大会レポート

2024.03.02

両親!恩師!コスプレイヤーも熱狂!全日本高校eスポーツ選手権「リーグ・オブ・レジェンド」来場者インタビュー

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 「原宿でeスポーツの大会が見られるなんて夢のようだ」。

 NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)部門」の決勝大会が2月11日(日)にLAFORET MUSEUM HARAJUKU(ラフォーレミュージアム原宿)で開催されました。


 高校生選手の家族や講師陣、友人など多くの観戦者で盛り上がった試合会場で、来場者に「来場の目的」や「試合の感想」など、を聞いてみました。

「全日本高校eスポーツ選手権 リーグ・オブ・レジェンド部門」 とは

リーグ・オブ・レジェンド/ 2024 Riot Games, Inc.
League of Legends and all related logos, characters,
names and distinctive likenesses thereof are exclusive property
of Riot Games, Inc. All Rights Reserved.


 「全日本高校eスポーツ選手権 」とは、NASEF JAPANが新たに立ち上げた、高校生向けのeスポーツ大会です。

 2024年の第1回開催は「フォートナイト」「LoL」「ロケットリーグ」「VALORANT」の4タイトルで行われました。

 LoL部門では、お馴染みのeyesさんとRevolさんが、両チームのボイスチャットを交えた実況・解説を展開。聞いていた筆者も、まるでチームの一員になったような臨場感を味わいながら、試合を楽しむことができました。

 試合後にはアナリストRecruitさんによるハイライト解説もあったため、初心者でも試合運びや戦略が理解しやすく、ゲームにあまり親しみのない保護者世代も戦況が理解できるような配慮がなされていました。

来場者にインタビュー

 会場の入り口では、応援用のボードとサイリウムを配布しており、来場者はそれぞれ手に取って掲げたり振ったりと、熱を入れて応援していました。中でも、熱心に応援する姿が印象的だった来場者4組にインタビューしました。

生徒たちの「高校生とは思えないコメントの数々」に感動


──誰を応援しに来たんですか。

Aさん 私はルネサンス高校の池袋キャンパスのキャンパス長でして、今日仕事は休みなのですが、僕らの生徒が出るということで休みを返上して応援に来ました。彼らが1年生の時から見ていたので、試合の結果も勿論のこと、コメントが大人になった点など、非常に嬉しかったです。

 「強化GGG」チームリーダーのmhato選手がフェアプレー賞を受賞させていただきましたが、試合前の運営さんとのやり取りなどでも、チームリーダーとして献身的に頑張っていた姿を見てきたので、そういったところが人間的にも素晴らしかったのかなと思います。

Bさん 彼らの授業を1年生の時から見ていたんですが、試合後のコメントで高校生とは思えないような感想を述べていて「すごい成長したな」って感動しました。ずっと頑張ってきたことが実を結んで本当によかったです。

──「強化GGG」の選手たちの普段の練習の姿はどのような感じでしたか。

Aさん 普段は池袋のキャンパスで練習をしています。家が遠い生徒もいるんですが、ちゃんと朝から学校に来て、コーチ含めて練習を頑張っていましたね。

 もちろん家に帰ってからも夜遅くまで練習して、かつ高校生ということで勉強もしないといけないので、 みんなで集まって勉強をしていたこともありました。

 講義自体は3時間ですが、そこから放課後に残って練習したり、家に帰って練習したり、1日あたり5~6時間は練習をしていた印象です。
この大会に向けていろんなことを並行して頑張っていたのがすごいなと思います。

「マイペース」に最後の試合を楽しんでいる姿が印象的


──誰を応援しに来たんですか。

Cさん 「かれは chill どれん」のRacon選手の応援で来ました。
いつも通りマイペースに落ち着いてプレーできていましたね。

──本日の試合を見られていかがでしたか。

Dさん メンバー全員が強いチームなので、仲間の技術をお互いに信頼し合って、自分のやるべきことをやれていたのが結果に繋がったと思います。

 アカデミーでは、夜遅くまでずっと練習していた印象ですが、最近は根詰めて練習しているというよりも、1日に何試合かの練習に留めているように感じました。

 ある意味、最後の大会を冷静に楽しんでいるという感じです。だから、試合後のインタビューでもみんな地に足がついた感想が出たのかと。

私が選手だったら「やられたくない」レベルの高い攻め方


──本日の目的を教えてください。

Eさん 大会運営の方と友達なんです。準決勝をオンラインで見ていて面白かったので、決勝はオフラインで開催されると聞いてやって来ました。普段から私も「LoL」を遊んでいます。

 自分の仕事はeスポーツと直接的には関係ないのですが、「LoL」に関してはコスプレが好きなので、よくオフラインのイベントにも遊びに行っています。

──本日の試合はどうでしたか。

Eさん どちらかのチームを応援する、というよりは、両方頑張れという気持ちで見ていました。とてもレベルの高い試合でしたね。「かれはchillどれん」側の攻め方がすごくて「私だったらこういう攻められ方をされたら辛いな」って思いました(笑)。

家族総出で「高校生最後」の大会を応援


──誰を応援しに来たんですか。

Fさん 「かれはchillどれん」のhiyoko選手の父と母、祖父母で応援に来ました。今年3年生なので、高校生最後の戦いなんです。

 これまでもいろんな大会で、自分達の力を出し切って戦う姿を見てきたんですけど、今日もやっぱりさすがだなと思いました。私は「LoL」のルールをそんなに詳しく分かっているわけではないのですが、皆さんの解説を聞いて、少しずつルールを理解して見ています。

 これまでの練習と経験を活かした、かっこいいプレーをしているのを見て感動しました。

──hiyoko選手の普段の練習の様子はどのような感じですか。

Fさん 普段は学校でチームのみんなと練習することが主ですが、家でも部屋から練習している声が聞こえてきたりして、「今やってるな」って思いながら、そっと応援していました。

 息子は中学に入ったぐらいからこのゲームに興味を持ち始めて、最初は私たちも何も分からなかったので、どうなんだろうと思ったところもあったんですけど、本人の意欲が強かったので、早めに応援する気持ちに切り替えました。ルネサンス大阪高等学校に入る時も応援する気持ちでいました。

垣間見えた「陰ながらサポートする親御さんの熱狂」


 今回、特に印象的だったのが観客の声援です。おそらく普段はゲームをプレーしていないであろう、選手の保護者や関係者が、時には悲鳴のような歓声を上げ、時にはのけ反って悔しがる姿を見せていました。

 「LoL」は比較的、ルールや試合内容が難解なeスポーツとして知られており、普段プレーしていない保護者には優勢なチームがどちらであるかも判断しづらいことでしょう。

 ただそれでも、少しでも選手の頑張る姿を見守るために、必死に解説を聞きながら試合の流れを把握しようとしている姿に心を揺さぶられました。普段から選手の練習を陰ながらサポートし、努力の成果を理解しようとしているからこそ、今回のような大一番で一喜一憂し、試合を楽しむことができるのだと思います。

eスポーツは周囲の支えや練習環境も重要です。今回のケースのように周囲の大人たちが温かく見守ってくれるからこそ、高校生たちも実力を存分に発揮できるのだと、改めて痛感しました。(ライター・小川 翔太 / 松永 華佳)

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外部リンク

NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権
https://nasef-nhec.jp/

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