テレビ東京と電通が主催する高校対抗の全国eスポーツ大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2024」（STAGE:0）のグランドファイナルがついに8月10日から開催されます。STAGE:0は毎年、数多くの高校生たちがエントリーしており、国内最大級の規模を誇る高校生eスポーツ大会。アツい試合を観戦するだけでも楽しめますが、歴史を知ればもっと面白くなるはず。そこで今回は、今年で6回目の開催を迎えるSTAGE:0のこれまでの結果を競技別に振り返っていきます。本稿で取り上げるのはフォーナイト部門。2024年大会では、戦闘のみ・建築なしの「フォートナイト ゼロビルド部門」が競技タイトルに加わるなど新たな動きもあります。

大人数によるバトルロイヤルだから大番狂わせもあるのが魅力

　2019年の大会発足当初から競技タイトルに名を連ねているフォートナイト。中高生から大きな人気を博している同タイトルは、STAGE：0でも同じく出場者数が多いタイトルです。発足当初は2400人ほどだったエントリー数は、3000人を超す年も。

　試合形式はデュオバトルロイヤルとオーソドックスなルール。毎年、撃破数や各ラウンドの順位に応じて得られるポイントで競うポイント制を採用しており、決勝戦となる全国大会は複数ラウンドで競い、優勝チームを決定します。

　競技人口の年齢層が幅広いことが特徴のフォートナイトでは、既にプロの第一線で活躍する選手が数多く登場するのが魅力の一つ。また、バトルロイヤルならではの要素として、有力選手だけでなく、前評判では注目されていなかったチームが思いがけない戦績を残すことも少なくありません。そのため、他部門では強豪校が固定化していますが、このフォートナイト部門では、さまざまな選手が活躍する群雄割拠ともいえる状況になっています。

歴代優勝校まとめ

　それでは、STAGE:0の歴代チャンピオンを振り返っていきましょう。

2019年 千葉県立下総高等学校 とうもろこし畑

　初代王者に輝いたのは、千葉県立下総高等学校（千葉県）「とうもろこし畑」の2人。STAGE:0でフォートナイトがオフライン開催となったのは、この19年大会のみとなっています。

2020年　N高等学校（沖縄県）　しぐま部屋

　2020年王者のN高等学校（沖縄県）「しぐま部屋」は、初戦こそ11位と奮わなかったものの、その後の3戦で連続してビクトリーロイヤルを獲得。撃破ポイントも着実に稼ぎ、圧倒的なポイント数で優勝を果たしました。

STAGE:0 2020の記事

STAGE:0『Fortnite』部門、N高校が驚異の追い上げで優勝

2021年 ルネサンス高等学校 新宿代々木キャンパス 見て、見て見て見て～～～～～!

　2021年の王者はルネサンス高等学校 新宿代々木キャンパス（東京都）の「見て、見て見て見て～～～～～!」。N高による2連覇が懸かった戦いでしたが、数多くの実力者が揃い、大会は激しさを増しました。同チームは、全ROUND共通して高所を取れたことが主な勝因となりました。「前に撃っている敵を後ろから攻めること」を意識しており、視野の広さと実力を見せつけました。

STAGE:0 2021の記事

「STAGE:0 2021」フォトナ部門日本一はルネサンス新宿代々木！　どんでん返しと下克上が連続した大熱戦

2022年 岡山県立水島工業高等学校 コンテンダーリーグ

　2022年に優勝を果たしたのは、岡山県立水島工業高等学校（岡山県）「コンテンダーリーグ」。同チームの「ALBA まいぽり」選手は「FNCS（フォートナイトの公式大会）で同じところに降りていたので簡単でした」としつつも、「ストームサージとかで全然余裕がなかったのでとてもレベルが高い大会でした」と今大会の印象を語りました。大会出場者の実力が毎年レベルアップしていることがうかがえる年となりました。ちなみにまいぽり選手は22年大会出場時点で既にプロ選手としても活躍。現在は木村情報技術に入社し、選手活動を続けています。

STAGE:0 2022の記事

「STAGE:0 2022」フォートナイト全国大会が開幕！　新たな伝説となるのはどの学校か

まいぽり選手へのインタビュー記事

Stage:0で優勝後 eスポーツ選手として企業に就職 木村情報技術　まいぽり選手　インタビュー前編

eスポーツで就職 選手活動の傍らコーチング業務などを担当 木村情報技術　まいぽり選手　インタビュー後編

2023年 北海道江別高等学校 来樹のお通りだ道を開けろ

　2023年に優勝したのは北海道江別高等学校（北海道）「来樹のお通りだ道を開けろ」でした。注目チームが軒を連ねる中、第1ラウンド、第4ラウンドでビクロイを獲得するなど、着実にポイントを重ねていきました。優勝候補と目されていたN高等学校「チームZ」とは最後まで競り合い、勝負の行方はポイントの集計後まで分からない状況に。優勝した佐藤ぱりある選手が試合後に発した「集計の待ち時間はずっとドッキドキでした」とホッと胸をなでおろしたようなコメントが印象的でした。

STAGE:0 2023の記事

STAGE:0 2023グランドファイナル！ 初日はフォートナイト高校日本一決定戦

常連校 N高、ルネサンスが勝ち上がるか？新競技 ゼロビルドにも注目

　ここまで、これまでのSTAGE:0フォートナイト部門のチャンピオンについて振り返ってきました。それぞれの最終リザルトを見ているとN校やルネサンス、ルネサンス大阪の名前が上位に食い込むことも多かったことがわかります。いずれもeスポーツ界では強豪として知られていますが、今年優勝すれば、N高は2020年以来、そしてルネサンスは初優勝となります。ここに注目して大会を観戦すると、より試合を楽しめるはずです。

　さらに今大会からは新競技「ゼロビルド」が採用されています。建築がなくなったことで新たな勢力が誕生するのか、こちらも要注目です。

関連記事

eスポーツ向けの合宿プランでチーム力と絆を強化！eスポーツ合宿におすすめの施設は？

eスポーツ大会で選手インタビューを受けたときの答え方とは？受け答えのノウハウ紹介！

お得なネタに会いに行こう！ストリートファイターとスシローがコラボ！コラボメニューやグッズ、フォトキャンペーンなど目白押し

外部リンク

STAGE:0（ステージゼロ）｜全国高校対抗eスポーツ大会 公式サイト
https://stage0.jp/