大会レポート
2023.12.03
世界レベルのMilim選手も出場! 60人大集合のApex Legends高校生大会「JIKEI COM CUP U18大会」レポート
- 大会/イベント
- Apex Legends
高校生『Apex Legends』プレイヤーにとって、夢のような大会が幕張メッセで開催されました。今回は滋慶学園COMグループ主催の「JIKEI COM CUP U18大会」の決勝大会の現地レポートをお届けします。世界大会出場者も交えたハイレベルな戦いの魅力を伝えるべく、大会の見所や名場面を中心にまとめました。
「JIKEI COM CUP U18大会」とは
「JIKEI COM CUP U18大会」とは、満年齢17歳以上18歳以下の『Apex Legends』高校生大会です。2023年9月10日にオンラインでの予選大会が実施され、各予選での上位チームが11月11日に幕張メッセでの決勝大会に進みます。
当日はゲスト解説者として、Crazy Raccoonのうぉっか氏が来場しました。うぉっか氏は「めちゃめちゃ会場が広くて驚いた。学生大会とは思えない規模」とコメントしていました。
「JIKEI COM CUP U18大会」決勝の見どころ3つ
決勝戦の見どころを三つのポイントにまとめました。
60台のゲーミングPCによる大規模オフライン大会
決勝大会は20チーム(60人)によるバトルロワイヤルで競われます。驚くべき点は、今回の決勝大会はオフライン開催であるということです。つまり、会場に人数分のゲーミングPCを用意してネットワークに繋ぐ必要があるのです。ここまで大規模な設備で実施される大会は、なかなかありません。何十台ものゲーミングPCが向かい合って並ぶ景色は壮観でした。
なかなかできない経験
また、サバイバルシューティングゲームは大人数でプレーするタイトルが多いので、参加者を一カ所に集めて一緒にプレーしようとすると、大きな会場や人数分の機材やインフラを整備する必要があります。コストはもちろん、場所は限られますし、人手もかかり、実施するには高いハードルがあります。
だからこそ、今回のように仲間や対戦相手とオフラインで集まって『Apex Legends』をプレーする機会は貴重です。将来、プロゲーマーを目指すのであればもちろんのこと、そうでなかったとしても貴重な体験になることでしょう。勝利した直後、隣のチームメイトと抱き合う姿もありました。オフライン会場ならではの光景です。
世界大会出場の選手も参戦
今回は高校生限定の大会ですが、世界大会レベルのプレイヤーも参加しています。チーム「みりちゃんず」のMilim選手はプロゲーミングチームAREA310所属のプロゲーマーであり、『Apex Legends』の世界大会出場経験があります。他のチームからすると当然、要注意のチームであり、各チームは「みりちゃんず」の包囲網を展開してくる可能性があります。
試合の様子
ここからは試合の様子をお届けします。実況はeスポーツキャスター吉崎智宏氏、解説はプロゲーマー育成の講師もされている、あっしー氏と先述のうぉっか氏が担当しました。
ラウンド1
注目のラウンド1、残り4部隊による激戦になります。バンガロールのスモークによって煙に包まれ視界を遮られながらも、乱戦を制したのはチーム「FAG」でした。
ラウンド2
残り6部隊になった場面。いち早く強いポジション(高台)を占拠したのはチーム「みりちゃんず」でした。そのまま高台を最後まで手放さずに残ったプレイヤーをチームワークで撃破していき勝利。驚異の15撃破を獲得して、総合ポイントでも1位になりました。
ラウンド3
最終局面では道路を挟んで5部隊が睨み合う展開になりました。漁夫の利を得るべく、ほかのチームの戦いが始まるのを待っている各チームですが、バンガロールのULT(空爆)が降り注いだのをきっかけに戦闘開始。一気に2部隊削れて残りは3部隊になりました。そんな中、5部隊中最後に乱戦に参戦するという落ち着いた立ち回りをみせたのが、チーム「MarunekoKingdom」でした。最後までゲームを上手く進めて、チャンピオンとなりました。12撃破を獲得して追い上げをみせます。
ラウンド4
ラウンド4はチーム「みりちゃんず」が暴れまわり13撃破で1位を獲得しました。
ラウンド1でチャンピオンになったチーム「FAG」は4キル13位。ラウンド3のチャンピオンになったチーム「MarunekoKingdom」は9キル3位と、それぞれ健闘しますが、13撃破で1位のチーム「みりちゃんず」との差は開くことになりました。
ラウンド5
