大会レポート

2024.09.13

睡眠時間の確保がルール! 「睡眠計量e-SPORTS CUP SLEEP FIGHTER」現地レポート

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 8月31日、両国KFCホールにて開催された「睡眠計量e-SPORTS CUP SLEEP FIGHTER Supported by ドリエル」は、なんと「選手の直近1週間の睡眠時間が足りていなければペナルティを課す」という斬新なイベントでした。

 『STREET FIGHTER 6』と睡眠改善薬「ドリエル」の異色コラボによるこの大会では、プレイヤーたちが「能動睡眠」の重要性を競技の一部として体験しながら、白熱した戦いを繰り広げました。今回は、そんなユニークな大会を目の当たりにした来場者の声をお届けします。

(取材・文/小川 翔太・松永 華佳)

睡眠計量e-SPORTS CUP SLEEP FIGHTER Supported by ドリエル

イベントの様子をフォトレポートでお届け!

 当日は、MC/キャスターを務めた大和周平さんから「通常の格闘ゲームイベントとは違い、すべての人の健康を願う格闘ゲームイベント」という説明があった後、「今日はゲームだけじゃなくて、睡眠も大事!」の言葉でスタートしました。

大和周平さん


 ルール説明では、同じくキャスターを担当するハイタニさんが、「初めてのルールです。大会前は練習で睡眠時間を削りがち。そのタイミングで逆に健康に気を遣わなければいけないというのは素晴らしいですね。睡眠は、大会において一番大事。上手く寝ることができた時は良い結果も出やすいので、いかに睡眠時間を確保するかはいつも考えます」という、実感のこもった解説を添えました。

ハイタニさん
ルール説明(睡眠ポイントについて)


 いよいよ、選手の登場です。出場条件としては、3人で合計126時間(1週間分)の睡眠が確保されていればOKとのことなので、1人1日6時間以上、寝ていればクリアです。

 一見、6時間程度であれば余裕でクリアできそうですが、プロゲーマーやストリーマーの皆さんは不規則な生活をしている印象があるので、ちょっと不安です……。

甘狼このみ選手、おぼ選手、カワノ選手

左から、カワノ選手、甘狼このみ選手、おぼ選手


 「甘狼このみ、おぼ、カワノ」チームは、まさに睡眠で結束したチーム。睡眠時間に差はあっても、チーム全体での睡眠スコアが高く、みんなで勝利を掴み取る姿勢が見られました。

 1週間の合計睡眠時間が36時間と参加者の中で最も少なかったカワノ選手は、「チームメイトが睡眠でキャリーしてくれたので、僕はゲームでキャリーしたいです!」と、力強く意気込みを語りました。

 合計睡眠時間については、おぼ選手、カワノ選手が足を引っ張るも、甘狼このみ選手が貢献して、合計128時間でクリア。甘狼このみ選手は「いっぱい寝て、夢の中でも練習してきました!頑張りたいと思います!」、おぼ選手は「この一週間、普段の倍寝てきました!超健康体なので、倍やっちゃおうと思います!」、カワノ選手は「個人では睡眠時間が足りなかったけど、チームメイトがキャリーしてくれたので、僕はゲームのほうでキャリーしたい」とコメントしました。

因幡はねる選手、SHAKA選手、どぐら選手

左から、どぐら選手、因幡はねる選手、SHAKA選手


 因幡はねる選手は「どぐら選手とSHAKA選手が忙しいので、私がたくさん寝てキャリーしました!」と、チーム全体を背負う頼もしいコメント。ヘアスタイルまで揃えてくるなんて、まさにチームの団結力が試合前から見えていました。仲良しすぎる!

