スタックは、オンラインゲームに関する情報を集めていると、ときどき目にする言葉です。同じアイテムのまとまりであったり操作不能の状態であったりなど複数の意味を持ち、FPSやTPSのジャンルをプレイするプレーヤー間で使用されています。

　今回は、ゲームにおける「スタック」の意味や使い方について詳しく解説します。スタックがどのような意味合いで使用されているか背景を知り、現在のゲームライフの中で活用しましょう。

　スタック（Stuck）は、（蓋などが）固く締まっている・立ち往生している・動きが取れない状態などを意味する英語で、「Stick」の過去・過去分詞形となります。また、カタカナにすると同じ綴りとなる（Stack）は、積み重ねを意味します。

　ゲームにおけるスタック（Stuck・Stack）では、主に以下2つの使われ方をします。ゲーム体験を豊かにするため、それぞれの意味を知っておきましょう。

・同じアイテム・バフデバフがまとまる場合の意味合い
・操作不能の場合の意味合い

　”Stack”の場合、「積み重ね」といった意味合いの通り、ゲームでは「同じアイテムを1つのアイテムとして所持できる個数のこと」を指します。

　例えば、リュック（バックパック）でアイテムを所持するゲームなどで、持てる枠が10枠用意されていたとします。その際、銃弾などが1スタック80発持てたとすると、100発持っていた場合は、80発と20発で2枠消費するということです。

　また、ゲームによってはバフやデバフが乗っている数のことをスタックとして表現します。効果によって何スタック乗るかまで決まっており、バフであれば数が多いほどいい効果が、デバフであれば悪い効果が生じます。

　”Stuck”の場合、キャラクター操作が不能になった際に使われます。マップのオブジェクトに重なったり本来は入れない隙間に入り込んだりして動けなくなる状態のことです。

　例えば、バトルロイヤルゲーム（バトロワ）では、キャラクターの移動中やアイテムを集めているときなどに地形やオブジェクトに挟まって動けなくなることがあります。こういった際、操作しても動くことができず、敵にやられてしまうこともあります。

　余談ですが、スタックという言葉は、自動車の分野でもよく使われる単語です。この場合のスタックの意味は、雪道や砂地、ぬかるみなどにタイヤが埋まり、操作しても動けなくなる立ち往生のことを指しています。どちらも動けなくなるという点で意味にそれほどの違いはありません。

　スタックには立ち往生するといった意味もあるため、シーズン制度のあるゲームなどでは、前シーズンよりもランクが上がらず停滞している状態のときに用いられます。

　例えば、シルバー帯・ゴールド帯・プラチナ帯・ダイヤ帯といったランク帯をゲーム側が設けているとします。その際、全シーズンではダイヤ帯までいけたのに、今シーズンではプラチナ帯を全く抜け出せないといった場合を「スタックしている」と表現するわけです。

　ただし、スランプによって成果が振るわず低ランク帯でスタックすることは珍しい話ではありません。そういった場合は、自分のプレイをしっかり見つめ直して悪い部分を改善することが大切です。

　ゲームでスタックしてキャラクターがオブジェクトなどから抜け出せなくなった場合、何かしらの対処を取る必要があります。

　よくあるのは、他キャラクターや当たり判定のあるオブジェクトなどでスタックしたキャラクターを押し出す方法です。ただし、どうしても抜け出せない場合もあるため、その際はオンラインかオフラインかで対処法が。

　オンラインゲームであれば、スタックしたことを運営に報告しましょう。バグとしてしっかり報告しておけば、今後修正される可能性があります。

　また、一度ダウン（気絶）させてからリスポーン（復活）させることで、スタックから抜け出せることがあります。

　本当はスタックしないことが理想ですが、新規リリースのゲームなどではよくあることなので、もしスタックした場合に試してみてください。

　オフラインゲームでスタックした場合、まず最初に試したいのが脱出アイテムの使用です。ゲームによっては、脱出用のアイテムが用意されていたり、「スタックを解除する」といったボタンが用意されていたりしますので確認してみましょう。

　オフラインゲームでスタックした場合はいきなり再起動するのではなく、脱出アイテムの使用から考えましょう。もし、スタックを解除する手段が残されていない場合は、ゲームを再起動する必要があります。

　この場合、最終のセーブデータからやり直しになってしまうのが一般的です。ただ、近年のゲームでは定期的なオートセーブが挟まれるものが多いため、大幅なやり直しは少なくなりました。

　5?10年以上前に発売されたオフラインゲームを遊ぶ際は、オートセーブが導入されていない場合もあるため、スタックや他のトラブルが発生したときのために定期的なセーブを心がけておくとよいでしょう。

　「スタック」という用語は、以下のような形で使われます。

・「今スタックしてるから何もできなくなった」
・「弾数200だと4スタック必要だから他アイテム持てなくなる」
・「あのくぼみはスタックする可能性があるから近寄らない方がいい」

　このほか、スタックの意味を知っているとフレンドとゲームをしているときなど「スタックした」といった単語が使われた際に、瞬時に意図が伝わるようになります。本記事の中でスタックとは何かを知って、今後のゲームライフに役立たせてください。

Stage:0 LoL部門　関東ベスト8に輝いた正則学園高校　引退の部長からのメッセージ　前編

ゲームにおける「リスキル（リスポーンキル）」とは？意味や注意点をわかりやすく解説！

ゲームの「パッチ」とは？意味を詳しく解説