大会レポート
2024.02.11
LoL部門 決勝戦!NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権 大会レポート
- 大会/イベント
eスポーツを通じて仲間と共に成長することを目的とした高校生のためのeスポーツ選手権大会「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」のLoL部門決勝大会が2月11日10時からラフォーレ原宿で開かれました。大会総合MCはOoodaさん、実況はeyesさん、解説はRevolさん、アナリストはRecruitさん、そして応援リーダーはVtuberの胡桃のあさんです。決勝戦はルネサンス高等学校池袋キャンパス「強化GGG」 対 ルネサンス大阪高等学校なんばeスポーツキャンパス「かれは chill どれん」。ルネ高対決になります。試合形式はBest of 3(Bo3)です。
ルネ高池袋「強化GGG」 対 ルネ高なんば「かれは chill どれん」
Recruitさんによれば、「かれは chill どれん」は戦略の分析力が鋭く、準決勝戦では、相手の作戦を研究してそれを圧倒する戦いを見せました。一方で「強化GGG」は集団戦が得意。集団戦のワンプレーから逆転しシーソーゲームの展開を勝ち上がったチーム。ビッグプレーに期待です。注目選手にはKJLアカデミーの経験もあるジャングラー「かれは chill どれん」Racon選手、「強化GGG」のADキャリー botレーンのGOOD TRY選手をそれぞれ挙げました。
第1ゲーム
開始早々、「かれは chill どれん」は攻撃の要となる強化GGGのGOOD TRY選手を集中的に狙います。倒されつつもGOOD TRY選手は撃破を重ねるなどカバー。しかし展開は目まぐるしく進み、「かれは chill どれん」は開始10分待たずに6撃破を重ねます。「かれは chill どれん」Racon選手のジャングルからの奇襲が上手くハマります。
バロンナッシャーが登場して開始22分。ミッドレーンで集団戦が勃発。「強化GGG」mattya選手が良い動きを見せるなど、起死回生の兆しが見えましたが、各個撃破を意識した「かれは chill どれん」は4撃破。そのままの勢いでバロンナッシャーも獲得し、本陣へ突入。第1ゲームは「かれは chill どれん」が勝利しました。
Recruitさんは最後にファインプレーを見せた選手として「かれは chill どれん」のwordmon(ワードオケルモン)選手を挙げました。相手の至近距離まで隠れ、上手くヘイトを集めるなどのプレーが目立ちました。そのまま仲間が来るまで持ちこたえ「強化GGG」GOOD TRY選手を逆に追い返すなど活躍し、wordmon選手のアドリブ力を称賛。さらにチーム全体でゴールド差を生み出す細やかなメンバー配置の妙を見せてくれた「かれは chill どれん」の連携も大きく評価しました。
第2ゲーム
1試合目はボットレーンを起点に「かれは chill どれん」が攻め、勝利しました。「かれは chill どれん」Racon選手のリー・シンが大きな力を発揮したので、このチャンピオンを「強化GGG」がBANするのか。「かれは chill どれん」が作戦を変えてくるのか、かたまた「強化GGG」が何か打開策を用意するのか、注目しましょう。
序盤から、ボットレーンを中心に戦闘が展開。ただ強化GGGもその動きを読んでおり、すかさずカバーに入りますが、「かれは chill どれん」TenT選手のスキルをはじめとする的確な攻撃、ミッド、ジャングルからも戦力を集中させ、ボットでゴールドを稼ぎます。さらに開始15分にhiyoko選手がミニオンに擬態し、華麗な不意打ちを決めたところを皮切りにさらに撃破数を重ねるなど、差を広げていきます。
開始20分となったところで「かれは chill どれん」はバロンナッシャーを倒し、本陣に飛び込み集団戦になります。しかし「強化GGG」は厄介なhiyoko選手を孤立させて先に倒すことで集団を抑え込みます。
さらに「かれは chill どれん」は畳みかけます。wordmon選手がエリアをけん制しているうちにほかのメンバーがバロンナッシャーを倒しミニオンをキ強化、再び本陣へ。TenT選手、サポートのwordmon選手もすさまじい攻撃力を発揮し、ネクサスを破壊。「かれは chill どれん」が第2ゲームを制しました。NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権 LoL部門の優勝はルネサンス大阪高等学校なんばeスポーツキャンパス「かれは chill どれん」に決定しました。
Recruit選手は、パッチが適用されたばかりで強化されたチャンピオンをすぐさま取り入れて実戦で活用した「かれは chill どれん」の適応性を評価。しかし、劣勢ながらトップレーンを狙いに行くなど、小さな糸口から勝利をつかもうとした「強化GGG」のあきらめない姿勢も称賛しました。
LoL部門 高校生日本一に輝いたのはルネ高なんば「かれは chill どれん」!
