大会レポート

2022.12.15

eスポーツ×体育祭で学校の一体感を醸成する わせがくeスポーツ大会密着レポート

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 わせがく高等学校は11月18日、グループ校であるわせがく夢育高等学校と合同で「わせがくeスポーツ大会」を東京都渋谷PARCOのeスポーツ施設「GG Shibuya Mobile esports cafe&bar」にて開催しました。全国各地のキャンパスが集結する中、予選を勝ち上がった14チームが参加し、ゲームの腕と団結力を競いました。

 同イベントは、今回で3回めとなるわせがく高等学校の校内行事。新型コロナウイルス感染拡大の影響によって中止となっていた体育祭の代わりとして2020年から開催されてきました。さまざまなイベントが中止となり、息苦しい生活が続くコロナ禍においてささやかな希望を見せてくれるような新たな形のイベントだといえます。

 今大会のプログラムは応援合戦、決勝トーナメント 団体の部 前半戦、キャンパス対抗大縄跳び選手権、決勝トーナメント 団体の部 後半戦の四つ。応援合戦とキャンパス対抗大縄跳び選手権は事前収録の動画を上映し、決勝トーナメントではパズル対戦ゲームを使ってステージ上で実際に対戦しました。また、同大会の裏では各キャンパスで実施されるサイドイベントを開催。こちらではパーティバトルロイヤルゲームを採用しており、現地の生徒にも参加してもらうことで飽きさせない工夫となっています。最終的に、以上全てのプログラムによって得られたポイントの総計で、最も獲得ポイントが高かったキャンパスが総合優勝を獲得します。

プログラム一覧
ポイントの内訳

 また、今大会には3人のゲストが登場。MCを堀内華央理さんが務め、実況解説はKuroroさんとあまみやたいようさんが担当し、会場を盛り上げました。

堀内華央理さん
あまみやたいようさん
Kuroroさん

 守谷たつみ校長の開会宣言とともに開幕したeスポーツ大会。最初のプログラムは各キャンパスが制作した動画による応援合戦です。会場のモニターには各キャンパス三者三様の応援動画が映し出されました。そんな中、応援合戦において見事優勝を獲得したのは稲毛海岸キャンパスです。自分達の闘争心をHIPHOPで表現し、気持ちの良いリリックとライムが評価されました。

 続くプログラムは、決勝トーナメント 団体の部の前半戦。対戦パズルゲームを採用したトーナメント戦です。この日を目指して練習してきたのか、どのチームも定石を押さえたプレーをしつつ、時には高校生らしい粗削りなプレイングも見られました。前半を通して勝ち上がったチームは下記の通り。

 一度休憩をはさんだ後半。次のプログラムはキャンパス対抗大縄跳び選手権です。こちらも応援合戦と同じく事前に収録した映像による競技。90秒間で最も多く連続で跳べたキャンパスが優勝します。結果としては、粘り強く跳び続け計74回を達成した西船橋キャンパスが優勝を獲得しました。

キャンパス対抗大縄跳び選手権の様子

 大縄跳びの後は決勝トーナメント 団体の部 後半戦です。前半戦を勝ち抜いてきただけあって非常にレベルの高い戦いが続きます。出だしの定石はもちろんのこと、相手の邪魔を回避する対応力や短時間でたくさん積み上げるスピードが光ります。そんな中で激戦を制し、優勝を獲得したのは西船橋キャンパスでした。

全試合が終了したトーナメント結果

 トーナメントの最後には、優勝した西船橋キャンパス対ゲストであるあまみやたいようさんとKuroroさんとのエキシビションマッチが実施されました。初戦は西船橋キャンパスの2人対あまみやたいようさんの戦い。ハンデとして2対1で戦います。あまみやたいようさんによる激しい攻撃で西船橋キャンパスは防戦一方という展開。何とか1試合は勝利することができましたが、その後はそのまま押し切られ、あまみやたいようさんの勝利という結果に終わりました。

エキシビションマッチの様子

 エキシビションマッチの2戦めは西船橋キャンパス対あまみやたいようさんとKuroroさんの対戦。ハンデとしてKuroroさんはマイクを持って実況しながらプレーします。ここでも西船橋キャンパスは善戦し、プロチームから2試合をもぎ取る戦果を収めます。しかし、相手はやはりプロ。その後は実力の差が現れ、力負けする結果となりました。とはいえ、プロを相手にしっかりと爪痕を残すことができました。

 エキシビションマッチの決着により全てのプログラムが終了しました。これまでのプログラムの中で獲得ポイントが最も多かったキャンパスが総合優勝となります。全ての得点を集計した結果、勝田台キャンパスと西船橋キャンパスが同点でともに総合優勝を獲得しました。最後に守谷校長先生によって閉会式が執り行われ、第3回わせがくeスポーツ大会は幕を閉じました。

トロフィーを掲げる勝田台キャンパスと西船橋キャンパスの生徒

 大盛況で終わったeスポーツ大会、生徒からは「楽しかった」「出れるならまた出たい」といった声が上がりました。実際にプロ選手と対戦した西船橋キャンパスの生徒は「とても強かった」と悔しい表情を見せました。

食い入るように対戦画面を見つめる生徒たち

 今大会は、前大会とは違って爆弾対戦アクションゲームではなくパーティバトルロイヤルゲームを採用しているほか、生徒の負担を考慮して開催時間を短くしています。企画を担当した先生は「普段は一緒のキャンパスで勉強しているわけではないので、キャンパス全体で一体感を作ることが今回のチャレンジでした。パーティバトルロイヤルゲームではみんな一生懸命プレーしてくれたので、楽しんでもらえたのでは」と語ります。また、今後の目標としては「これからはコロナも収まってくるでしょうし、より体育面のプログラムを増やしていきたい。体育とゲーム、どっちが好きな生徒でも楽しめるイベントにしたいです」と意気込みました。

 今回で3回めとなるわせがく高等学校のeスポーツ体育祭ですが、今大会は運営面でもスムーズな流れだった印象です。これまでにないeスポーツという取り組みを実施しているだけに、はじめは試行錯誤が続いたとのことですが、ここにきて同校の定例イベントとして定着しつつあるのかもしれません。今後も、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みながら、毎年開催していくとのこと。新たな行事として誕生したeスポーツ体育祭が今後どのようにアップデートされていくのか、期待が高まります。

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■外部リンク

わせがく高等学校=https://www.wasegaku.ac.jp/

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