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2023.12.30

LANケーブルの違いとは?カテゴリや長さなど、選び方をわかりやすく解説!

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 昨今、インターネットへの接続はWi-Fiを利用することが多いと思います。しかし、eスポーツをプレイする上では、接続安定性の確保や、通信速度の低下防止に、LANケーブルを使って有線接続しているケースが多いことでしょう。

 特にFPSや格闘ゲームなど、回線速度の低下や遅延が敗因となり得るタイトルでは、適切な規格や長さのLANケーブルを使うことが求められます。

 そこで今回は、LANケーブルの規格や長さによる性能などについて、わかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、通信環境を改善するための参考にしてください。

LANケーブルとは

 LANケーブルはインターネットに接続するためのケーブルです。そもそも「LAN」とはローカル エリア ネットワークの略語で、会社や家庭などの限定的なエリアのネットワークを意味しています。

 インターネットを使っていても、通信速度や遅延などを気にする機会がなければ「何年も前に繋いだままで、交換など考えたこともない」と答える人も多いのではないでしょうか。

 しかし、LANケーブルの規格や長さは、物によっては通信の速度や安定度が変わるほどの効果があるので、eスポーツをプレーする人ならぜひ気にしてほしい要素です。これまでLANケーブルにノータッチだった人も、この機会にLANケーブルに目を向けてみてはどうでしょうか。

LANケーブルが古い場合に起こるトラブル

 LANケーブルは規格が違っていても、外観的には大差ないように思えますが、何年も前に購入・設置した古いLANケーブルでは、本来もっと速いはずの回線速度の本領を発揮できないということもあります。

 そしてLANケーブルも物なのでもちろん劣化します。使用環境に問題なければ、寿命は20~30年ほどにもなると言われています。ならば「別に変える必要はないのでは?」と考える人もいるでしょう。しかし実際には、コネクタ部分が何らかの衝撃を受けて破損したり、紫外線の影響が出たり、見えないところで劣化が進んでいる可能性があります。また、ケーブルに水がかかった場合も劣化を早める要因にもなります。

FPSや格闘ゲームなどのジャンルでは、一瞬の遅延や通信速度の低下、ラグが命取りになります。自分のLANケーブルに問題はないか、今一度確認してみてもよいかもしれません。

 劣化状況だけでなく、「カテゴリ」という規格もLANケーブルの性能を左右する重要な要素です。カテゴリによって最大通信速度などの性能が変わってきます。次の項目で詳しく見ていきましょう。

LANケーブルの性能を左右する「カテゴリ」の違い

 LANケーブルにはカテゴリと呼ばれる規格があります。カテゴリによって伝送帯域、最大通信速度、通信規格などが異なるので、表にまとめます。


 上記の表を見ると、「カテゴリ」の後の数字が大きいほど最大通信速度が速いことがわかります。

 例えば、契約している光回線が最大で1Gbpsの速度が出るとします。しかし、カテゴリ5のLANケーブルを使っている場合、100Mbpsまでしか対応していないので、契約している回線のスペックが活かしきれません。

 では、最大通信速度が大きいカテゴリ8を選べばよいのかというと、それも適切とは言えません。カテゴリ7以上は業務用で、一般的な家庭の環境ではその性能をフルに活用できず、かつ価格が高めなので無駄な出費になります。

 これらを踏まえて、eスポーツをプレイする上で最もおすすめのLANケーブルは6A、次におすすめなのが6、ということになります(2023年12月現在)。

LANケーブルのカテゴリの確認方法

 現在家庭などにあるLANケーブルのカテゴリを確認したいときは、ケーブルに印字されている文字を見てみましょう。

 まずカテゴリは、「カテゴリ」を示すCATと、そのあとに数字やアルファベットが書かれています。例えば、「CAT6」と書かれていればカテゴリ6、「CAT6A」ならカテゴリ6Aです。

