大会レポート

2023.11.13

「Red Bull Home Ground」どうだった? 高校生やファミリーに直撃インタビュー!

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 2023年11月3日(金)~5日(日)に両国国技館で開催された「Red Bull Home Ground」は、世界中のトッププレイヤーが集結するという、全世界の『VALORANT』ファンが注目するイベントでした。今回、私たちはDay2の観客席に飛び込み、取材を敢行。学生さんや親子連れを中心に、観客の皆さんにインタビュー。観客の方々の生の声を取材しました。

eスポーツ仕様の両国国技館


聞いたこと
・何を目的にしてきたか?
・今日最も盛り上がった瞬間は?

世界で活躍するプロチームが大集合

 Red Bull Home Groundは、2023年で4回目を迎えるRed Bull主催の『VALORANT』の招待制大会です。第1回目はオンライン、第2回目と第3回目はイギリスで開催され、今回は初の日本開催となりました。参加チームは招待枠の6チームに加え、日本予選とヨーロッパ予選を勝ち抜いた2チームの計8チームです。

 日本からは、以下の3チームが出場しています。

・ZETA DIVISION
『VALORANT Champions Istanbul2022』『VALORANT Champions Los Angeles2023』に出場を果たして世界で活躍するチーム

・SCARZ
『VALORANT Challengers Japan 2023』 で優勝を果たした国内王者

・FENNEL
『VALORANT Challengers Japan 2023 Split1』で優勝した勢いのあるチーム


 『VALORANT』は「ライアットゲームズ」が開発・運営する5対5のタクティカルシューターゲーム。攻撃側はスパイクと呼ばれる爆弾を設置して起爆し、防衛側はスパイク設置を阻止するか、設置されたスパイクを解除します。

 今回のイベントはオフシーズン大会と呼ばれる、比較的気軽な雰囲気の公式大会です。観客にとっては、リーグ中とは異なるパフォーマンスや戦術が観られる人気のコンテンツです。会場を見渡すと、高校生や大学生、社会人といった若い人たちが大多数を占めており、選手やチームのプラカードを掲げた女性の姿も多く見られました。

概要
大会名称:Red Bull Home Ground
日程:2023年11月3日(金)~5日(日)
場所:両国国技館
https://www.redbull.com/jp-ja/events/red-bull-home-ground

Red Bull Home Groundの観客にインタビュー

 会場内で観客の皆さんにインタビューしました。学生さんやファミリーを中心に、イベントの感想を訊きました。

『VALORANT』好きの専門学生の皆さん


──今日はどこかのチームや選手を応援に来られたのでしょうか。

専門学生Aさん ZETA DIVISONを応援しにきました。JUPITER(現ZETA DIVISON)時代からずっと応援しているゲーミングチームです。


──ZETA DIVISONのどういう点が魅力でしょうか。

専門学生Aさん 選手たちのプレーだったり、戦い方の面白さが魅力ですね。特にLazさんはずっと強い選手です。ほかにも、アカデミー出身のCaedye選手のプレーは見てて凄いと感じます。自分より年下で若いのに、プレースキルの次元が違うんです。複数人を相手に1人で突破していったり、プレーが若々しくて、積極的なところが好きです。


──新しいZETA DIVISIONになって世界に挑んでますが、変わったと感じるところはありますか。

専門学生Aさん 勢いは本当にすごくなったと思います。観ていても対面力の強さを感じるというか、若さと勢いが戦い方に出ています。


──今日の戦いでも、その勢いは出てましたか?

専門学生Aさん ものすごく出ていました! 1試合目のアセントでの攻めで、Caedye選手が1人でエリアを広げる動きが印象に残っています。

 以前のZETAの戦い方は、相手の人数に対して、こちらも人数をかけるというセオリーに近いものでしたが、今回はCaedye選手が1人でカバーもなしに突っ込んでいるところが新しいと思いました。

 直感で打ち合いに挑んで、しかも勝っているのが、すごく若々しくて新しいと思います。チームワーク的な部分を考えると昔の方が好きではありますが、観戦していて盛り上がるのは今のような攻撃的な戦い方ですね。あのようなプレーはどんなに練習しても真似できません。これがプロの技術なんだなと感じます。

いつも一緒に『VALORANT』をプレーしている高校生の皆さん

Cloud9のグッズを手に升席で観戦する観客


──今日はどこかのチームや選手を応援に来られたのでしょうか。

高校生Aさん Cloud9推しです! 先ほど会場で限定のバッグをもらったんですが、バッグをもらったことで、Cloud9のことが大好きになっちゃいました。

高校生Bさん 僕もCloud9推しです! バッグもらってさらに好きになっちゃいました。

高校生Cさん 元々『VALORANT』自体が好きで、昨日まではどのチームも応援してたのですが、今日からCloud9推しになりました(笑)。いつも3人で『VALORANT』をプレーしていて、ついに「Red Bull Home Ground」が日本にやってきたので遊びにきました。