さて、NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権 LoL部門の日程は全て終了しました。表彰式では、各チームが大会に参加した感想や、気持ちを述べました。
準優勝の「強化GGG」 ベストを出し尽くし悔いはない あとは後輩たちに託す
【画像16】準優勝の「強化GGG」 左からmhato選手、mattya選手、like0324選手、GOOD TRY選手、RABI選手
悔しい準優勝に終わった「強化GGG」。同チームには記念のメダルが贈呈されました。OooDaさんからコメントを求められ、リーダーのmhato選手は次のようにコメント。
mhato選手 悔しいですけど、最後の大会で準優勝という結果には満足しているので、胸を張ってこのメダルを持ち帰りたいと思います。試合が始まる直前までは緊張したんですが、入ってみるとポジティブな思考で終始試合を続けられたので、力を出し尽くせたのかなと思います。チームにはこれからプロを目指す人、2年生なので来年も頑張る人、それぞれいるのですが、引き続き応援いただけるとうれしいです。
この後のインタビューでも要所で活躍を見せたmattya選手が「200%の力を出し切れたので悔いはないです」と話し、清々しさも感じられました。チーム唯一の2年生はRABI選手。「来年は私がリーダーを務める、そんな気持ちで、またこの地に立ちたいと思います」と頼もしいコメントを残してくれました。
優勝した「かれは chill どれん」 今後は後輩たちに経験を伝えたい
見事優勝を果たした「かれは chill どれん」。同チームにはメダルと優勝トロフィーが贈られました。以下、リーダーのKaraage選手のコメント。
karaage選手 非常に良いゲームができました。ボットレーンからキャラを育てていくというのを方針にしており、少し危ない場面もありましたが、強みのフィジカルでカバーするという動きができました。それが優勝につながったのかと思います。後輩や応援してくれた皆さん、見ていて面白いゲームを見せられてよかったです。今後は大会に出た経験などを後輩たちの指導に生かしていきたいと思います。
同チームにもプロ選手を目指すメンバーがいるとのこと。wordmon選手は現在LJL アカデミーに参戦中。3年生のKaraage選手、TenT選手もプロを目指して今後も活動を続けていくとのことでした。
ベストフェアプレー賞には強化GGGのmhato選手が選出!
さらに特別賞、ベストフェアプレー賞の発表も行われました。この賞は、ゲームプレーだけでなく、大会に参加するにあたりスポーツマンシップに則って、仲間や相手、周りの人に対して誠実にプレーした選手に贈られますもの。選ばれたのはmhato選手でした。
mhato選手は「こんな賞を頂けるなんて、予想していなかったので自分でもびっくりしています。ここまで頑張ってきてよかったなと思います。ありがとうございます」と嬉しそうにコメントしてくれました。
大会は練習の3年間の集大成を見せられる場所 大会での経験はかけがえのないものに
大会を振り返り実況をつとめたeyesさんは「3年間の集大成を見られるのが大会という場所。『これが俺のスタイルだ!』というゴールを見せつけられてすごく感激しました」とコメント。
Revolさんは、「年々ランクアップしているなと思います。準決勝から見ているとボットレーンから試合を展開し勝っていることが多い。ここが今回のポイントだったのかなと思います。最近のトレンドではありますが、非常に見ごたえがありましたね」と最近の傾向について言及しながら大会を冷静に振り返りました。
そして今回わかりやすいアナリティクスを展開してくれたRecruitさんは「ゲーム内のボイスチャットも聞けて、大会に向けてどれだけ努力したのかというのが感じ取れた。一つのスタイルを作り上げるというのは大変なもの。それを今回はしっかり見せてもらえた。大会での経験を今後の人生にも生かしてもらえれば」と選手たちにエールを送りました。
3年間の集大成がプレーに形となってあらわれるといっても過言ではない「大会」という場所。NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権 LoL部門はここで一旦終幕です。また高校生たちの努力の結晶を見られる日が楽しみですね。今回ここまで勝ち上ってきた彼らの今後の活躍にも期待しましょう。
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外部リンク
NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権
https://nasef-nhec.jp/
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