解説
2021.10.19
ネトゲでよく使われる用語(スラング)一覧|意味や使い方を紹介!
- 解説
ネットゲーム(ネトゲ)では、仲間と協力して強大な敵を倒したり、ソロプレーでのんびりした時間を過ごしたりとさまざまな楽しみ方ができます。ただ、ネットゲームが普及して10年以上が経った今、たくさんのスラングがゲーム内では飛び交っています。初心者にとっては少しとっつきづらく感じるかもしれません。
本稿では、ネットゲームを楽しむ時に覚えておくと役立つ用語(スラング)とその意味をまとめて紹介しています。一度覚えておけば幅広いタイトルで通じるものなので、ぜひゲーム中のコミュニケーションに役立ててください。
ネットゲーム(ネトゲ)でよく使われる用語【英語】
主に英語が語源で、一般的にアルファベットで表記される用語です。
【英語】A~G
AAA=トリプルエー。巨額の予算が投じられ、大手ゲーム会社や有名クリエイターの手によって開発されるゲーム。金額や開発規模などに明確な定義はないが、「ゼルダの伝説」や「FINAL FANTASY」、「ポケットモンスター」などの有名シリーズの新作が出る場合であれば、「注目のAAAタイトル」として期待を集めることが多い。
AFK=アウェイフロムキーボード(Away From Keyboard)の略。離席中の状態。あるいはゲーム中に操作を放棄(放置)すること。チーム戦などで意図して行うと、基本的には荒らし行為とみなされる。
AoE=エリアオブエフェクト(Area of Effect)の略。範囲攻撃のこと。
APM=アクションズパーミニット(Actions Per Minute)の略。1分あたりでキャラクターを操作できる量のこと。ターン制ゲームなどでの行動回数ではなく、プレイヤー自身がどれだけ早く操作できるかを指す。主にプロシーンで使われ、操作スピードやマルチタスク能力を示す数値。
BAN=バン。英語で「禁止」を意味するbanから。ゲームにおいては、マナー違反行為やチート行為を行ったプレイヤーが、運営によってアカウントを停止・凍結・削除されること。
bot=ロボット(Robot)の略。プレイヤーではなくAIが操作しているキャラクター。主に運営側が用意したプレイヤーを模したキャラクターで、対人ゲームにおけるプレイヤーの過疎状態を補うために導入されていることが多い。MMORPGなどではマクロツールなどによって自動戦闘をしているチーターを指すこともある。
CC=1.クラウドコントロール(Crowd Control)の略。動きを封じたり、移動速度を下げたりすることで相手を妨害する技やその効果のこと。 2.キャラクターチェンジ(Character Change)の略。複数の操作キャラクターを持っている場合、使用するキャラクターを変更すること。
Craft=クラフト。英語で「作る」を意味するcraftから。ゲームにおいては、ゲーム空間内に存在する素材を使って何らかのアイテムや建物などを作ること。「フォートナイト」などCraftが重要な意味をもつタイトルもある。
DLC=ダウンロードコンテンツ(Downloadable Content)の略。ゲーム本編とは別に追加でダウンロードして楽しむコンテンツ。キャラクターやアイテム、追加ステージやストーリーなど対象はさまざま。
DoT=ダメージオンタイム(Damage On Time)の略。一定の間隔でダメージを与える、あるいは一定時間ダメージを与え続ける技の効果・状態異常。毒や出血ダメージなどで表現されることが多い。スリップダメージとも言う。
DPS=1.ダメージパーセカンド(Damage Per Second)の略。1秒あたりのダメージ量。 2.転じて、積極的にダメージを稼ぐことを目的とした役割やジョブのこと。
FA=ファーストアタック(First Attack)の略。敵に対して最初の攻撃をしかけること。
FTW=フォーザウィン(For The Win)の略。勝利の決め手になった行動のこと。
gank=ガンクあるいはギャンク。英語で「盗む、かっぱらう」を意味するgankから。MOBAなどにおいて、1対1で戦っている敵を視界の外から襲う、奇襲をしかけること。
