優勝チームには「強豪eスポーツチーム」との対戦権が与えられる！

　11月10日（日）、群馬県高崎市にあるGメッセ群馬にて、「U19eスポーツ選手権2024」の決勝大会が開催されました。国内の19歳以下の選手たちが「League of Legends」および「VALORANT」の2部門で競い合う本大会。

　オンライン予選を勝ち抜いた強豪チームが集結し、白熱した試合が繰り広げられました。

　出場選手のご家族にインタビューしていたところ、何と現地在住の外国人LoLゲーマーさんにも話を聞けました！

（取材・文／小川翔太　松永 華佳）

来場者にインタビュー

　試合観戦を楽しんでいる来場者にインタビューしました。

家族のサポートがスーパープレーの秘訣？

お父様（写真中央）　息子の「Rascal枯れ葉チルドレン-JP Last Hope -」TenTの応援に来ました。

──息子さんのプレーはどうでしたか？

お父様　息子は普段通りにプレーしていて、緊張する様子は全くありませんでした。昔から緊張しない性格で、小さい頃からサッカーを通じて様々な大会に参加してきた経験があるので、大舞台でも自然体でいられるのだと思います。

　試合自体も本人の満足いく結果だったと思いますし、舞台上でも落ち着いて話をしている姿に感心しました。

　息子はプロを目指していて、家族も全面的に応援しています。自分の夢をぜひ叶えてほしいと願っています。ゲームのスキルに関しては、具体的なアドバイスはできませんが、保護者として生活面でサポートすることを意識しています。

　特に生活習慣が崩れないように気を付けていますね。外出や散歩を促したりすることで、部屋にこもりがちな日々の中でもバランスを取るよう心がけています。

家族総出で選手を応援

お母様（画面左下）　息子がVALORANT部門の選手として出場しています。普段から一生懸命取り組んでいる姿を見ているので、試合当日の様子を直接見届けたいと思い、東京から応援に来ました。

──息子さんの様子はいかがでしたか？

お母様　試合中の息子はとても落ち着いていて、普段通りのパフォーマンスができていたように感じました。緊張するかもしれないと思っていましたが、実際にはリラックスしている様子が見られて安心しました。

　自宅で練習をしている姿を見る機会は少ししかありませんが、寝ている時間以外はほとんど練習に打ち込んでいると思います。私たち保護者は試合のルールにはあまり詳しくない部分もありますが、息子はプロを目指して全力で頑張っているので、親としてもそれを支えたいです。

選手のいとこ（写真中央）　いとこの活躍っぷりがかっこよかったです！

チラシをきっかけにeスポーツイベントに初来場！

　群馬県に住んでいて、働いている学校でチラシをもらって今回のイベントを知りました。「LoL」の大ファンなので、ぜひ若い世代の活躍を現地で観戦したいと思い、来場してみました。

──群馬県がeスポーツに力を入れていることについてどう感じていますか。

　群馬に長く住んでいますが、群馬県がeスポーツに関してこのような取り組みをしていることは今回初めて知りました。

　フィジカルスポーツのように若者が活躍でき、ゲームをきっかけに社会とのつながりが生まれるのは、とても素晴らしいことだと思います。

　eスポーツやゲームが好きでよくプレーしていますが、こういったオフラインのイベントに参加するのは初めてです。観戦も好きで、普段からプロのeスポーツシーンをYouTubeなどで楽しんでいるので、アクセスしやすい大規模な会場で生の試合を観られるのはとても新鮮です。

　群馬にはeスポーツバーのような施設があまりありませんが、そうした環境が増えたらさらに楽しみが広がると思います。

イベントの様子をフォトレポートでお届け！

群馬県にて開催された「U19eスポーツ選手権2024」。

　若き才能たちが集い、熱気に満ちた試合が繰り広げられた会場。
手作りのうちわやボードなどの応援グッズで盛り上げる観客の姿も！

　League of Legends部門の決勝戦を制したのは、結成2年の絆を誇る「Rascal枯れ葉チルドレン - JP Last Hope -」。

　優勝後の質疑応答セッションでは、選手たちがチームの戦略を的確に解説し、全員が共通の意識で試合に臨んでいたことがうかがえました。

　VALORANT部門の決勝戦を制したのは「Achive5」。
序盤から冷静な判断で主導権を握り、攻めのプレーで見事勝利を収めました。

　他チームでの活動や「VALORANT Challengers Japan」に向けた練習などで忙しいメンバーもいる中、限られた練習時間の中でチームプレーを磨き上げ、優勝を果たしました。

　今回、取材班が実際に現地に足を運び、特に驚いたのが大会の規模感。

　試合に関わるインフラは、今年でオフライン3年目を迎える大会ならではの運営ノウハウにより、安定した環境が確保されていました。ライティングの色使いや動きもダイナミックで、観客を試合の世界観に引き込む演出が施されていました。

　群馬県では、県を挙げてeスポーツに力を入れており、今後もこのような取り組みが地域に根付き、さらなる盛り上がりを見せていくことが期待されています。

　eスポーツは単なる娯楽を超えた成長産業として、地方都市でもその影響力を発揮し始めています。今後、群馬県をはじめとする地域がeスポーツの拠点として全国的に注目される日も遠くないでしょう。

　今後も自治体によるeスポーツの取り組みに注目したいと思います！

（編集：BCN eスポーツ部）

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外部リンク

U19eスポーツ選手権2024
https://u19esports.jp/