 カテゴリ名でなく、配線規格名で記載されている場合もあります。それについては以下の表を参照してカテゴリを判断してください。

配線規格名とカテゴリの関係表


 ただし、配線規格は時々更新されるので、上記以外の規格名が登場することもあります。仮に上記以外の規格名が書かれていた場合、検索エンジンを使って確認してみましょう。

LANケーブルの長さの選び方

 LANケーブルを購入するとき、どの長さのケーブルを買えばいいか、迷う人は多いと思います。またeスポーツプレイヤーであれば、通信速度の低下や遅延は避けたいので、「ケーブルはできるだけ短い方が良いのではないか?」と考える人もいるかもしれません。

 しかし、規格がしっかりしたケーブルで、100メートル以下なら、度の長さであっても速度に影響しないと言われています。必要な長さを測り、少し余裕をもって購入しておけば問題ありません。

長さの測り方

 購入するLANケーブルの長さを決めるとき、モデムとPCの直線距離で考えるのはやめておきましょう。実際に配線するときには、壁や床を伝ってケーブルを這わせるので長さが足りなくなります。どんな配線なら目立たないだろうか、どうしたら邪魔にならないだろうか。購入前に考えながら、あらかじめLANケーブルの経路を決め、長さを見積っておきましょう。

 ただ、長さに余裕がなく、実際に配線できなかったというのでは意味がありません。そんな時は、見積もったよりも少し余分な長さで購入するのが失敗しないコツです。

長すぎることのデメリット

 繰り返しになりますが、LANケーブルは100メートル以下であれば、長さによって通信速度が替わることはあり得ません。しかし、極端に長いLANケーブルを購入してしまうと、かえって邪魔になったり見た目が悪くなったりするので、それも好ましいとは言えません。

 また、余った部分を床に放置すると、踏みつぶしたり、ものを落としたりして被覆が劣化し、通信速度の低下を招くこともあります。足をひっかけて転んでしまうなんて危険性もあるでしょう。

 そのため、LANケーブルはあまり長すぎないものを購入すること、少し長すぎても乱雑に扱わず、損傷しないように配線することを心がけましょう。

LANケーブルの種類の違い


 LANケーブルには「カテゴリ」以外にも種類があります。

 まずケーブルの構造には、「より線」と「単線」があります。より線はケーブル自体が柔らかいため、取り回しが利きやすく、5m以下の長さに適しています。一方単線はケーブルが硬いですが、通信速度が安定しているので長いケーブルを敷くときに向いています。

 LANケーブルの形状は、「スタンダード」、「フラット」、「極細」の3種類です。スタンダードは一般的で、通信が安定しているので、eスポーツをプレーする人におすすめです。一方フラットはケーブル自体が平たいので、カーペットの下を這わせたいときなどに適しています。ただし、ノイズに弱く、勝負にこだわる人には不向きです。周辺環境により発生する電磁波の影響を受けてしまうことをノイズと呼びます。ノイズが発生すると通信環境に悪影響を及ぼす可能性があります。極細は名称の通り細いので、取り回しが良く持ち運びもしやすいですが、スタンダードと比べると安定感に欠けます。

 また、LANケーブルの中には、内部にシールド加工を施したものもがあります。ゲームの勝敗にこだわりたいなら、シールドがありノイズに耐性を持つSTPケーブルをチョイスすると安心です。

LANケーブルの違いを理解し、快適な環境づくりを!

LANケーブルには、カテゴリや構造、形状などの違いが存在し、それぞれに用途や特徴があります。

 eスポーツプレイヤーなら、カテゴリは6A、形状はスタンダード、シールドに関しては二重構造がおすすめです。ただ、カテゴリが高くても通信環境自体に改善の余地があったり、形状もケーブルの配線方法によって一長一短があったり、使用環境によっては、選択の余地があることも事実です。そんな時は、改めてこの記事を参考にして検討してみましょう。

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