大会レポート

2024.02.12

VALORANT日本一の高校チームが決まる! 全日本高校eスポーツ選手権 決勝レポート

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 全国の高校生を対象としたeスポーツ大会「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」VALORANT部門のオフライン決勝大会が、2月12日にラフォーレミュージアム原宿で開催されました。同部門に参加したのは135校149チーム。その頂点が決まる戦いです。

「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」のVALORANT部門決勝

 決勝戦は2戦先取で勝利となるBO3で実施します。大会の総合MCはOooDaさん、応援リーダーは胡桃のあさん、VALORANT部門の実況は岸大河さん、解説はyueさん、アナリストはRetloffさんが務めます。Retloffさんは、「今日は、チームワークはもちろん、撃ち合いの強さが重要になるかと思います。高校生ですから、若さ溢れるプレーが楽しみです」と見どころを紹介しました。

VALORANT部門 決勝
ルネサンス高等学校横浜キャンパス 対 ルネサンス大阪高等学校梅田eスポーツキャンパス

 VALORANT部門の決勝は、ルネサンス高等学校横浜キャンパス「芳醇きのこの焦がしバター」とルネサンス大阪高等学校梅田eスポーツキャンパス「イナザワジャパン」の対戦です。

 芳醇きのこの焦がしバターは、個人の判断能力が高い点が特徴。特に、スパイク設置された後の判断が特に早く、相手に考えるスキを与えません。対するイナザワジャパンは、戦術を練り、試合のなかで発揮するチーム。攻め側では、二手に分かれて相手を翻弄します。フェイクに対して相手がどう出るかに注目です。

ルネサンス高等学校横浜キャンパス「芳醇きのこの焦がしバター」
ルネサンス大阪高等学校梅田eスポーツキャンパス「イナザワジャパン」

VALORANT部門 決勝 第一試合

 決勝戦、第一試合のマップはバインドで、先攻はイナザワジャパン。ポイントも0-4とリードします。ここで芳醇きのこの焦がしバターが4人の集団で裏から攻める作戦に出ます。これが奏功し1ラウンド取り返しますが、再びイナザワジャパンが1-9とリード。ただ、前半最終2ラウンドは芳醇きのこの焦がしバターのpoo3選手が奮闘し獲得します。

 3-9で攻守交替。イナザワジャパンは1ラウンド落としますが、マッチポイントまで持っていきます。最後、人数不利な状況でcat cute選手が裏から攻め、視界不良のなか予測で相手を倒すファインプレーで逆転。第一試合を獲得しました。

相手の背後を取ったcat cute選手

 Retloffさんは、「両チームともアビリティの使い方が上手い! 今回は、イナザワジャパンのアビリティによって左右に振る作戦が上手く刺さりました」と分析。イナザワジャパンは別の高校生大会で惜しいところで敗北した経験があるため、あらゆる状況に適応するための対策を練ってきた様子がうかがえます。

VALORANT部門 決勝 第二試合

 第二試合のマップはアセント。芳醇きのこの焦がしバターがアタッカー側でスタートします。イナザワジャパンはibu選手がone選手と交代。全員1年生のチームとなりました。序盤、1-4の6ラウンドで、芳醇きのこの焦がしバターの赤マントRadiant選手が、高いエイム力が必要とされるジェットの「ブレードストーム」を展開。2連撃破で人数有利な状況をつくります。イナザワジャパンはcat cute選手を残して撃破され5対1の状況。ピンチとなったcat cute選手ですが、果敢に攻めて4撃破を獲得。最後は倒れましたが、最後の一人が5人全員撃破するという大逆転劇になるところでした。

あと一歩でCLUTCHとACEを同時に獲得するところだったcat cute選手

 2-8の11ラウンドでは、イナザワジャパンのLOUD kawanzin選手が不利な状況にも関わらず、引くことなく攻めて勝利をもぎ取り、勢いそのまま2-10で前半を折り返します。防御は芳醇きのこの焦がしバターですが、攻め側のイナザワジャパンは機関銃を2丁用意して、どっしり構えてラウンドを取ります。4-12で迎えたイナザワジャパンのマッチポイント。芳醇きのこの焦がしバターはピンチになりますが、カバーし合えるように動くことを意識したことで、7-12まで押し返します。最後はイナザワジャパンがアビリティとエイム力を活かした積極的な攻めで勝ち切り、見事VALORANT部門の日本一に輝きました。

優勝トロフィーを掲げるイナザワジャパン

 キャプテンイナザワ選手は、「嬉しいです。嬉しい以外にも、かっこいいこととか言いたかったのですが、頭が真っ白で、でもやっぱり嬉しいです。今まで、学校にみんなで行って、厳しいこととか言いあってきて、それで結果が出て優勝できたので、良かったです」とコメントしました。

 さらに、優勝後のインタビューでキャプテンイナザワ選手は、「大会があるという知らせを聞いてから、1カ月ほど学校のみんなとVALORANTをプレーして、チームを決めて、集まって練習したり、家で練習したりしました。この大会のおかげでみんなが成長できて、大きな一歩だったと思うので、出てよかったです。もっと上までいくので、これからも応援、よろしくお願いします」と今後にむけての意気込みも語りました。

 今大会の実況を務めた岸大河さんは、「今回の試合では、ボイスチャットでみんなが建設的な意見を交わす様子をお聞きいただいたかと思います。これはゲームだからではなく、社会でも役立つものです。それを今日見ていただいた大人の皆さまには、選手の皆さんに教えてあげていただきたいと思います。選手の皆さん、おめでとうございます!」と、競技経験を通じて得た経験を言葉にして伝えていました。

 ただ「eスポーツ大会で優勝した」というだけでなく、オフライン会場というプレッシャーのなかでも実力を発揮する力であったり、ピンチでも仲間を鼓舞しながら前向きに頑張る力であったりと、大会や練習で培ったものがあるはず。選手たちは今後、そういった力を活かして羽ばたいていきそうです。

(c) 2024 Riot Games, Inc. VALORANT and any associated logos, are trademarks, service marks, and/or registered trademarks of Riot Games, Inc. Used With Permission.

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外部リンク

NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権
https://nasef-nhec.jp/

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