GG=グッドゲーム(Good Game)の略。試合終了時に「良い試合だった」と互いを称えるものだが、単なる挨拶として「お疲れ様」くらいのニュアンスで使うことも多い。
【英語】H~N
HP=ヒットポイント(Hit Points、health point、Heart Point)の略。キャラクターの体力。タイトルによってはヘルスやライフとも言う。基本的にこの数値が0になるとそのキャラクターは死亡する。
KS=キルスティール(Kill Steal)の略。他プレイヤー同士の交戦中に割り込んでとどめの一撃を奪うこと。あるいはそのような行為をするプレイヤー(キルスティーラー)。報酬がキルをしたキャラクターに付与されるタイトルでは迷惑行為に当たる。
lol=ラフアウトラウドリー(Laughing Out Loud)の略。「大声で笑う」を意味し、日本語で言う「(笑)」や「草」「www」などと同じように使用する。より笑っている程度を大きくしたい場合は「looooool」のようにoを重ねて使用する。
MP=マジックポイント(Magic Point)の略。主に特殊技や魔法を使うときに消費する。類似する概念として、テクニカルポイント(Technical Point、TP)、マナポイント(Mana Point、MP)、スキルポイント(Skill Point、SP)などがある
NPC=ノンプレイヤーキャラクター(Non Player Character)の略。コンピューターが操作しているキャラクター。PCの対義語。運営側が用意したキャラクターで、MMORPGなどにおいてストーリーの進行やイベントの発生、ゲームバランスの調整といった役割を担う。botと意味が類似しているが、導入の目的などで異なる存在。協力ゲームなどにおいては、ソロプレーをスタイルとするプレイヤー向けにチームメンバーの代わりとして用意されていることもある。
【英語】O~U
P2W=ペイ トゥー ウィン(Pay to Win)の略。課金するほど勝ちやすくなるゲーム、もしくはゲームを有利にする要素が含まれる課金要素を表す。運営企業は資金を回収しやすいが、重課金者を生みがちで、微課金者や無課金者では全く歯が立たない相手が増えるデメリットがある。
PC=プレイヤーキャラクター(Player Character)の略。人が操作しているキャラクター。NPCの対義語。
POP=ポップ。英語で「ポンと音を立てる、突然現れる」を意味するpopから。(主にAIが操作する)敵キャラクターが発生すること。スポーン、沸くなどとも言う。
PS=プレイヤースキル(Player Skill)の略。特定のプレイヤーがそのゲームをプレーする際の上手さを表す。キャラクターの操作の上手さや、ゲームに対する知識、チーム戦における協調性など、さまざまな要素で構成される
PT=パーティ(Party)の略。試合やミッションなどにおいて協力して攻略にあたるチームのこと。
PvE=プレイヤーバーサスエンバイロメント(Player versus Environment)の略。プレイヤー対コンピューターのゲームシステム。RPGなどにおいてこのシステムが採用されていることが多い。
PvP=プレイヤーバーサスプレイヤー(Player versus Player)の略。対人形式のゲームシステム。eスポーツにおけるほとんどのタイトルはこの要素が含まれている(タイムアタックなどを除く)。
RMT=リアルマネートレード(Real Money Trade)の略。ゲーム内のデータをリアルの金銭をもって売買する行為。ほとんどのタイトルで規約によって禁止されている。
SS=スクリーンショット(Screen Shot)の略。モニターに出力された映像を保存した画像、もしくは保存すること。「SS撮りましょう」などと言う場合は記念写真のことを指す。
TL=ターゲットリーダー(Target Leader)の略。複数の敵がいるとき、どの敵から攻めるかを決定するプレーヤーを指す。タンクが先制してヘイトを集め、攻撃を受けている間に効率よく敵を倒していく戦術で重要な意味をもつ。
【英語】V~Z
VC=ボイスチャット(Voice Chat)の略。DiscordやSkypeなどのツールを使って行う音声通話。連携が重視されるFPSなどで多く使用される。
