50分越えの大接戦! STAGE:0 2023 LoL部門ブロック決勝Day1
- 大会/イベント
- LoL
「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2023(STAGE:0 2023)」の「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)部門」と「クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)部門」のブロック代表決定戦が7月1日に開幕しました。翌2日のDay2とともに、8月に開催される全国大会への切符をかけた、ブロック決勝戦でもあります。
今年で5年目となるSTAGE:0 2023は、全国の高校から2134チーム、7031人が参加。日本最大規模の高校eスポーツ大会です。ブロック代表決定戦のDay1は、ケイン・コスギさん、アンガールズの田中さん、伊織もえさんがゲストとして出演。「STAGE:0」公式YouTubeチャンネル、テレビ東京系ゲーム番組「有吉ぃぃeeeee!」のYouTubeチャンネル、「STAGE:0」公式Twitter、テレビ東京公式Twitchで、試合の様子を配信しています。
東北ブロック代表決定戦
Day1前半はLoL部門。第1試合は東北ブロックの代表決定戦。宮城県の仙台城南高等学校「hype」と福島県の国際アート&デザイン大学校 高等課程「オールバック大和田」が戦います。実は、この組み合わせは前回の東北ブロック決勝と同じ対戦カード。前回は仙台城南高校が勝利しましたが、今回はリベンジがなるのか注目です。
試合開始11分、最初の集団戦が発生します。チームに強化効果をもたらすドラゴンを巡っての戦いで、先に仕掛けたのは仙台城南。相手を固めて動きを封じることに成功し有利に進んだかと思いきや、国際アート&デザインのpaasaa選手が反撃し、4対4のトレード。その後も小競り合いが発生しますが、戦力に差はつきません。終盤、試合開始から30分近くになると、仙台城南が順当にドラゴンを倒し、チーム強化を重ねているので若干の有利を得ます。
しかし、40分近くで発生した集団戦で、再びpaasaa選手が奮闘。相手全体にウルト(奥義)をヒットさせることに成功し、一人で全員にトドメをさすという大活躍をみせました。ここから国際アート&デザインが一転攻勢に出ますが、試合開始から50分の集団戦で仙台城南のkamia選手が先陣を切って相手を崩し勝利。これが決め手となり、仙台城南が全国大会への切符を手にしました。
仙台城南のkamia選手は感想を聞かれると、「めちゃくちゃ嬉しいです。チームのちょっとしたスキを突かれて負けそうなときもありましたが、なんとか頑張れました」とコメント。勝因を尋ねられると「チームの誰か、ではなく、チームを導く二人と、チーム全員の協力があって勝つことができた。全国大会では、とりあえず一勝くらいはしたいです」と話しました。
関西ブロック代表決定戦
第2試合は、関西ブロックの決勝戦。対戦するのは、大阪電気通信大学高等学校「イーナガ」とルネサンス大阪高等学校「XxかれはちるどれんxX」です。ルネサンス大阪は前回準優勝のチーム。初めて決勝に進んだ大阪電通大が生配信されているオフラインの場でどこまで実力を発揮できるのか注目です。
開始10分の時点で、すでにルネサンス大阪が着実にリード。人数差があってもすぐにフォローに入るなど、的確なチームワークを披露します。13分に発生した集団戦では、ルネサンス大阪のエースkaraage選手が3人連続で撃破。16分には撃破数が11対3、ゴールドも3万対2万ほどと、大きく差が生まれます。
大阪電通大もエースのkaraage選手を狙うなど対策を取りますが、個人技でもルネサンス大阪が上回り、開始21分52秒というスピードでルネサンス大阪が全国大会に進みました。
今試合のMVPにも選ばれたkaraage選手は、「自分たちのしたいことができたのでよかったです。勝因は、各々の担当箇所で有利を築くことができて、その有利を他のレーンに分け合うことができたことです」と分析しました。全国大会に向けては、「圧倒的に優勝したいと思います」と力強く語りました。
中部ブロック代表決定戦
第3試合は、中部ブロックの決勝戦。対戦するのは、ルネサンス豊田高等学校「IveanxDaisy」と岐阜商業高等学校「県岐商eスポーツ」です。両者の戦いは、ルネサンス豊田が最序盤から相手の陣地に近づきプレッシャーを与える展開からスタート。順調に育成を進めますが、中盤16分の集団戦で岐阜商業が相手の動きを見切って先手を仕掛け、状況はイーブンになります。
ここで一度ポーズが入り、しばらくプレーできない時間が続きます。それでも双方とも集中を切らさず、集団戦では岐阜商業がルネサンスの攻撃をしのぎつつ、反撃で撃退。続けてドラゴンを獲得し、岐阜商業側に天秤が傾きます。そのまま攻め上がりますが、ルネサンス豊田も反撃。開始30分でも、勝負の行方はまだわかりません。
終盤、ルネサンス豊田は集団で動くようになり、連携力を高めながら前線を押し上げます。そのようななかで、岐阜商業のSh1vq選手が相手に一瞬のスキをつくることに成功し、集団戦に勝利。そのまま決着をつけに敵陣に飛び込みますがここでも攻防が発生。ルネサンス豊田も懸命に守りますが、先手を取り続けた岐阜商業が中部ブロック決勝を制しました。
岐阜商業のキャプテンSh1vq選手は、「白熱した戦いで、楽しかったですし、ハラハラしましたし、少し怖かったです」と素直な感想を述べ、続けて「練習通りにいった部分もありましたが、相手チームの意外な動きに対応できず負けてしまったこともありました」と次回に活かす学びも得たようです。
中国・四国ブロック代表決定戦
第4試合は、中国・四国ブロックの決勝戦。対戦するのは、クラーク記念国際高等学校の広島キャンパス「クラーク広島」と岡山共生高等学校「岡山共生eスポーツ部A」です。序盤から岡山共生が個人技の高さを活かして、相手チャンピオンの撃破を狙います。作戦が功を奏して、序盤の有利は岡山共生が確保。順調に戦力を伸ばします。
開始11分、岡山共生のトラップにクラーク記念国際広島が誘われる形で集団戦が勃発。作戦がうまくいった岡山共生は一人も欠けることなく4人撃破し、優位に立ちました。この有利をさらに広げるためにさらに奇襲を重ね、20分の時点で撃破数が13対3という差が開きます。奇襲作戦を展開する岡山共生に苦戦するクラーク記念国際広島は、対策として集団で動き先手を取ろうとします。が、岡山共生は読んでいたかのように集結するのが早く、カウンターを決めました。
開始25分で、ついに撃破数は22対4。岡山共生はクラーク記念国際広島の選手が一人になったところを撃破し、人数差を作ったところで一気に攻め上がり勝利を納めました。
岡山共生の海鮮うに選手は、「事前に考えていたバン/ピックが上手く刺さったので、プラン通りに進めることができました。勝因になったプレーは、ミッドのモクモン選手が上手く入ってくれたので、それに合わせて味方が入ることができて、勝つことができました」と話しました。
7月1日午後はクラロワのブロック決勝。翌7月2日は、関東1ブロック、関東2ブロック、九州・沖縄ブロック、北海道ブロック、オンライン高校ブロックの決勝戦があります。高校生の雄姿を見届けましょう。
■関連記事
■外部リンク
STAGE:0 2023
https://stage0.jp/

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