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2025.01.28

ゲームで孤立防ぎDX化も期待「デイサービスでゲームを活用した実証実験」実施へ eスポーツ事業のGLOE、介護業界向けDX展開のウェルモがタッグ

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 GLOEとウェルモは1月27日に、高齢者通所介護施設(デイサービス)において、ゲームを使った実証実験を2025年春から実施することを発表した。

両社のロゴ
GLOEとウェルモがデイサービスにおけるゲームを使った実証実験を開始


 両社は、今後さらに加速する「認知症高齢者問題」を解決すべく、双方の強みである「介護」と「ゲーム」のノウハウを融合させた実証実験を実施する。

 ゲームは、従来の運動、脳トレ、レクリエーション活動で得られる効果に加えて、エンターテイメントとしての楽しみや達成感、時には協力や競争といった多面的な社会的交流の場を創出できる。そのため、加齢にともなって生理的な予備能力が低下し、ストレスに対する回復力が減少する「フレイル」の予防に有効な新たなアプローチとして注目されている。

 インターネット環境を含むDX化を進め、自宅にいる独居高齢者もオンライン参加が可能となれば、デイサービスに参加しない日でもコミュニティへの参加を促すことができる。そして、社会的孤立を防ぎ、1人で外出が難しい人にも社会交流の場を提供できる。

 あわせて、これまで介護業界で働いていなかった新しい若年層に対して、ゲームをきっかけに介護業界への就職を促す効果も期待できる。

 また、ゲームを活用したレクリエーションの提供によって、スタッフの経験や専門性といった属人的なサービスの平均化が可能になる。少ない人数で多くの高齢者をサポートできる効率的な方法でもあることから、介護業界のDX化と生産性向上を強力に後押しするフレイル予防のプログラムになり得るという。

実証実験イメージ
介護へのゲームの活用を通じて期待されるメリットのイメージ


 実証実験では、専門家による指導の下で運動や体操といった身体機能訓練をおもに取り入れている、「リハビリテーション特化型デイサービス」のプログラムにゲームを取り入れることで、以下の効果を検証する。

○定量的に利用者の認知機能や運動機能の変化がみられるか
○利用者の行動変化やデイサービスへの参加意欲に変化がみられるか
○ゲームプログラム導入とデイサービス従業員の業務量の変化について
○ゲームの結果が、高齢者の身体的・精神的変化をモニタリングできる手段として活用できるかどうか

 さらに、介護業界の生産性向上に貢献すべく、従業員の業務負担軽減の効果もあわせて検証することによって、デイサービスに導入しやすい持続可能なプログラムを開発できるよう取り組んでいくとのことだ。

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