ネットゲーム(ネトゲ)でよく使われる用語【日本語】
日本語が語源、もしくは外国語が語源であっても一般的にカタカナで表記される用語です。
【日本語】ア行
アカ=アカウント。ゲームをプレーする権利のこと。ゲーム内情報の紐づけや個人情報の識別などに使用する。垢とも言う。
アカウントハッキング=他人のアカウントに不正ログインする行為。不正アクセス禁止法に抵触する犯罪行為である。アカハンとも言う。
アカバン=アカウントBANの略。ゲーム上の不正行為や規約違反などで運営からアカウントの停止や凍結、削除されること。BANは英単語で禁止や破門、追放を意味する。
アクティブ=英語では「活動的な、積極的な」を意味するactive。単体で使用することは少なく、主に、アクティブユーザー、アクティブモンスター、アクティブスキルなどの略語として使用する。対義語はパッシブ。
アクティブスキル=プレイヤーが、割り当てられたキーやボタンを押す、特定の行動をするなど、自発的に使用することで発動するスキルや能力のこと。
アクティブユーザー=一定期間内にゲームをプレイしたユーザー。もしくは、その人数。期間によってDAU(Daily Active Users)、WAU(Weekly Active Users)、MAU(Monthly Active Users)などの表現がある。その人数が多ければ多いほど、ゲームが人気であることを表す。
アクティブモンスター=プレイヤーを視界に捉えただけで襲ってくる好戦的なキャラクター。主にNPCに用いられる。
アタッカー=積極的に敵へダメージを与えることに特化しているキャラクター。あるいは積極的に攻撃をするプレイヤー、そのような役割。
当たり判定=シューター、アクション、格闘など、相手を攻撃するゲームで、敵を攻撃した際にダメージを与えられる範囲を指す。例えば敵のマントや羽に攻撃が当たったように見えても、システム上マントや羽が当たり判定の範囲に入っていなければ有効打にはならない。そのため、当たり判定の範囲を学習することは勝率向上につながる。
アバター=英語で「化身、権化」を意味するavatarから。ゲーム上で使う自分の分身となるキャラクター。アバとも言う。
アビリティ=英語で「力量、能力」を意味するabilityから。キャラクターが持つ独自の特技や特性。類似する概念にスキルなどがある。
イン=ログイン。ゲームにログインすること。
インフレゲーム=ソーシャルゲームにおいて、後に登場するキャラクターの強さが急激に上昇することで、それ以前に存在したキャラクターが相対的に冷遇されるゲーム。もしくは、そのような状態になったゲーム。継続的に課金を促すうえで、強さのインフレーションはしばしば起こりがちだが、インフレの傾向が急激すぎると批判の対象になりやすい。また、ゲーム内通貨がインフレしていたり、Pay to Winの傾向が急激すぎたりする場合もインフレゲームと呼ばれることがある。
運営=オンラインゲームの管理運営をする組織や人を指す言葉。ゲームを制作する「開発」とは異なる組織や人のこともある。
運ゲー=ゲーム内の勝敗が、テクニックや戦略などプレーヤーに起因する部分より、運の比重が高いゲームを指す。クリティカルの出現率など、運によって勝敗が左右されるゲームは多いが、運の要素があまりに多いゲームは批判されやすい。
エイム=英語で「狙う、標的」を意味するaimから。FPSやTPSなどのシューティング系のゲームで、敵を撃つために照準を合わせる行為。
エンカ=英語で「出くわす」を意味するエンカウント(encount)の略。(主に敵と)遭遇するという意。
エンドコンテンツ=メインクエストやストーリーを終わらせたあとの、レベルが上がったプレーヤーを楽しませるためのコンテンツ。高難易度のバトルが用意されていることが多く、やりこみ要素があるものが多い。エンドコンテンツを提供することで、ゲーム会社はメインクエストを終えたプレーヤーがゲーム離れすることを防ぐ。プレーヤーも慣れたゲームをで継続して楽しむことができ、自分が育てたキャラの活躍の場を作れる。
