大会レポート

2025.03.08

オフライン「スト6」の楽しさが凝縮! かげっちさん主催「FightersCrossover」現地レポート

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 2月16日、ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店にて、eスポーツコミュニティ「Fighters Crossover 全国大会#01」が開催されました。全国大会は今回で2回目の開催となりますが、昨年は#00のナンバリングでプレ大会として開催されていたので、今回が実質的な初回ということになります。

(ライター・岡安 学)

優勝チームの写真
優勝した"韋駄天"
(ACQUA選手/cosa選手/水派選手)
【撮影・志田彩香】


 FightersCrossoverは秋葉原にあるe-sports SQUARE AKIHABARAで、基本的に毎週水曜日に開催されている「ストリートファイター6(スト6)」の対戦会。今では全国に活動が広がり、各地で定期開催されています。全国大会は、その全国各地で開催されているFightersCrossoverの拠点で予選を行い、32チームの代表チームが全国大会への出場権を得ることができます。全国大会の前日にはLCQ(Last Chance Qualifier、いわゆる最終予選)が行われ、全国大会の出場チームが決まります。今回はLCQと全国大会の様子を取材してきました。

 まず、LCQの出場枠は2枠用意されています。ほかの大会がすべて1枠だったことを考えると、かなり勝ち抜けやすい大会と言えます。ここで出場権を得たのは、"黄金の風とワドルディ"と"みなさんのおかげで"の2チーム。"黄金の風とワドルディ"は、プロゲーマーのJr.選手、LeShar選手、竹内ジョン選手が揃う強豪チーム。むしろ、最後のチャンスとなるLCQまで残っていたことに驚くほどの実力者揃いです。その中でも中堅を担当したJr.選手が絶好調で、何度も逆三タテをし、大将の竹内ジョン選手を一度も出すことなく出場権を獲得しました。

チームの写真
LCQを突破した"黄金の風とワドルディ"
(Jr.選手/LeShar選手/竹内ジョン選手)
チームの写真
同じくLCQを突破した"みなさんのおかげで"
(小走り選手/Rox3|KINGHT選手/いろは選手)


 LCQと全国大会は会場のレイアウトと試合運びは同じで、大会を進行しながら、同時にフリー対戦会も行われていました。大会に出場しない人も、対戦会や大会観戦でのみの参加も可能でした。

会場内の写真
大会はステージ上の二つの対戦台で進行し、
会場内にある対戦台はすべて自由に使用できるようになっていた
会場内の写真
おそらく最年少であろうコータロー選手も
対戦台でいろいろな人とプレーしていた
会場内の写真
もちろん、プロゲーマーも対戦台でプレーしています。
対戦会であればトップランカーとも対戦が可能です


 さて、いよいよ全国大会です。対戦するのは全国の予選を勝ち抜いた精鋭揃いで、プロゲーマーをはじめとする全国のトップランカーが顔を揃えています。大会は四つのブラケットに分かれ、それぞれのブラケット優勝者がベスト4として決戦に挑みます。トーナメントはシングルエリミネーションで、勝ち抜き戦のBO1(1先)です。勢いに乗った選手やチームが勝ち上がりやすく、昨年のプレ大会でもプロゲーマーを3人揃えた優勝候補が初戦でハイアマチュアのプレイヤーチームに負けるという波乱も起きています。

 ブラケットAではNortheptionのキチパ選手とオニキ選手にしみそ選手を加えた"しみそとノーセプ"が勝ち抜けます。初戦はゆかりさん、ニシキン選手、高木さんのブランカ3人衆の"SA2発動したら最強"を下し、決勝戦ではキンバリーの第一人者といえる松五郎さん率いる"帝国歌劇団"を倒しての通過となりました。

選手の写真
舞台袖で試合を待つ"しみそとノーセプ"のオニキ選手
選手の写真
同じく"しみそとノーセプ"のキチパ選手


 ブラケットBの代表は広島TEAM iXAのACQUA選手、FUKUSHIMA IBUSHIGINのcosa選手、VARRELの水派選手のリーガーチーム"韋駄天"です。ただし、ACQUA選手はメインキャラとするブランカやサブキャラのJPを使わず、新キャラ舞での出場でした。トーナメントの妙で、このチーム以外にリーガーがおらず、優勝候補が順当勝ちした印象です。

選手の写真
試合を終え、ステージを降りる"韋駄天"のcosa選手とACQUA選手


 ブラケットCはふ~ど選手率いる"ふ~ど一派"が勝ち抜けます。ひかる選手と立川選手がメンバーにいるのはさすがに強すぎるだろうという下馬評の通りの強さです。決勝戦ではLCQで勝ち上がった"黄金の風とワドルディ"との対戦でしたが、ふ~ど選手が3人とも撃破する活躍。竹内ジョン選手はこの試合が唯一の出場機会でした。

選手の写真
トップリーガーを揃え、静岡遠征までして出場権を得て、
大人げないと言われた"ふ~ど一派"


 ブラケットDはFUKUSHIMA IBUSHIGINのYanai選手と使用キャラのザンギエフに劣らない筋肉を誇るこばやん選手、そして新進気鋭の2BASSAさんの"つばこばやな"です。このブラケットはCAGのGO1選手、えいた選手、IGZISTの小路KOG選手が優勝候補と目されていましたが、初戦でまさかの敗退。大金星を挙げた"北電の毒爪"が勢いに乗って勝ち抜けるかと思われましたが、"つばこばやな"が立ちはだかりました。