 試合に向けて、因幡はねる選手は「どぐら選手とSHAKA選手がとても忙しいので、その分私が頑張って睡眠を取らなければならないと、たく選手寝て睡眠キャリーをしてきました。我々のチームは仲良しなのでヘアスタイルも揃えてきました。よろしくお願いします!」、とコメント。

 SHAKA選手は「今日までの1週間めちゃくちゃ寝てきたのですが、今日だけ眠いです……が、地方から来ているどぐら選手の方が眠いと思うので頑張ります!」、どぐら選手は「この一週間ちゃんと寝ました。昨日も大会があり昨夜は興奮して2時間しか寝られなかったんですが、練習してきた分、試合で返せればと思います!」と話しました。

火威青選手、ドンピシャ選手、板橋ザンギエフ選手

左から、板橋ザンギエフ選手、火威青選手、ドンピシャ選手


 「火威青、ドンピシャ、板橋ザンギエフ」の板橋ザンギエフ選手は、ステージに上がると「快眠です!」と自信満々の笑顔。強さのヒントは寝るところにあるのでしょうか。火威青選手も「ヨガのポーズで優勝狙います!」と、SF6のキャラクターにちなんだ意気込みを語りました。

 このほか各選手は試合に向けて、火威青選手は「今日はとにかくヨガソニックサイクロンの練習をしてきました!」、ドンピシャ選手は「この一週間いっぱい寝た。睡眠の時間が右肩上がり。このまま右肩上がりで優勝していきたいです!」と話しました。

ロボ子、Zackray選手、なるお

左から、なるお選手、ロボ子選手、Zackray選手


 「ロボ子、Zackray、なるお」チームは、あまり偏りなくメンバーが平均的に睡眠時間を確保した模様。試合に向けて、ロボ子選手は「今日はちょっとしか寝れてないですが、ぎりぎり睡眠時間は平均をキープしたので、あとは勝ちを狙いに行きます!」、Zackray選手は「今日はこのチームの中で僕だけ睡眠時間が足りなかったので、裏で少し寝てから試合に臨もうと思います」、なるお選手は「今日のためにばっちり寝て、かつ練習もしてきたので、頑張って優勝狙っていきます!」とコメントしました。

個人では若干、睡眠時間が不足していたおぼ選手。
心なしか、眠たそう……?

優勝は……?

 本大会で優勝したのは「因幡はねる、どぐら、SHAKA」チームでした。


 どくら選手は、前日に2時間しか寝られなかったとのことですが、日頃の鍛錬の成果を発揮し、睡眠不足を感じさせない圧巻のプレイングでした。

 睡眠不足によるペナルティを全チームが見事に回避しましたが、個人の睡眠時間が足りず、チームメンバーに助けられている選手もちらほら。

 個人的には、睡眠不足ペナルティを受けたチームが一つくらいあったほうが盛り上がった気もしますが、それだけ普段から皆さんが体調管理に気を付けていることがわかる機会となりました。皆さんも、しっかりと睡眠を取ってから戦ってくださいね!

 大会後、大和さんは、「睡眠のデータを資料として見るのがとても面白かったです。睡眠を取ることがパフォーマンスに繋がることがわかったので、僕もより気をつけて睡眠時間を取ろうと考えるいいきっかけになりました。ゲーマーたち引き続き睡眠を大事にしてくれると思うので、またの開催を楽しみにしています」と振り返りました。

 ハイタニさんは、「この日にあわせていっぱい寝て臨んでいたから、皆元気で明るい現場でした。プレーの内容もみんなすごく良く、睡眠は人生の豊かさに直結するとわかったので、自分も睡眠時間を大事にしていきたいと思います」と話しました。

大会を振り返るMC/キャスター陣

来場者の感想

 試合の合間に観客に感想を聞くと、「演出に驚いた」との声。特に「ステージのセットとしてベッドが登場したこと新鮮だった」とのことです。


 なかには、初めてeスポーツの試合を観戦した人もいたようですが、白熱した試合展開に十分に楽しめたと喜んでいました。全体を通して、「いろいろと新鮮でほのぼのとして楽しい大会だった」と感じたようです。

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外部リンク

睡眠計量e-SPORTS CUP SLEEP FIGHTER
https://www.ssp.co.jp/drewell/activesleepproject/sleep-fighter/

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