オートラン=自分の操作するキャラクターを自動で走らせる機能。
落ちる=ログアウトすること。ゲームのプレーを終了すること。
オーバーキル=英語で「やりすぎ、過剰な攻撃」を意味するover killから。ゲームにおいては、必要以上の攻撃を指し、対戦相手の怒りを買うこともあるのでマナー違反とされる。
重い=ゲームの動作が遅くなった時の形容。PCのスペックに対して処理量が大きい場合や、通信の状態が悪いときに起こりやすい。頻発する場合、PCのスペックや通信環境などの見直しが必要になる。
【日本語】カ行
ガチャ=ゲーム内のキャラクターやアイテムを獲得するためのシステムで、いわゆる「ガチャポン」と呼ばれるカプセルトイが語源。多くの場合、複数の候補の中からランダムでキャラクターやアイテムが抽選されるシステムで、プレーヤーは何が出るかわからない状態でガチャを引く。レア度が高いキャラクターやアイテムほど排出されにくいが、近年は一定回数ガチャを引くとレア度が高いキャラを確定で獲得できる救済措置が用意されることが多い。また、特定の対象の排出率が上がるピックアップガチャなどの仕組みもある。
狩り=主にコンピューターが操作する敵キャラクターを倒し、経験値などを稼ぐこと。
狩場=経験値や珍しいアイテムを効率的に得られるエリア。主にたくさん敵キャラクターがポップし、狩りをしやすい場所であることから。
火力=攻撃力そのもの、もしくは、攻撃力の高さや攻撃力が高いキャラクターを指す。また、チーム内の攻撃担当者(DPS)を指すこともある。
カンスト=カウントストップの略。ゲームシステム上表示できる数値の限界を超え、カウントが停止すること。ダメージや資産(金銭・物資)、ステータスなどの表記にみられる。
キック=迷惑行為をするプレイヤーを試合やパーティ、ギルドから追い出すこと。
キャンプ=ゲームタイトルによって意味が異なるが、おおむね一カ所にとどまることを指す。FPS・TPSでは一つの地点に隠れ、通りかかる敵を不意打ちする戦法のこと。MMORPGでは狩場付近にとどまって狩りをする、もしくはポップを待つこと。MOBAでは、ガンクを狙って敵の死角で待機すること
キャリー=英語で「運ぶ」を意味するcarryから。ゲームにおいては、上位のプレーヤーが下位のプレーヤーのレベル上げやランク上げをサポートするために、一緒にプレーすること。キャリー自体は不正行為ではないが、上位者にサポートされる側は周囲から揶揄されることもある。
ギルド=英語で「組合、協会」を意味するguildから。プレイヤー同士で結成する組織。タイトルによってはクランと言うこともある。主にパーティ結成の補助やギルド対抗戦のようなゲーム内イベントの開催などで活用される。
キルレシオ=ゲーム内で敵を倒した数と倒された数の比率。キルレシオ=キル数/デス数で求められる。キルレシオが1より大きければ、倒した数の方が上回っており、基本的には数値が大きいほど評価される。
緊急メンテ=緊急メンテナンスの略。ゲームシステムに何らかのトラブルがあった場合に急遽行われるメンテナンス。定期メンテナンスは予告して行われるが、緊急メンテナンスは予告なしで行われる。そのため、プレーヤーの予定が狂ってしまうが、多くの場合は、メンテナンス終了後に何らかのアイテムが配布される(詫び石)など、補償がある。
クエスト=ゲームにおいてプレーヤーに提示されるタスクやミッションを指す。また、多くのRPGでは、主要なストーリーを進める(ゲームクリアにつながる)メインクエストと、ゲームクリアをするうえでは必須ではないサブクエストが用意されている。クエ(サブクエ)と略されることが多い。
グミ撃ち=FPSなどのシューティング要素があるゲームで、敵に当てる意思のない射撃を指す。あるいはエイムスキルが低いプレーヤーの無駄な連射を指す場合もある。語源はグミを投げているように見えることから来ている。ただし、敵に対する牽制など、戦術的意味をもつケースもあり得る。
クラス=主にキャラクターの職業、属性、役割を指し、そのキャラクターが得意とする戦法を表すカテゴリー。類似する概念としてジョブがある。タイトルによって変更できる場合とできない場合がある。
