大会レポート

2023.09.14

「シャドバは仲良くなるツール」、全国eスポーツ選手権 東京B大会 優勝者インタビュー

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 「息子&娘がやっているeスポーツって何?」そんな親御さんにも分かりすくeスポーツの魅力を伝える大会レポート。今回は、今年で5度目の開催となる国体のeスポーツ版「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2023 KAGOSHIMA」の『シャドウバース』部門における東京都代表を決める予選大会を見事勝ち抜いた優勝者に、『シャドウバース』にかける情熱をインタビューしました。

 同大会は「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の文化プログラム事業として開催されるeスポーツの全国大会。8月26日に開催されました。

大学生:モカ選手


優勝者インタビュー(大学生:モカ選手)

──優勝おめでとうございます! 今日の試合で一番印象に残っているのはどの試合でしょうか。

モカ選手(以下、敬称略) 3回戦目の八獄ネメシスとの試合ですね。こちらの手札を捨てさせてくる7コストのカードを出されたのが衝撃的でした。ランダムで手札を捨てさせられるので、めちゃくちゃ焦りましたが、キーカードだけは残ってくれて勝てたので、すごい印象に残っています。

取材に対応するモカ選手


──『シャドウバース』歴はどれくらいでしょうか。

モカ いま大学1年生なのですが、高校1年生のときに友達に勧められて『シャドウバース』をプレーし始めました。真面目にプレーしよう思ったのが高校2年生の時期で、一緒に練習する仲間を見つけて、みんなで練習して切磋琢磨していく感じでした。


──こういった大会にはよく出ているのでしょうか。

モカ 今のところRAGEの出場回数は2回で、こういった地方大会に出たのも2回目です。チームでやってる頃にはチーム対抗戦のような大会に参加して、実践の経験を積んでいました。


──現在のように、競技的に『シャドウバース』をプレーするようになったきっかけを教えてください

モカ 僕を『シャドウバース』に誘ってくれた友人が上手かったのがきっかけかもしれません。強くなるためにチームに入ることを薦められたので、『シャドウバース』に誘ってくれた友人と一緒にチームに入りました。

 やはりゲームは勝てた方が面白いので、チームに入ってからは強くなれるよう練習をしました。その頃は、RAGEなどの大会のことを知りませんでした。なので(大会を意識していたというよりも)純粋に普段の1戦1戦に対して「負けたら面白くないから勝ちたい」と考えて練習していました。

 強くなろうと練習をするなかで大会の存在を知って、今回のような予選に参加するようになりました。大会に参加するようになって、この3年間ぐらいで、自分の周りの『シャドウバース』のコミュニティも広がっているので、とても面白いです。


──競技的に『シャドウバース』をプレーしていて良かったことや出来事を教えてください。

モカ 普通だったら関わることがないような、遠方に住んでいる人とコミュニケーションを取れることですね。

 例えば、関東に住んで普通に暮らしていたら、関西にいる人と知り合いになるのは難しいと思いますが、『シャドウバース』をプレーしていると、そういった方々とも繋がることができます。私にとっては、いろんな人と仲良くなれるツールかなと思います。

 実際、いま所属しているチーム内では僕と友人が大学生で最年少なのですが、年齢が一番上の方は社会人なので、幅広い年齢の方と関われるのがスゴイと思います。大学内でも『シャドウバース』で繋がっているサークルがあるので、友達の輪が広がっています。

 あと僕の大学は専修大学なのですが、今年の大学生リーグではグランドファイナル出場も決定したので、すごくいい感じに勝てています。今までで一番楽しく『シャドウバース』をプレーできています。


──ご自身が勝てている要因について、どのように分析されていますか。

モカ 僕が今年入った専修大学のサークルに、上手い人たちがいるのが要因だと思います。その人たちの存在が、僕自身のモチベーションになっています。上手い人を見ていると「こんな風に強くなれたらいいな」という気持ちが湧いてきます。

 高校生の頃にチームに入った時も同じ気持ちになりましたが、新しいコミュニティには、さらに強い人がいることにも気づけました。「まだまだ上手くなれるんだな」「もっと深い思考でやれるようになりたい」と考えるようになり、上手い人たちに少しでも近づけたらいいなと思い、練習しています。


──そういった上手い人からアドバイスをもらうこともあるのでしょうか。

モカ アドバイスをもらいますし、そういう人たちのプレーを身近で見れるので、対戦画面を画面共有してもらって見ています。普段の自分では、見えていない選択肢を、上手い人が取っていたりすると「そういう選択肢もあるんだ」という気づきになっています。思考の幅というか、選択肢を広げてもらいました。


──これから『シャドウバース』を競技としてプレーしていく上での目標はなんでしょうか。

モカ 今のところのRAGEの最高成績がDay2進出で、あと1勝が足らずにマネーフィニッシュができなかったんです。なので目標はマネーフィニッシュですが、欲を言えばプレイオフに出てみたいです。まだ優勝とかはちょっと遠いかなと思っています。

──ありがとうございました!次回のブロック予選も頑張ってください!

当日の風景(写真付きレポート)

ここからは当日の様子を写真とともにお届けします。

会場となった東京アニメ声優&eスポーツ専門学校


今回の大会は、東京アニメ声優&eスポーツ専門学校で実施されました。開放感のある広々とした空間で実施され、現場は試験会場のように静かです。

向き合って対戦する選手たち


多い時には1日に7回戦以上を戦うこともあります。選手たちは、ヘッドホンなどを装着して試合に集中します。

ヘッドホンを装着して試合に集中する選手


カードゲームは1つ1つの選択が重要なeスポーツです。選手たちの表情は真剣そのものです。


 極度の緊張のなかで大会が進みます。試合途中で自分のミスに気づいたのか、時には頭を抱える選手もいます。

祈るようなしぐさをする選手も


 決勝は選手やスタッフ、取材班も含めて、物音ひとつ立ててはならない雰囲気が漂っています。何度もこの現場に立ち会っていますが、緊張感が高まり、選手でもないにもかかわらず思わず逃げ出したくなります。そして、優勝者決定の瞬間は、全員から拍手があがります。

*大会名:全国都道府県対抗eスポーツ選手権
     『シャドウバース』部門 東京B大会
*開催日:8月26日(土)
*会場 :東京アニメ声優&eスポーツ専門学校

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外部リンク

全国都道府県対抗eスポーツ選手権2023 KAGOSHIMA
https://jesu.or.jp/2023kagoshima/

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