大会レポート
2023.10.04
熱気に包まれたプロオールスターのドリームマッチ! RAGE VALORANT 2023レポート
- 大会/イベント
- VALORANT
9月16・17日に幕張メッセにてタクティカルシューティング『VALORANT』のイベント「RAGE VALORANT 2023」が開催されました。DAY1は有名インフルエンサーを集めたストリーマーオールスター、DAY2はプロ選手を招待したプロオールスターという豪華なメンバーで行われました。今回はDAY2のレポートです。

『VALORANT』の競技シーンは8月に終了したので、VCJのチームのみならず、VCT PacificのZETA DIVISION(ZETA)とDetonatioN FocusMe(DFM)の2チームからも選手が参加しています。したがってDFMのTakej選手やZETAのLaz選手が半年以上ぶりに日本でプレーする姿を見せてくれます。
さらにスペシャルゲストとしてPaper Rexのsomething選手とSentinelsのTenZ選手も参加しており、出演者のレア度が高いイベントです。特にsomething選手は先に日本で行われた世界大会であるMastersにチームが進出していながら、ビザの関係で来日が叶わなかっただけに、ようやくの来日といった感慨深さがあります。


Paper Rexのsomething選手がスペシャルゲストで出演
試合は全部で5試合。レッドチームとブルーチームによる対戦で行われます。それぞれのカラーチームは3つのチームで構成されており、前半の3試合をそれぞれのチームが対戦します。後半の2試合はスペシャルゲスト以外のメンバーが決まって居らず、その都度、レッド、ブルーの選抜メンバーを選んで対戦します。ちなみにレッドチームにはsomething選手、ブルーチームにはTenZ選手が入ります。

さまざまなチームの選手が混合したチームで対戦
マップは、ASSENT、BIND、LOTUS、BREEZE、SUNSETの順に行われ、攻守は毎回じゃんけんによって決められます。オーバータイムはなく、13ラウンド先取したチームが勝利です。第1~3試合に勝利したチームに10ポイント、第4・5試合に勝利したチームに20ポイント入り、5試合の総ポイント数の多いチームの勝利となります。
結果は初戦のみブルーチームが勝利したものの、その後の4試合はレッドチームが勝利しました。今回はプロオールスターと言うことで、ある程度、勝敗は度外視。プロが楽しんでプレーしたところを観られたことが、ファンとしては嬉しいところだったのではないでしょうか。

応援しているファンがたくさんいた

そこを通ってステージに向かう。
入場時はファンと選手のふれあいの機会
また、今回のRAGE VALORANTは試合以外にも楽しめるブースやイベントを用意していました。そのひとつがVCTに参加しているプロゲーミングチームによるコミュニティブースです。昨年のRAGE VALORANTでもチームブースは展開していましたが、今回はホワイエではなく、同じ会場内に設置しており、参加チームも18と倍増しています。
オールスター戦に出場していない選手や試合の出番がない選手がブースに登場し、ファンミーティングを行っていました。人気チームは物販購入の整理券自体が早々に配布終了になるなど、試合並みの熱い展開が繰り広げられていました。もちろん、RAGE公式のグッズの販売も行われていましたが、こちらも早々に売り切れ商品が出るほどの人気でした。

推しの選手と一緒に写真が撮れる

なぜか「恐怖の館」という文化祭的なノリのブースを出展

選手が登場すると一気に人だかりができる

プロゲーミングチームMURASH GAMING

所属ストリーマーのポン酢野郎氏がグッズを購入していた



チェキの撮影も行われていたSengoku Gamingブース

チームメンバー全員が揃ってファンとの交流


Krenn選手とDrawFour選手もブースにきていました

ゲーミングチームNOEZ FOXXのブースでは、
ストリーマーのたぬかなさんのチェキ撮影会を開催。
折角の機会なので、自腹を切って撮影
チームブース以外にも企業ブースもいくつか展開していました。お馴染みのRED BULLはバーを、ふもっふのおみせは実際に手にして触れる商品の展示を、ノーベルはエイム力を試す参加型のブースを展開していました。


一定ポイントを超えると男梅が貰えた
会場外の通路スペースには数多くのキッチンカーを用意。長丁場のRAGE VALORANTでも、しっかりと食事を取れるスペースが用意され、腹を満たすことができました。イベント日は湿度と温度が高く、ドリンクやかき氷なども長蛇の列をなしていました。

どの店も列をなしていた
さらに試合会場と真反対に用意されたエクストラステージでは、DAY1、2それぞれ3つのトークセッションを用意。試合とは違った一面を見られる場面として、多くの人が詰めかけていました。

会場はどこに行っても人が途切れないと言えるフェス状態でした。イベントを、試合を観るとなると、昨年のような劇場型の会場が良いと思いますが、今回のようなファンミーティングやエクストラステージなど、さまざまなイベントを取捨選択して楽しめるのは、イベントホールでの開催ならではと言った感じです。

飲食スペースでひと休み中に撮影


現地に行けない人も楽しめるのがRAGEです。今回もABEMA TVの有料配信が用意されています。1日チケットで2000円、2日分チケットで3000円とそこそこの金額がかかりますが、通常配信とは違い、どちらかのチームを中心にマルチビューで観戦でき、チームで使われているボイスチャットも聞けてしまいます。実況のyue氏とのコメントでのコミュニケーションもできるのでお得感はあります。
さらにストリーマーや選手によるウォッチパーティも用意。レッドチームのリーダーである鈴木ノリアキ氏とMeiy選手、ブルーチームのMOTHER3氏とGON選手が各チームの控え室からライブ配信を行いました。現地でも配信でも楽しめるのはeスポーツの理想型と言えるのではないでしょうか。
『VALORANT』は先述した通り、8月で今シーズンの競技シーンが終了し、来シーズンまで基本的にVCT絡みの大会はありません。今回のRAGEや11月に開催予定の「Red Bull Home Ground」のようにIPホルダー以外の公式大会が開かれること自体がかなりありがたいことです。RAGEはその中でもお祭り感のあるイベントとして定着したのではないでしょうか。(ライター・岡安 学)
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外部リンク
RAGE VALORANT 2023
https://valorant.rage-esports.jp/2023/

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