ゲームバランス=ゲーム全体の難易度や、キャラクター間の能力値・技の威力などのバランス。良質なゲームはこのバランスがとれていることが多い。
削り=敵の体力を削ること。またそのスピード。強力な敵に対する集団戦であれば、単身では勝てないので多人数で消耗させていく際に使用する。一方、格闘ゲームであればガードの上から少しずつダメージを与え続けることを指す。
コネロス=コネクションロスト(connection lost)の略。通信が切断され、ゲームからログアウトしてしまうこと。
誤爆=チャットを送る相手を間違えてしまったり、送る内容を打ち間違えてしまうこと。
誤BAN=運営側のシステムバグなどが原因で、マナー違反行為やチート行為などを行っていないにもかかわらずBANされること。対応を待つか、運営に問い合わせれば解除されることが多い。
コマンド=特定の操作を行うためにコンピューターへ送る指示。キーボードやボタンの入力手順。
コンボ=特定の技を順番に繰り出すことで、通常よりも威力が上がること。あるいは相手が反撃できない状況で連続して攻撃を当てること。また、その組み合わせのことを指す。
【日本語】サ行
鯖=サーバーのこと。オンラインゲームなどのサービスは運営のサーバーコンピュータに接続することでほかのプレイヤーとゲームをプレイすることができる。アクセス過多などが原因でこのサーバーにアクセスできない状態を「鯖落ち」と言う。
サ終=サービス終了の略。オンラインゲームのサービスが提供されなくなること。
サポーター=集団の中で、バフ効果の付与などを使って味方の支援を行うキャラクターやロール。また、敵にデバフを与えて能力を低下させることで集団に寄与するサポートスタイルもある。前者はバッファー、後者はデバッファーとも呼ばれる。
事前予約=ゲームのリリース前にユーザー登録を促すゲーム会社の営業戦略のひとつ。ゲーム会社としては認知度拡大やリリース直後のスタートダッシュにつながる。多くの場合は事前予約特典などの形でゲーム内アイテムが配布され、ユーザー側はゲームの序盤を有利に進めることができる。
死にゲー=難易度が高く設定されており、プレーヤーが操るキャラクターがよく死んでしまうゲームを指す。ゲームに慣れた上級者向けのジャンルだが、何度も死にながらも相手の弱点や攻略方法を見抜き、苦労の末に敵を倒す達成感が魅力。
周回=確率によるアイテムドロップのシステムを採用したタイトルにおいて、特定のアイテムの入手などを目的として、何度も同じステージをクリアする行為。マラソンと言うこともある。
状態異常=敵の攻撃などによってキャラクターが通常の状態ではなくなること。異常のあらわれ方はゲームなどによって異なるが、行動が制限される、能力が低下するなどのほか、全くコントロールできなくなることや、意に反して味方を攻撃してしまう状態異常もある。状態の名称としては、毒、麻痺、魅了、睡眠、石化など、各ゲームの世界観にあわせた名称が存在する。
スタック=1.同じアイテムを複数個まとめて所持できる単位のこと。Stack(山、堆積)。2.敵の攻撃や馬具などにより行動できない状況におかれること。Stuck(固い、立ち往生)。
スタン=英語で「気絶させる」を意味するstunから。一切の行動ができなくなる状態異常のこと。あるいは気絶。
【日本語】タ行
タゲ=ターゲット(target)の略。標的にすること、もしくは標的の対象となっているキャラクターのこと。ひとつの標的に集中することを「タゲる」などと言う。また、他者からの注意を集め、ターゲットを自身に集中させることを「タゲをとる」と言う。
ダメージ交換=戦闘などで自分と敵の双方がダメージを受けざるを得ない状態、もしくはその戦闘そのものを指す。相手にダメージを与えると同時に自分もダメージを受けていることから、交換という言葉が使われる。
タンク=英語で「戦車」を意味するtankから。体力や防御力が高い耐久型のキャラクター。チームメイトの代わりに攻撃を受け、味方を守る役割。盾とも言う。
チート=英語で「だます、不正を働く」を意味するcheatから。ゲームのプログラムを不正に書き換えるなどして、通常のプレーではあり得ない動作を発生させることでゲーム内において有利な状況に立つこと。原則禁止行為。チートを使うプレイヤーのことをチーターと言う。
