大会レポート

2025.03.16

学校機関・プロeスポーツチームなど 総勢18のブースが出展した「IBARAKI GAMING DAY」 ブースの様子をおさらい

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 3月8日、茨城県と毎日新聞は「茨城からeスポーツ文化を発信!」をテーマに実施するゲーミングイベント「IBARAKI GAMING DAY」をつくばカピオで開催した。豪華ゲストが登場するイベントが開催されたことが目玉となっていたが、家族連れなどで特に賑わっていたのは、県内団体や学校機関のブース出展コーナーだ。その模様を一部紹介する。

イベントのようす
イベントブースの一部をご紹介

ブースの数は18! 発売前タイトルの体験ブースも注目集める

 ブースの数は全部で18。学校機関や県内で活動する団体、eスポーツチーム、さらにはゲーミングデバイスブランドなど、バラエティ豊かだったのが印象的だった。

イベントのようす
ゲーミングチェアも販売するオカムラのブース
イベントのようす
茨城県ということもありJAXAも出展。
マインクラフトを活用した教育コンテンツ「LUNARCRAFT」や写真の船内ドローン「Int-Ball」を展示
イベントのようす
AndGAMERブースではカスタムコントローラーなどの製品を出展


 また、eスポーツタイトルなどの体験ブースでは発売前の新作「餓狼伝説 City of the Wolves」の体験コーナーも用意された。

イベントのようす
仲良く餓狼伝説をプレーする親子

学校機関は8校出展! 

 特に出展の約半数を占めていたのは地元の学校機関だ。当サイトでも何度か取り上げているが、茨城県内にはeスポーツに積極的に取り組むところが多い。どんな学校がブースを出していたのか、注目ブースを紹介する。

水戸啓明高校 CREATE Lab. 自作のゲームやVR体験ブースを出展

 水戸市内にある水戸啓明高校の「CREATE Lab.」は、部活動でプログラミングのほか、eスポーツ大会の運営なども行っている。同校のブースでは、生徒らが制作したゲームやVR体験のブースを出展。幅広い年代の来場者から注目を集めた。

イベントのようす
生徒が制作したという障害物を避けながらゴールを目指すゲーム
イベントのようす
VR体験ブース

すべて学生らがデザイン 専門学校文化デザイナー学院ブース

イベントのようす
専門学校文化デザイナー学院ブース


 ひときわ目を引くブースとなっていたのは、専門学校文化デザイナー学院。eスポーツに関連するとは一見思えないが、デザインやキャラクターはeスポーツ業界においても重要な要素の一つ。空間デザインとよく言うように、このブースのレイアウトにもいろいろな思いが込められている。もちろん展示のイラストなども全て同校の学生らが手掛けている。

イベントのようす

ARスタンプラリーで町おこし 土浦工業高校

イベントのようす
土浦工業高校ブース


 土浦市にある土浦工業高校の情報技術研究部eスポーツチームは、地域のイベントで行ったARスタンプラリーについて紹介。デジタル技術を活用しながら、地元の魅力をPRする活動に力を入れている。観光ルートの立案から関係各所との打ち合わせまで生徒らが行っている点も将来の社会参加に向けた取り組みとして役立ちそうだ。

発表のようす
各イベントへの参加にも積極的。成果発表も行っているとのこと
(画像は茨城県立土浦工業高等高校 情報技術研究部 eスポーツチーム X公式から引用)

防災とゲームテーマにイベント参加中 出来立てホヤホヤの筑波高校 eスポーツ同好会

イベントのようす
筑波高校eスポーツ同好会ブース


 筑波高校のeスポーツ同好会は今年度から発足した新しい部活動。部員も13人集まり、全国大会の予選にも今回から初出場したとのこと。県立高校のため、私立高校と比べると、厳しい面が多いが、県からの貸与など含め5台のPCを用意し活動中だ。部員の中でも一番人気はVALORANTだという。

ゲーム画面
犬田さん制作のゲーム「さけべ!!!」
(画像は東京大学大学院 情報学環・学際情報学府のホームページから引用)


 そんな筑波高校eスポーツ同好会。ゲームと防災を絡めた一風変わった取り組みで地域のイベントにも参加している。東京大学大学院の犬田悠斗さんが制作した声で人々を避難させるゲーム「さけべ!!!」を活用し、ゲームが社会に役立つことを広めるべく活動中だ。

キャベツ太郎でおなじみ 地元企業 菓道とコラボした つくばビジネスカレッジ専門学校

イベントのようす
つくばビジネスカレッジ専門学校ブース


 駄菓子屋で見たことのある緑のキャラクターに目を引かれたのはつくばビジネスカレッジ専門学校ブース。キャベツ太郎を製造している菓道は、実は本社が茨城。そんなこともあり、コラボが実現し、ゲームまで制作するに至った。シンプルなゲームで子どもからお年寄りまで人気を集めていた。もちろん景品は、菓道の製造する駄菓子。

パワプロ体験ブースで猛者と対決 飛鳥未来きぼう高校水戸本校ブース

イベントのようす
パワプロ対戦ブースを展開した飛鳥未来きぼう高校 水戸本校のブース


 こちらは昨年4月に開校したばかりの飛鳥未来きぼう高校 水戸本校のブース。同校にはeスポーツアカデミーコームも設けられているのが特徴。今回は、WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球 Olympic Esports Finals 2023で準優勝の経験もあるタイジュさんが、来場者たちとパワプロ対決するブースを展開。生徒たちはそのサポートにあたっていた。

イベントのようす
タイジュさん

REIGNITE、地元チームORB GARDENも出展 地元企業ではeスポーツでうれしい効果も…?

