解説
2025.01.05
動画のクオリティが上がる!配信に便利なオーディオインターフェイスとは?概要や選び方などを紹介
- 解説
ゲーム配信をしていると、オーディオインターフェイスの必要性を感じることはありませんか。オーディオインターフェイスは音質を良くするだけでなく、さまざまなメリットを提供してくれますが、「そもそもどういったものかわからない」「選び方がわからない」という方も多いでしょう。
そこで今回は、オーディオインターフェイスがどんなものかを説明し、オーディオインターフェイスを選ぶ際のチェックポイントを解説します。おすすめのオーディオインターフェイスの商品名や特徴も紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
オーディオインターフェイスとは
オーディオインターフェイスとは、PCにマイクや楽器を接続し、音を取り込むための機器のこと。オーディオインターフェイスはアナログデータをデジタル変換する機能をもっており、ノイズを軽減して音質を高める効果も期待できます。
音楽制作や配信の分野で広く利用されていますが、近年、ゲーム配信を行う人が増えてきたことで、そうしたゲーマーが購入するケースも増えています。
オーディオインターフェイスをゲーム配信で活用するメリット
オーディオインターフェイスを使用すると、マイクから入力されるアナログ音源を、デジタルデータに変換することができます。アナログデータのままでは音質を調整したり編集したりすることが難しいですが、デジタルデータでPCに取り込めば、簡単に加工や編集ができるようになります。
オーディオインターフェイスを導入することで、配信する動画のクオリティを上げたり、適切な長さに編集したりできるということです。
なお、PCに搭載されたデバイスでも録音や再生は可能ですが、音質が良くないことも多く、視聴者も気になってしまうかもしれません。一方、オーディオインターフェイスを利用すると、ノイズを小さくすることができるので高音質の配信が可能となり、視聴数アップなどに貢献できるでしょう。
また、オーディオインターフェイスを使うとレイテンシ(音の遅れ)を減らすことができます。そのため、できるだけ遅延が少ない状態で配信したい人にもオーディオインターフェイスはおすすめです。
さらに、オーディオインターフェイスは機種によっては音にリバーブなどのエフェクトをかけることができます。ほかにも、効果音を挿入しやすい機種もあるので、用途に応じて購入して上手に利用すれば、動画の質が大きく向上します。
オーディオインターフェイスを選ぶ際のチェックポイント四つ
オーディオインターフェイスはさまざまなメーカーから発売されており、機能や値段もそれぞれに異なります。また、ゲームプレイヤーにとって見慣れない言葉で表されている機能や仕様が多いので、初めての人であれば「何を基準に選んだらいいのかわからない」と感じるかもしれません。
この項目では、オーディオインターフェイスを選ぶ際に最低限知っておくべきポイントを四つ解説します。
(1)ミキサー型などの種類(形)
オーディオインターフェイスの多くは箱状の形をしていますが、操作するためのつまみや入力端子が上面にあるタイプと、側面にあるタイプに大別されます。
配信しながら操作をすることが多い人なら、上面に操作系統が集中しているミキサー型がおすすめです。一方、スペース効率を優先してほかの機材と重ねて置きたい人や、端子が抜き差ししやすいことを優先するのであれば、側面に操作つまみや入力端子が配置されたタイプを選ぶとよいでしょう。
(2)入力端子の数
オーディオインターフェイスはそれぞれ入力端子の数が異なります。音声用のマイクをひとつしか使わないのであれば入力端子はひとつでも問題ありません。しかし、ゲストを呼んで配信するときなどはさらに端子数が必要となります。
また、MIDIインターフェイスなどで音楽データを扱うのであれば、それに合う端子の数や種類を満たしたオーディオインターフェイスを選ぶ必要があります。
とはいえ、端子の種類もゲームプレイヤーにとって耳慣れないものが多いので、代表的な端子の名称と用途を以下で解説します。
・フォーン端子…ギターなどの楽器の接続に多く使用されます。TSR(ステレオ)とTS(モノラル)の違いがあります。
・XLR端子(キャノン端子)…マイクを接続することが多い端子です。
・コンポジャック…フォーン端子とXLR端子の両方を同時接続できます。マイクやギターのほか、シンセサイザーなどの接続にも用います。
・MIDI端子…演奏したアナログ音楽情報をデジタルデータとして受け取るための端子です。
(3)コンデンサーマイクの対応の有無
マイクの種類には、コンデンサーマイクとダイナミックマイクがあります。ダイナミックマイクは丈夫で価格も安めですが、繊細で高音質なゲーム配信をしたいのであれば、コンデンサーマイクを選びましょう。
