大会レポート

2025.02.07

15時間以上の死闘!? 4200人参加の第14回「トパチャリ」レポート 決勝戦は「2時半の中段」!

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 2025年1月12日に「ストリートファイター6」(スト6)のチャリティーイベント「第14回TOPANGAチャリティーカップ(トパチャリ)」がオンラインにて開催されました。

(ライター・岡安 学/編集・BCN eスポーツ部)

トパチャリの告知画像
今年で14回めを数えるTOPANGAチャリティーカップ


 トパチャリは「俺たちには、できることがある。」をキーワードに、年末もしくは年始に毎年開催されている恒例イベントです。コロナ禍以前はオフラインで開催されており、参加費がすべて日本赤十字社への寄付となっていました。コロナ禍以降はオンライン開催に切り替わり、参加費が無料のなったことで、日本赤十字への寄付は直接になったほか、チャリティーTシャツの売り上げが寄付金になっています。

 今回は、TOPANGAオリジナルのチャリティーTシャツとeスポーツを題材にしたアパレルブランドの+1FのチャリティーTシャツの2種を用意。どちらも制作原価を除いた売り上げのすべてが、日本赤十字社の活動援助金として寄付されます。

 トパチャリは5人1チームの団体戦で、1本勝負の勝ち抜き戦です。ダブルエリミネーショントーナメントで、最低でも2回戦うことができます。仲間を5人集めてチームとして参加することはもちろん、1~4人で参加し、5人に足りない人同士を組み合わせる斡旋チームとして参加することもできます。

トパチャリのレギュレーション画像
トパチャリのレギュレーション


 今大会は昨今の「スト6」人気もあり、4263人が参加する大規模大会となりました。昨年の第13回はエントリー数が3174人だったので、3割増しです。

 参加人数が多いので、八つの予選トーナメントを作り、1部2部に分けつつ、同時進行で大会が行われました。年に一度のお祭りであり、ごく一部のCAPCOM CUPへの出場者やワールドウォリアーファイナルの出場者以外は、オフシーズンに入ったこともあり、多くのプロゲーマーが参加しています。

 さらにオンラインということで参加しやすさもあり、参加者のなかにはストリーマーやVTuberも散見されました。ちなみに筆者も毎年参加していますが、今年は昨年同様にメディアチームで参加しています。

 さすがにチーム数が多いこともあり、イベント自体は長丁場になりました。21時の時点でようやくベスト16が開始され、決着がついたのは夜中の3時前でした。優勝したのは「旧DBFZ勢」(GO1選手/かずのこ選手/LeShar選手/フェンリっち選手/もけ選手)。ベスト3までのチームはすべてメンバーがSFリーガーで構成されており、トップリーグで活躍している選手の強さがこことで際立ちました。

 さて、我々のチームは138番にエントリーした「eスポーツメディア feat.とろも@Vtuber」です。PC WatchやGame Watchなどで「スト6」の競技シーンの記事を書いているライターの池さん、(inori)さん、数々の対戦格闘ゲームの攻略を担当してきた鶴岡八幡さん、某家電雑誌編集の台パンさん、そしてコミュニティで知り合ったVtuberのとろみさんの編成です。とろみさん以外はおっさんばかりの古参プレイヤーなので、勝つことよりも楽しむことを重視しています。

 最初の相手は「kakugarinot」。MR1900オーバーのキンバリーがいる格上です。結果は2-5で敗北。一応、筆者は中堅で出場し、キャミィ使いの選手に勝利することができました。

 チームとしては早々に黒星でしたが、ダブルエリミネーションなのでルーザーズサイドでまだ試合はあります。ルーザーズ初戦で対峙したのは「新宿タイステ村」。チーム名から判断するに「バーチャファイター」勢なのでしょうか。で、このチーム、ほとんどのメンバーがMR2000越えです。何故、初戦で敗北したのか、不思議なくらいのステータスです。

 先鋒で出場したMR1900のDeeJayに我がチームは手も足もでず、負けを重ねます。苦手なDeeJayを避けたが為に最後のひとりとなった筆者が大将として出場しました。1ラウンドを取りましたが、そのあとラウンドを連取されて敗退。俺たちのできることはなくなりました。まあ、1ラウンド目を溜めドロップキックを当てて勝利したことで、気分的には満足していたりします。

対戦の様子
渾身の溜めドロップキックを当てて1ラウンドを取るも、そこまで


 トパチャリは毎年、早々に敗退するので、いつも配信会場に遊びに行っています。今年も自分の出番が終わってから会場に遊びに行きました。

 会場には魚群寮のメンバーもおり、5人集まって参加していました。実況解説で言えば、アールさんは何回かCPTなどの大会に参加していることはありましたが、ハメコ。さんが参加するのはおそらく、このトパチャリだけ。今回は魚群寮のメンバーとして参加していました。で、この魚群寮。思った以上と言ったら失礼ですが、まあ、予想以上に勝ち残っています。その為、ハメコ。さんが大会に参加しなくてはならず、実況のふり~ださんがワンオペでずっとひとりで喋り続けるという事態に。最終的に魚群寮は5位タイとなったので、ハメコ。さんが完全に戻ってきたのはベスト4からとなりました。この光景が見られるのもトパチャリだけと考えると、今年はいつも以上にトパチャリだった感じです。

配信会場の様子
配信会場に集まっていた魚群寮の面々。
ハメコ。さんがイベントに参加者として、参加しているのは稀
配信会場の様子
魚群寮が戦っている間は
ずっとひとりで実況をすることとなったふり~ださん
配信会場の様子
それでも試合の合間を見つけて、
ハメコ。さんや水派選手が実況席に駆け付けていた


 ベスト8になった時にはすでに日付が変わっており、グランドファイナルは夜中の2時過ぎスタート。先述の通り全体では3時前までかかり、かなり過酷な大会となりました。出場選手はすでに疲労困憊で、相手の中段に対して立てない、コンボはミスする、昇龍拳は空振る、確定反撃がある場面で反撃できないとミスが頻発する状況。さすがの「スト6」最上位プレイヤーたちも、15時間を超える戦いの前には見る影もありませんでした。

 特に自分も相手も中段に対して立てないとみるや開幕ラッシュ中段をしかけまくり、それがことごとく決まっていく様子に、実況解説のふり~だ氏とハメコ。氏も大興奮。「2時半の中段」というパワーワードが生まれたほどでした。ここまでの死闘はなかなか観ることができないので、トパチャリを観ていない人はとりあえず、グランドファイナルだけでも観ることをオススメします。

名シーンの画像
「2時半の中段」の発端となった、GO1選手のリーサル。
ラッシュ中段から構え中段の連続中段で、だいこくガイルを倒した


 今後も「スト6」の人気が高まっていけば、より参加者が増えることでしょう。そうなった時に、同時進行の予選ブロックの数を増やすのか、2日に分けて行うのか、レギュレーションの変更が必要になるかも知れません。

 以前はグループリーグを行ってから勝ち抜きチームがトーナメントに進出していたので、きっと最適な環境を作ってくれることでしょう。あとは、もう少し参加者や観戦者が寄付をしやすい環境が整ってくれれば、より多くの寄付が集まるのではないでしょうか。PayPayなどで寄付やお賽銭を受け付ける団体もあるので、これも一手かもしれません。

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外部リンク

第14回TOPANGAチャリティーカップ
https://topanga.co.jp/charitycup14/

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