 このほか、プロeスポーツチームや地元企業なども出展していた。

筑波大OWLSと対戦のREIGNITE Lily 合わせてグッズも展開

イベントのようす
ブースに立っていたのは、チームグッズの企画を担当するきなりさん(写真左)。
アパレルグッズなどもすべて手掛けているという


 今回のイベントに協力していたプロeスポーツチームREIGNITE。物販ブースも出展しており。筑波大学OWLSと対戦したREIGNITE Lilyの関連グッズを数多く展開していた。イベントのゲストだったOooDaさんと岸大河さんもブースを訪れ、グッズを購入。「電子マネー対応してるんだ!すごいですねぇ!」とOooDaさん。思わず財布のヒモが緩んでしまったようだ。

イベントのようす
アクリルスタンド、会場限定のステッカーや缶バッチなどラインアップ

地元茨城のeスポーツチームORB GARDEN eスポーツ関係者らによるトークショーも

イベントのようす
ORB GARDEN ブース


 茨城のイベントでは、よく目にする地元茨城を拠点に活動するORB GARDEN。今回はAimlabsを活用したスコアアタックのブースを出展。1位に輝くとゲーミングマウスのプレゼントもあり、かなり賑わった様子。

 ORB GARDENと言えば、代表のじゅんぴーちさんはトークショーにも出演。茨城のeスポーツ関係者らが茨城のeスポーツの今後について語り合った。「チームやお店に取り入れたいeスポーツタイトルは?」など、さまざまな話題が持ち上がっていた。

イベントのようす
左からじゅんぴーちさん、つるみさん(AREA310)、
TK きゃんたさん(CITRUS E-SPORTS)、
AKADERAさん(TSUKUBA Solid State)
イベントのようす
司会を務めたのは群馬のキャスター大会
「実況王」ファイナリストのふみえるさん

つくば市内のゲーミングリゾート「VILLA THE RooM」 移動できるゲーミングルーム

イベントのようす
「VILLA THE RooM」ブース


 昨年12月、市内にオープンしたゲーミングリゾートホテル「VILLA THE RooM」。荷台に乗せて移動可能な棟独立型のコテージが特徴となっており、その実物が屋外に展示されていた。この建物自体は下妻市の鈴木鉄工建設によるもので、これまでは災害用の仮設住宅などとして利用されてきたという。最近では自宅とは別に離れが欲しいといったニーズもあり、今回ゲーミングホテルとしての活用を考案したそう。

 室内はホテルと同じ配置に。誰もが一度は憧れたであろう隠れ家的な印象だ。北海道生まれの技術のため、窓にトリプルガラスを採用するなど、断熱性にも優れ、災害時利用でも評判が良いとのこと。

室内のようす
室内のようす


 今回は屋内に入れてブースを開くのが難しかったとのことだが、実現すれば間違いなく注目を浴びたのではないだろうか。

eスポーツのおかげで採用活動にも効果が 泰榮エンジニアリング

イベントのようす
泰榮エンジニアリング ブース


 最後にうれしい話を聞けた地元企業 泰榮エンジニアリングのブースを紹介したい。同社はプラント設備の設計などを手掛けている会社だが、eスポーツを会社に取り入れたことで思わぬ効果があったという。

イベントのようす
「アソビ大全」が体験できるブース 親子連れがよく訪れていた


 昨年12月にアダストリア水戸で開かれた「いばらきeスポーツリーグ2024 supported by IBARAKI TOYOPET」。ここに参加してから、社内にはeスポーツ部が立ち上げられ、部員も20人ほど集まっているという。それだけではなく、イベント参加の様子を発信したところ、それを見て、採用面接にやってきた就活生も現れたそう。

【終わりに】来場者も多く 今後にも期待できるイベントに 

 今回のイベントはeスポーツ界を代表する著名人が登場することで一時話題となった。実はそのゲストが登場するイベントはブースエリアとはまた別のホールだったのだが、来場者は蓋を開けてみれば2300人と、盛況だった。

 泰榮エンジニアリングの話にもあったように茨城県が進めてきた取り組みも次第に成果が見え始めているように感じられる。今後の展開にも注目していきたい。

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外部リンク

IBARAKI GAMING DAY
https://ibaraki-gaming-day.jp/

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