ただし、コンデンサーマイクをオーディオインターフェイスに接続して使用するには、コンデンサーマイクに電源を送るために必要となるファンタム電源が搭載されていることが必須です。
オーディオインターフェイスにはファンタム電源を搭載しているものとそうでないものがありますが、コンデンサーマイクを使う前提で考えると、ファンタム電源付きのオーディオインターフェイスを探してみましょう。
(4)ループバック機能の有無
ループバックとは、マイクや楽器などから入力されるアナログサウンドと、PC内のデジタル音源を組み合わせて出力することを指します。ゲーム実況にPCに保存している楽曲や効果音をミックスしたいなら、ループバック機能が必要です。
ループバック機能を使用すると、マイク入力の音声とデスクトップから聞こえてくるBGMなどの遅延が起こりません。ループバック機能は、マイクに入力されたアナログ音源と、PCを通して発せられるデジタル音声を混ぜ込むもの。遅延による違和感や不快感を解消できる便利な機能となっています。
ゲーム配信の質を上げることに役立つ機能なので、予算が許すのであれば、ループバック機能がある機種の購入も検討しましょう。
ゲーム配信向けのおすすめオーディオインターフェイス
ここからは、ゲーム配信におすすめのオーディオインターフェイスを、価格帯別に紹介し、それぞれの概要や強みも解説します。(商品の価格は2024年12月現在のものです。いずれも画像はメーカーサイトから引用。)
※紹介する商品はゲーム配信用に用途を限定しているわけではなく、あくまで当サイトにて配信にも向いていると判断したものとなります。
1万円以下で購入できるおすすめオーディオインターフェイス(1)
・商品名:UM2 U-PHORIA
・発売元:behringer
・参考価格(2024年12月時点):8424円
・公式商品URL:https://www.electori-br.jp/products/461.html
・概要:XLR端子入力とフォーン端子入力がひとつずつ用意されています。ループバック機能はありませんが、コンデンサーマイクが使用できます。あまり大きな費用をかけずに、それなりのレベルの配信をしてみたい、という方におすすめです。
1万円以下で購入できるおすすめオーディオインターフェイス(2)
・商品名:MiNiSTUDIO CREATOR US-42
・発売元:TASCAM
・参考価格(2024年12月時点):8800円
・公式商品URL:https://tascam.jp/jp/product/us-42/top
・概要:コンデンサーマイク接続可能とループバック機能があります。あらかじめ用意した効果音を、ポン出しキーに割り付けて好きな時に使うことができます。この機能を上手に使うと配信を盛り上げることが可能です。配信中に利用できるエフェクト機能もあるので、多彩な演出ができることもこの機種の魅力です。
1~2万円で購入できるおすすめオーディオインターフェイス
・商品名:AG03MK2
・発売元:ヤマハ
・参考価格(2024年12月時点):1万8610円
・公式商品URL:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag03mk2/index.html
・概要:コンデンサーマイク接続可能で、ループバック機能があります。端子の種類として、XLR入力、フォーン端子入力、AUX入力、3.5mm端子入力などが用意されています。平置き型で上面につまみなどの操作系統があるので、配信を行いながら細かい操作をしやすいタイプです。多くの愛用者がいたAG03の後継機のため、使い方に困ったときトラブル解消の際の情報収集も簡単です。
2万円~で購入できるおすすめオーディオインターフェイス
・商品名:Notepad-12FX USBミキサー
・発売元:Soundcraft
・参考価格(2024年12月時点):2万4200円
・公式商品URL:https://www.soundcraft.com/en/products/notepad-12fx
・概要:コンデンサーマイク使用可、ループバック機能あり。入力端子が12個もあり、そのうち4個はマイクに使えるので多人数で配信したい人にもおすすめ。また、ディレイやリバーブ、コーラスなどのエフェクト機能があり、それぞれにスイッチが用意されているので、使いやすいこともメリットです。
【まとめ】オーディオインターフェイスでワンランク上の配信を実現!
オーディオインターフェイスを使用すると、配信中の音の調整や音質向上に役立ちます。また、エフェクトやループバックなどの機能を使用できれば、配信自体のクオリティも上げられます。
必要な機能や仕様をしっかり確認して、自分の用途にあったものを購入しましょう。
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