解説
2023.07.31
有線LAN・無線LANの違いは?ゲームにおすすめの接続方法やメリット・デメリットを解説します
- 解説
オンラインゲームをプレイするために必要となるインターネット回線。PCやスマホ、ゲーム機などの機器を接続するインターネット回線には大きく分けて「有線LAN」・「無線LAN」の二つの形式があります。
今回は、「有線LAN」と「無線LAN」の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
有線LAN・無線LANとは?
PCやスマホ、ゲーム機などの機器をインターネット回線に接続するための方法は、「有線LAN」と「無線LAN」の2種類です。
現在、一般的に多く用いられているのは「無線LAN」の方です。WiFiルータが発する電波を機器側で受信し、それを介して通信を行っています。街中のカフェなどで利用できるフリーWiFiも、無線LANに該当します。
一方「有線LAN」は、電波の代わりにLANケーブルを用いてWiFiルータと機器を物理的につなぐ方法です。ケーブルによって通信技術を機器に直接供給できるので、無線LANに比べて回線速度が速く安定しやすいのが大きな利点です。
無線LANと有線LANにはそれぞれメリットとデメリットがあります。用途・目的に合わせて適したものを選んで使いましょう。
オンラインゲームに適しているのは有線LAN
オンラインゲームをプレイするときに回線が安定しないと、ラグの発生の元になるなど、自分だけでなく他のユーザーにも迷惑をかけてしまうかもしれません。そのため回線が高速で安定していることは非常に重要なってきます。よって、オンラインゲームに適しているのは有線LANによる接続になります。
最近は技術の向上に伴い、環境によっては有線よりも無線のほうが通信速度が早いこともありますが、安定性に関してはまだまだ有線に軍配が上がります。
有線LANのメリット・デメリット
有線LANについて、無線LANと比較した際のメリット・デメリットを解説していきます。
メリット?:回線速度が安定し、ラグが少なくなる
有線LANによる接続時は、無線に比べて回線速度が安定します。ラグ(通信遅延)も減るので、ゲームプレイのために少しでも速い回線を使いたいと考えている方にはぴったりです。
メリット?:セキュリティ面に強い
無線LANの場合、電波が届く範囲内にいてパスワードがわかってしまえば誰でも回線へアクセスできます。するとどうしても不正アクセスのリスクが生まれてしまいます。しかし有線LANなら他者による接続を防げるので、セキュリティの面でも安心です。
デメリット?:LANケーブルが届く範囲でないと使えない
有線LAN接続では、WiFiルータとPC・ゲーム機をLANケーブルによって物理的に繋ぎます。従って、ルータと機器の両方がLANケーブルが届く範囲内になければ使えません。
ゲームをするときだけルータをいちいち移動するのは非常に手間がかかります。有線を使用する場合、まずは自宅でルータと機器の位置関係を確認してみてください。
デメリット?:配線が複雑になりやすい
有線LAN接続は無線LANよりもケーブルが増えるため、ただでさえ整理の難しい配線がさらに複雑になってしまいます。
配線をきれいにまとめるなら、必要なケーブルをスマートにまとめられるグッズを用いるなど工夫をしてみてください。
無線LANのメリット・デメリット
続いては無線LANについて、有線LANと比較した際のメリット・デメリットを解説します。
メリット?:電波の届く範囲なら、ルータから離れた場所でも使える
無線LANの場合、電波の届く範囲内であればルータと機器の距離を気にする必要がありません。
別の部屋であったり、階が違ったりしても電波は届くことが多いので、家族など複数人で回線を利用したいときには無線LANがおすすめです。
メリット?:多くの機器から同時接続できる
無線LANなら、多くの機器を一度に接続しながら同時に回線を利用できます。
PCを利用しながらスマホも同じ回線に接続し、スリープ中のゲーム機でも通信を行うなど、有線では難しかった使い方も無線であれば可能になります。
デメリット?:回線速度が不安定になりやすい
有線LANに比べると、無線LAN接続は回線速度が安定しません。
特にオンラインゲームを快適にプレイすることを重視するなら、無線LANよりも有線LANによる接続を選ぶのがベストでしょう。
デメリット?:セキュリティ面に注意が必要
無線LANの場合、電波が届く範囲内で、パスワードがわかれば誰でも回線にアクセスができてしまいます。
LANケーブルでルータと機器を物理的に繋ぐ有線LANと比べるとセキュリティの面では劣るので、不正アクセスには十分に気をつけましょう。
デメリット?:初期設定が少々面倒
有線LANならルータと機器をつなぐだけで回線を利用できますが、無線LANの場合は接続の初期設定が少々面倒です。
ネットワーク設定から自宅の回線を選択し、パスワードを確認・入力する作業を接続したい機器すべてで行っておく必要があります。
光回線なら有線LAN・無線LANを併用できる!
ここまで有線LANと無線LANについて解説しましたが、光回線を契約すれば両方を併用できます。ゲームをプレイするときは有線、ルータから離れた場所でPCやスマホを利用したいときは無線、とシチュエーションによって使い分けられるので、オンラインゲームをプレイするならこちらがおすすめです。
LANケーブル・WiFiルータは最新規格のものを選ぼう
光回線を有線接続で利用する際に必要なWiFiルータとLANケーブルは、より性能が高い最新規格のものを選ぶと安心です。同じ場所・同じ回線であっても、ケーブルやルータの質によって速度や安定性が大きく変わります。
規格が新しいものほど回線速度が速く安定しやすいので、オンラインゲームをさらに快適にプレイしたいなら探してみましょう。
【LANケーブル・WiFiルータの最新規格(2023年8月時点)】
LANケーブル:CAT8
WIFiルータ:Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)
それぞれ、パッケージや製品説明に「CAT8」・「Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)」という記載があるものを選んで購入しましょう。
無線・有線の強みを把握してうまく使い分ける
用途・目的に合わせて有線LANと無線LANを切り替えながら利用できる光回線を契約すれば、インターネット回線をより快適に活用できます。ぜひ本記事を参考に、自分に合った形でインターネット環境を整えてオンラインゲームを楽しんでみてください。