大会レポート

2025.03.27

Apex Legends 大学日本一は「近畿大学」に マイナビeカレ esports全国大学選手権2025 大学対抗部門 世界大会出場予定のYuri選手が躍動

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 マイナビは3月27日、「マイナビeカレ ~esports全国大学選手権2025~ Apex Legends」大学対抗部門の決勝大会をEBiS303(東京都渋谷区)で開催した。

イベント画像


「マイナビeカレ ~esports全国大学選手権~」は「一年の一度大学の仲間と本気で目指せる最高の舞台」をコンセプトとした大学生大会。

 今回で3回目となる「マイナビeカレ ~esports全国大学選手権 2025~」は、「Apex Legends」に加えて新たに「ストリートファイター6」を競技タイトルに追加。賞金総額を300万円に増額するとともに、同じ大学に在籍する3人1組で参加できる「大学対抗部門」では、優勝チームに加えて準優勝チームにも賞金が贈られる。Apex大会の優勝賞金は100万円。

 Apex大会では全国から94校が出場。大学対抗部門では20校が決勝大会に進出し、東京会場に集結した。それぞれにアンバサダーとして有名ストリーマーがつき、アドバイスや助言などを行い、共に優勝を目指す。

 実況は大和周平さん、平岩康佑さん。解説はAleluさん。

 決勝大会は、全5マッチ。各試合の順位と撃破数により得られるポイント数で順位を競う。マップは全てワールズエッジだ。

イベント画像

エキシビションではRIDDLE 1tappyさん TIE_Ftyanさんらが活躍

 本番の試合の前には、大学チームにアンバサダーが自ら加入しエキシビションマッチが行われた。第一戦はRIDDLEの1tappyさんが加入した広島修道大学、第二戦ではTIE_Ftyanさん加入の立教大学が勝利した。立教大学は16撃破を記録するなど、上手くアンバサダーがきっかけをつくり、手厚いサポートのもと、ウォーミングアップも済ませられたようだ。なお、立教大学は世界上位750人と言われるプレデターの選手が3名所属する優勝候補の一角。

序盤圧倒的だったのは立教大 最後はどのチームにも優勝チャンスが 

 第一試合は立教大学がエキシビションと同様の16撃破でチャンピオン、2位が広島修道大学(10撃破)。それを近畿大学、明治大学が追う形だ。しかし第二試合では、3回目のリング収縮時の中盤、立教大が近畿大との撃ち合いに競り勝つことができず早くも脱落。第二試合チャンピオンは大阪工業大学。これにより大阪工業大は総合順位2位に付ける。

 さらに波乱の展開となったのは第三試合。最初のリング収縮を前にして早々に立教大学が全滅。チャンピオンとなったのは終盤でハイグラウンドを取っていた神奈川工科大学(10撃破)。ニューキャッスルによる起死回生の蘇生で、人数不利をイーブンにし勝利を収めた。それでも順位は立教大(35pt)、大阪工業大(35pt)、神奈川工科(32pt)となっており、序盤に圧倒的な撃破数を稼いだ立教大が持ちこたえる。

ゲーム画面
第三試合。神奈川工科大は唯一ハイグラウンドを取ったのが勝因だった


 機材トラブルで長めのインターバルが挟まれ、迎えた第四試合。序盤から撃ち合いが始まり、有力チームが最終ラウンドまでたどり着けず。最後は地の利を生かし高台から狙い撃つ日本大学(4位・29pt)と下から迎え撃つ専修大学(14位・9pt)の戦い。専修大学が形勢逆転して勝利を手にした。専修大はチャンピオンに加えて撃破数を15稼いだ。

 第四試合を終え、首位は日本大学(44pt)。近畿大学(41pt)、立教大学(40pt)、大阪工業大学(37pt)が追いかける展開。専修大学は36ptで5位に躍り出た。

ゲーム画面
左上のタワーから攻撃を仕掛けていた日本大が優勢に見えた


 まだほとんどのチームに優勝チャンスがある状況で迎えた最終試合。ここでも序盤から撃ち合い。降下ポイントで撃ち合いを始めた近畿大、さらには日本大学も順当に撃破を重ねる。最後まで残ったのは近畿大、広島工業大、東京理科大。近畿大・理科大の両方から狙われる格好となり不利な状況だった広島工業大、前回王者の意地を見せて最後のチャンピオンに輝いた。

ゲーム画面
厳しい状況から覚悟を決めたのは広島工業大

優勝は近畿大学 世界大会出場予定のYuri選手を軸に撃破重ねた

優勝チーム
優勝したのは近畿大学。左からYuri選手、Takabon選手、FREEA選手


 ポイント集計の結果、見事に優勝を決めたのは近畿大学だった。チャンピオンを一度も取れなかったのが唯一の心残りだったようだが、Yuri選手は「これまでは予選が順位が良くても本選でダメだった。今回は優勝できてめちゃくちゃうれしいです」と喜びを噛みしめた。Yuri選手は世界大会への出場も決まっている強豪プレイヤー。目標は「世界大会優勝」と早くもその目は先を見据えていた。

最終リザルト
最終リザルト

毎年恒例の大学のぼり旗 今年実況席まで届いた声は「ナァーーーイス!!」

イベント画像
会場の様子は?


 会場では、昨年度から引き続いての演出のほか、新たな取り組みも見られた。

 大きな特徴は選手らが観客と同じ空間でゲームをプレーしていること。毎回実況席まで選手の声が聞こえてくるが、今回大和周平さんが反応したのは「ナァーーーイス!!」という敵を撃破した時の掛け声。さらに60台ものPCが並んでいるのはなかなか見られない光景で、各大学ののぼり旗が飾られているのも毎年恒例だ。

配信席
配信席に座る大和さん(左)とAleluさん
イベント画像
すぐ横が選手のプレーエリアとなっている。観客
との距離が近いのも特徴で、選手らの喜怒哀楽が
はっきりわかる
イベント画像
毎年恒例ののぼり旗


 さらに今回は各校の入場演出も。スモークと共に大学生が思い思いのポーズをとり入場した。

イベント画像
前回王者の広島工業大学

二日間にわたるマイナビeカレが閉幕 さらなるパワーアップを期待

 二日間にわたるマイナビeカレが幕を閉じた。Apex Legends部門はオフライン大会ということもあり、選手たちの声がすぐに聞こえ、熱気が良く伝わってくる舞台演出となっていたと感じる。ただし、昨年と異なり神視点に大学名が表示されないなど、観戦UIがわかりにくい点には留意したい。


 スト6も競技採用され、ますます規模が広がるマイナビeカレ、来年度のさらなるパワーアップを期待したい。

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外部リンク

マイナビeカレ
https://esports-college.jp/

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