厨=特定の行動やシチュエーション、人物やキャラクターなどに執着する人を指す。例えば他者に過剰に指示を出す人は指示厨と呼ばれ揶揄される。ネガティブな意味で使用されることが多い。
通報=ゲーム内で遭遇した不正行為などを運営に知らせる行動。
定期メンテ=オンラインゲームで、運営側があらかじめ予定して行うメンテナンスのこと。メンテナンス中はゲームプレーができない。システムのアップデートやイベントの準備、新規コンテンツの追加、問題点の修正などが行われる。
デスペナ=デスペナルティの略。キャラクターが倒された後、復活するときに発生する悪い効果。内容はタイトルによって異なるが、アイテムや装備の紛失、レベルやスコアのリセットなどがある。なお、英語のdeath penaltyは「死刑」を意味する。
デバフ=キャラクターの能力値が下がったり、不利な状況が発生したりする効果。
ドロップ=敵を倒したときにアイテムなどを落とすこと。もしくは、それによって得られるアイテムそのもの。ドロ、泥とも言う。
【日本語】ナ行
舐めプ=舐めプレーの略語。相手を馬鹿にしたプレーや手を抜いたプレーを指す。
ヌルゲー=低難易度で容易にクリアできるゲームを指す。ただし、ゲームの技能や評価には個人差があるので、主観的な言葉になることも多い。
寝落ち=ログインしたまま眠ってしまい、チャットなどへの応答がなくなること。チームプレー中の寝落ちはメンバーの迷惑になることもある。
野良(ノラ)=オンラインゲームやチームを組む必要があるゲームにおいて、ソロで参加するプレーヤーのこと。集団に帰属しないことから、野良犬や野良猫のような存在として「野良」と呼ばれている。気軽に遊べる、いろいろなプレーヤーや戦い方に出会えるなどのメリットはあるが、コミュニケーションがとりにくく行動も読みにくいので、臨機応変な戦略が必要なシチュエーションでは向かない。反対に、知人や友人など特定の集団でチームを組んで参加することを「固定」と呼ぶ。
脳筋=脳も筋肉でできている、という意味。転じて、思考より行動を優先するキャラクターや、戦略や戦術を考えず、ひたすら突撃を好むキャラクターを揶揄する言葉。もしくは筋力や攻撃力などのフィジカルステータスに全てのスキルポイントを注ぎ込んだビルドを指すこともある。
【日本語】ハ行
パッシブ=英語で「受動的」「消極的」「自分からは積極的に働きかけないさま」を意味するpassiveから。ゲームにおいては「パッシブスキル」の略語として使われることが多い。対義語はアクティブ(active)。
パッシブスキル=プレイヤーが自発的に使わなくても、常時発動しているスキルや能力のこと。
パッシブモンスター=アクションゲームなどで登場するモンスターのカテゴリの一種。基本的に自ら行動を起こすことがなく、攻撃などといったプレーヤーの行動をきっかけに襲ってくるモンスター。プレーヤーが放置すれば攻撃されない。
バフ=自分や味方の能力(攻撃力や速度、防御力や移動距離など)を上昇させること。バフ効果やスキルなどを有するキャラクターはバッファーと呼ばれる。
パリィ=英語で「受け流す」を意味するParryから。ゲームにおいては、主に敵の攻撃に対してガードをすることでカウンターなどの有利な行動をとるテクニック、アクションゲームなどに搭載されていることが多いシステム。多くは通常のガードと異なり、敵からの攻撃を引き付けてガードするなどプレイヤーの技術が問われる。
バリヒ=バリアヒーラー(Barrier Healer)の略語。防御スキルと回復スキルをもつヒーラーのこと。
ヒーラー=回復スキルをもつキャラクターやロールを指す。
被ダメ=被ダメージの略。自分が受けるダメージを意味する。
ピン=マップ上で特定の位置を味方に伝えるための機能。敵の位置やアイテムの位置を知らせる際に有効。
ブラフ=英語で「はったり」を意味するbluffから。意図的に嘘の情報を相手に与え、相手の判断ミスを誘う心理戦的テクニック。
フリトラ=フリートライアル(free trial)の略語。無料体験のことで有料ゲームの集客の一種。一定期間無料でプレーできる状態を作って魅力を知ってもらい、購入を促す。