選手の写真
"つばこばやな"のkobayan選手と2BASSA選手


 TOP4は"しみそとノーセプ"対"韋駄天"、"ふ~ど一派"対"つばこばやな"の対戦に決定しました。全国大会に出場した選手が使用するキャラクターは何故かブランカが一番多く、96人中11人がブランカという状況でしたが、TOP4にはブランカがひとりも残っておらず、このあたりも大会の面白いところです。先日、リリースされたばかりの舞はTOP4でACQUA選手、立川選手、2BASSAさんの3人も残っている快挙。ザンギエフの活躍も目覚ましく、キチパ選手、kobayan選手の2人が残っています。こういった普段の大会では見ないようなレアキャラが多く見られるのもコミュニティ大会の良いところではないでしょうか。

 勢いと読みが通れば番狂わせが起きやすい1先ですが、さすがにTOP4となれば、それだけでは勝ち抜けません。残っている4チームのほとんどはプロゲーマー、それもリーガー揃いです。決勝戦に進出した2チームは6人全員がリーガーで、トップリーグで活躍する選手の実力と場慣れを感じさせます。決勝戦は"韋駄天"の水派選手が3人抜きを果たし、優勝を決めました。

優勝チームの写真
決勝戦は水派選手の大活躍で"韋駄天"が勝利した
表彰式の写真
主催者のかげっち氏より優勝盾が手渡される
FightersCrossoverの特別天板のレバーレスコントローラーをはじめ、
GRAPHTの「スト6」コラボイヤホン、
アイ・オー・データ機器のゲーミングモニター、
HORIのレバーレスコントローラーなど
豪華賞品が優勝チームに贈られた


 大会終了後には表彰式と協賛各社提供の景品争奪のじゃんけん大会、くじ引き大会が行われました。FightersCrossoverはコミュニティイベントとはいえ、その規模は大きく、多くの企業が協賛をしています。


 優勝、準優勝の賞品はもちろん、じゃんけん大会の景品も超豪華です。「スト6」関連グッズを手掛けるGRAPHTからはステッカーと「スト6」コラボイヤホン。大会公式モニターを提供したアイ・オー・データ機器からはゲーミングモニターGigaCrystaやモバイルモニター、SSDなど。ゲーム周辺機器を手掛けるHORIからは発売前のコントローラーOCTA ProやレバーレスコントローラーNOLVA、さらに人気のアケコンHAYABUSAが提供されています。

 パンクワークスからはアーケードファイトスティックやレバーレスコントローラー。Victorixからはコントローラーやレバーレスコントローラー。他にも太陽ホールディングスからは「スト6」コラボチョコ、湖池屋からは「スト6」コラボのオリジナルステッカー付きスナック菓子が提供されていました。また、出場者、対戦会参加者、観戦者の全員にゲーミング折りたたみクッションが配布されています。

じゃんけん大会の写真
表彰式の後にはじゃんけん大会が行われた。
ちなみに、前日のLCQでも行われている
賞品授与の写真
Victorixのワイヤレスコントローラーをゲットした
じゃんけん大会勝者
賞品授与の写真
HORIのアーケードコントローラー、HAYABUSAをゲットした
じゃんけん大会勝者
配布物の写真
ゲーミングチェアの座面にあるクッションが配布された


 協賛メーカーのGRAPHTとアイ・オー・データ機器(GigaCrysta)とHORIはブースも展開。残念ながら直売はしていませんでしたが、GRAPHTではオンラインストアで使える5%クーポンコードとポイント15倍キャンペーンを、アイ・オー・データ機器からは大会公式モニターである27型ゲーミングモニターが46%オフで購入できるコードの掲示。HORIでは発売前のNOLVAとOCTA Proを試遊ができるようになっていました。

ブースの写真
アイ・オー・データ機器「GigaCrysta」のブース。
大会で使用されたモニターが46%オフで購入できるコードの展示も
ブースの写真
GRAPHTのブース。
物販はなかったが、5%オフのクーポンコードの掲示があった
ブースの写真
HORIのブースでは、発売前のレバーレスコントローラーNOLVAと
パッドのファイティングコマンダー OCTA Proの試遊ができた


 「スト6」のイベントは毎月のように開催されています。ただ、その多くはトッププロが参加するリーグであったり、ストリーマーを中心とした招待制の大会であったりと、大多数を占めるプレイヤーが参加できないものです。FightersCrossoverはその中でも誰でも参加できる対戦会、大会を定期的に開催しているので、多くの人にオフラインで対戦する楽しさを提供してくれています。観戦だけであったり、オンラインでのプレーしかしていない人も、ぜひ、コミュニティの対戦会を経験してほしいと感じます。きっと、新たな扉が開かれるのではないでしょうか。

選手の写真
えいた選手
選手の写真
KEI.B選手
選手の写真
小路KOG選手
選手の写真
りゅうせい選手
選手の写真
稲葉選手
選手の写真
NISHIKIN選手
選手の写真
GO1選手
選手の写真
ふ~ど選手
選手の写真
cosa選手
選手の写真
立川選手
選手の写真
テイエム選手
選手の写真
水派選手
選手の写真
CABA選手
選手の写真
menaRD選手
選手の写真
竹内ジョン選手
選手の写真
ヤナイ選手
選手の写真
もっちー選手
選手の写真
レオ選手
選手の写真
松五郎選手
選手の写真
うんす選手
ステージの写真
FightersCrossoverのステージ
実況席の写真
実況席
人物写真
MCと呼び出しを担当したコーリー氏
実況解説陣の画像
実況解説陣で記念撮影


 最後に主催者であるかげっち氏が「また来年!」と言って会を締めていたので、おそらく来年の開催もあることでしょう。より多くの人が全国のFightersCrossoverの対戦会に参加し、全国大会を目指してほしいところです。FightersCrossoverの対戦会場もこれまで以上に増えて、全国どこでもオフライン対戦会に参加できる環境が整うことも期待しています。

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外部リンク

Fighters Crossover
https://fighterscrossover.com/

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