──皆さん高校の同級生とのことですが、いつもはどのくらい『VALORANT』をプレーされているのでしょうか。

高校生Aさん 平日は、帰った瞬間からずっとランクに入って5~6時間プレーしています。

高校生Cさん 僕はバイトがある日は疲れて寝ちゃうこともあるので、できない日もあるんですが、大体4~5時間くらいプレーしていますね。


──『VALORANT』のプロには皆さんのような若い選手も多いですが、みなさんもプロゲーマーになってみたいですか。

高校生Aさん 憧れですね! プロになってみたいです。目指せるなら目指したいです。

高校生Bさん 僕もプロになってみたくて、めちゃくちゃランクがんばってるんですけど、やっぱり学業との両立が難しいと思って諦めちゃいました(笑)。

──今日一番頭に残っている感動したシーンはありますか。

高校生Aさん Cloud9のプレイヤーのAce選手のプレーとか、Laz選手のCLUTCH(※1)とか。ZETA DIVISIONのCaedye選手の若い力が発揮されているシーンが印象に残っていますね。同じ年代として憧れです。

 あとはhiroronn選手がロータスでみせた、敵2人を相手にしてのCLUTCHがすごく印象に残ってます。

※1:CLUTCHとは、味方が倒されて1人になったあと相手チームを全員倒して逆転勝利すること

オフライン初対面の社会人グループ

いつもはオンラインで『VALORANT』
をプレーしているという


──今日はどこかのチームの応援に来られたのでしょうか。

社会人Aさん チームの応援というわけではなく、プロの『VALORANT』の試合が観られるということで遊びにきました。僕らは社会人で、普段から3人で『VALORANT』をプレーしています。

社会人Bさん 普段はオンラインで遊んでいるので、今日、初めてオフラインで会いました。

──今日のイベントを見た率直な感想はいかがですか。

社会人Aさん オンラインの大会とは違った雰囲気があります。オフラインだと会場全体が盛り上がって、とてもおもしろいです。

社会人Bさん 会場全体が光ったり、いろいろ派手な演出があってテンションが上がります。

社会人Cさん 普段、オンラインで遊んでいる友達とこうやって会場で盛り上がれるのが楽しいです。

──今日一番盛り上がったシーンはどこでしょうか。

社会人Aさん 1試合目のLazさんのCLUTCHシーンです。Cloud9のcurry選手を倒したあと、すぐにグレネードを投げて、最後の1人も倒しました。即座にあの判断ができるのがスゴイです。心打たれました。

 あとCaedye選手のジェットの勢いがすごいなと。面白い動きが多くて今までのZETA DIVISIONと違う気がします。ワクワクするようなプレーがたくさんありました。

──今までのZETA DIVISIONと何が変わったと思いますか?

社会人Aさん 以前よりも勢いがあると思います。前はセットプレー、今は勢いで行ってて若い力で戦う感じ。イケイケ感があって見てておもしろいです。

普段から夫婦で『VALORANT』をプレーされているご家族


──今日はどこかのチームの応援に来られたのでしょうか。

Aさん 強いて挙げるならSCARZを目当てにしてきましたが、イベント全体を楽しみにきました。


──お二人ともVALORANTはプレイされていますか?

Aさん 二人でプレーしています。ランクではなく遊びでやっていますね。


──VALORANTをやり始めたきっかけは何でしょうか。

Aさん 元々『リーグ・オブ・レジェンド』をプレーしていたのですが、二人で遊ぶには難しかったので、一緒に遊べるゲームとして『VALORANT』を始めました。


──『VALORANT』も難しいゲームだと思うのですが、その辺りは大丈夫だったのでしょうか。

Aさん まず見た目がすごく好きなんです。ほかのFPSは動きが早すぎて、3D酔いしてしまったのですが『VALORANT』は大丈夫だったので、楽しくプレーしています。


──今日のイベントで最も印象に残っている場面はどこでしょうか。

Aさん ZETA DIVISIONとCloud9の試合で、ZETAのSugarZ3ro選手が最後にチームを救ったシーンが良かったです。やはりプロは凄いなと感じました。敵を見つけたとしてもすぐに撃ち合うのではなく、一度引いて、倒れないように立ち回っているのが凄いです。


──今回からZETAが新体制です。試合をご覧になって、どういう印象を持っていますか。

Aさん アカデミー出身の選手が活躍しているのが嬉しいです。Caedye選手やyatsuka選手もアカデミーで活動しているころから応援していたので。世界と戦えていて凄いと思います。本体のチームと合流したことで、これからさらに経験値も上がって強くなっていると思います。

日本初のRed Bull Home Groundは10代に大好評

 日本初の開催となった「Red Bull Home Ground」は、若い世代にとってエキサイティングなeスポーツイベントになったようです。

 新型コロナウィルスの影響もあり、大規模なオフラインイベントに恵まれてこなかった世代だからこそ、こういった(彼らにとって大好きなもので溢れている)イベントは貴重なのでしょう。

女性ファンも多く来場していた


 オンラインでしか会ったことのない友達と、オフラインで会うきっかけにもなっているのが印象的でした。一般席7000円、一般升席1万2000円に対して、学生用の升席は4000円だったので、学生の皆さんにとっては参加しやすく、楽しいイベントだったといえるでしょう。(eスポーツジャーナリスト・小川)

観客がスマホのライトで入場選手を
迎える豪華な演出

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外部リンク

Red Bull Home Ground
https://www.redbull.com/jp-ja/events/red-bull-home-ground

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