ヘイト=英語で「嫌う」を意味するhateから。敵が攻撃の優先度を決めるパラメータ。ヘイトが高いほど優先的に攻撃される。これを利用して、HPが高いタンクがスキルによってヘイトを集め、攻撃されている間にほかのプレーヤーが倒すといった連携プレーが行われることもある。ただし、ヘイト値は表示されない傾向にあり、プレーヤーは憶測や経験値で対応することが多い。
ボマー=爆破を得意とするプレーヤーやキャラクターを指す。現実社会では「Bomber」は爆破犯や爆撃種、爆撃機を指す。
【日本語】マ行
メイト=同じパーティやギルドなどの組織の仲間。チームメイト。
メレー=近接攻撃。あるいは接近戦を得意とするキャラクターおよびプレイヤー。
潜る=MMORPGなどにおいてダンジョンなどに入ること。あるいは、しばらくの間チャットでの発言をやめること。主に特定の作業に集中することを指す。
モブ=主にコンピューターが操作する敵キャラクター。中でも、ボスキャラなどを除く通常の敵キャラを指す。モブキャラ、Mobとも言う。
【日本語】ヤ行
与ダメ=与ダメージの略。自分が与えるダメージを意味する。
【日本語】ラ行
ライフスティール=相手を攻撃してダメージを与えた際に、その何割かを自分のHPに変換するスキルや効果。英単語の「steal」は盗むという意味を持っているので、ライフを相手から奪う特性を表している。同様の効果をドレインと呼ぶタイトルもある。
ラグ=ゲームの通信中に発生するタイムラグのこと。通信遅延。
ラグい=ラグが出た状態を形容詞化した言葉。
ラッシュ=英語で「急ぐ、突進する」を意味するrushから。通常より速い攻撃や、目的地に一気に攻め込む行動を指す。先制攻撃でペースをつかみたいときに有効。
ランク=英語で「順位、階級」を意味するrankから。ゲームにおいては、プレイヤーの戦績をもとに決められる階級を指す。対人(PvP)ゲームに搭載されていることが多く、そのゲームにおけるプレイヤーの技量が反映される。
ランクマ=ランクマッチ(ランクを競う対人戦)の略語。ランクに影響が出る試合を指す。この試合の勝敗や、試合中に得られるポイントによってランクが上下する。これに対して、ランクに影響が出ない試合をフリーマッチと呼ぶ。
ランチャー=ゲームを管理するためのシステム。ゲームランチャーとも言う。
リスキル=リスポーンキル(respawn kill)の略。復活直後の敵を再度倒すこと。
レイド=複数のユーザーで倒す強いCPUとの対戦を指す。なお、語源の「raid」という英単語は、奇襲や強襲を意味する。
レベリング=キャラクターのレベルを上げるために敵を倒し、経験値を稼ぐこと。
レンジ=遠距離攻撃。もしくは攻撃が届く範囲のこと。
ログ=ゲーム内におけるキャラクターの行動やチャットなどの記録。
ローグライクゲーム=1970年代にリリースされた「Rogue」というゲームの要素を踏襲したゲームジャンル。ゲームによって細かい点は異なるが、プレーごとにランダム生成されるダンジョン、死ぬと一からやり直しになるゲーム性、空腹や餓死の概念などがローグライクゲームに盛り込まれやすい要素として知られている。
ロスト=キャラクターやアイテムを失ってしまうこと。あるいは迷子の状態。
【日本語】ワオン
ワイプ=自分を含めて、自軍が全滅すること。または、ゲームが部分的に、あるいは全体がリセットされることを指す。語源は消去や全滅を意味する「wipe out」。
詫び石=オンラインゲームでシステム上のエラーなど提供側に問題があったときに配布されるゲーム内アイテム。
まとめ
ネトゲをプレーするときに覚えておくと便利な用語(スラング)を紹介しました。本稿で紹介した用語は特定のタイトルに限らず幅広く使えるものなので、さまざまなタイトルで役立てることができますよ。
ただし、全てのプレイヤーがこれらの用語について共通認識を持って使っているわけではありません。一般常識ではなく、あくまでも「覚えておくと便利な言葉」として、仲間とのコミュニケーションに取り入れてみてくださいね。
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