残りは1ラウンドの状況。1位チームとのポイント差が大きいため、各チームは積極的に攻めていく必要があります。ゲーム開始時の着地地点をあえてほかチームと被せて、序盤から撃破を狙っていくことが予想されました。
逆転優勝を狙っていた、チーム「MarunekoKingdom」が序盤の攻防ですぐに全滅するという予想外の展開。先が見えない混沌とした戦闘のなか、有終の美を飾ったのは、チーム「一番隊」でした。
総合優勝は「みりちゃんず」
優勝はMilim選手を筆頭に、終始アグレッシブなプレーで撃破数を稼いだ「みりちゃんず」となりました。安定感のある強さはほかチームを寄せ付けず、圧倒的なスコア差での優勝でした。
大会終了後、実況者の吉崎氏が解説者の2人に対して「高校生の皆さんに伝えたいことは?」と質問。あっしー氏は「今日の試合の配信をあとで見返してみて、自分たちの動きを振り返ってから練習に臨んて欲しい」。ウォッカさんは「何が良かったか、何が悪かったか、細分化して反省できたら、成長できる」とそれぞれ回答しました。アドバイスを活かすことができれば、次に試合があったときにはさらにレベルの高い戦いになるはずです。その時が楽しみです。
JIKEI COM CUP Apex Legends
最後に、同日に開催された「JIKEI COM CUP Apex Legends」決勝戦(滋慶学園COMグループの現役生が戦う大会)の写真も載せます。
専門学校でプロゲーマー講習を受けていることもあり、選手の連携や技術のレベルも高かったです。
おめでとうございます!
eスポーツジャーナリスト・小川
関連記事
無料でプロゲーマー体験! 将来の選択肢が広がる『職業体験フェスタ2023』現地レポート
ゲーミング両国国技館!? 「Red Bull Home Ground」現地レポ&優勝インタビュー
「Red Bull Home Ground」どうだった? 高校生やファミリーに直撃インタビュー!
外部リンク
2023 JIKEI COM Game & e-Sports SHOW
https://www.jikeicom.jp/gameshow/
おすすめ関連記事
-
大会レポート
石川・金沢のコミュニティベース「WACHA-WACHA」は心温まる支えあいだった!
2024.11.11
-
大会レポート
実況愛にあふれる出場者たちがスト6実況の上手さを競う 第4回全日本eスポーツ実況王決定戦 大会レポート
2024.11.10
-
大会レポート
5年ぶりのオフライン「CAPCOM Pro Tour 2024 SUPER PREMIER」で見えた功績と課題
2024.11.09
-
大会レポート
コール飛び交い「チーム応援」の一つの形見えた 会場の両国国技館も魅力たっぷり Red Bull Home Ground 2024 APAC Qualifier イベントレポート
2024.11.08
新着記事
-
コラム
“学生×eスポーツで何か絡みたい社会人” 配信技研 取締役 アユハさん主催の交流イベント「ULPA(ウルパ)」 潜入レポート
2024.11.01
-
新製品
スナドラ8 Gen3 LV搭載 REDMAGIC 独自冷却システムと大容量バッテリーで長時間プレーも安心な12インチゲーミングタブレットをグローバル展開
2024.10.31
-
新製品
35ms低遅延モード・ハイブリッドANC搭載 finalがゲームからエンタメまでこれ一台なワイヤレスイヤホンをREBブランドから発売
2024.10.31
-
大会情報
岡山ではブランド牛を無料提供、徳島にかげっちさんのスト6対戦会が初進出などなど 直近開催のeスポーツ・ゲームイベント特集(10月5週版)
2024.10.31
高校eスポーツ探訪
-
2024.08.02
eスポーツが学校生活の活力に 立正大淞南eスポーツ部「GEEK JAM」 ランクイモータルのプロ志望も入部!? 部員インタビュー
-
仙台城南高等学校
2023.08.12
部活動を通じて磨かれた指導力、知識量、分析力 仙台城南高等学校eスポーツ部 後編
記事ランキング
-
1
サービス
2024.10.25
使うのはドライビングシミュレーター 大阪電通大 eスポーツ競技者の疲労緩和や環境改善サポートへ研究開始
-
2
大会情報
2024.10.29
Riot Games ONE 2024 オフラインイベント内容公開!DFM、ZETA、Fnatic、LEVIATANによるエキシビションなど3プログラム 先行チケット販売中
-
3
解説
2023.04.15
VALORANTの戦績トラッカー「Tracker.gg」、使い方を日本語で解説
-
4
解説
2021.09.28
FPSでよく使われる用語(スラング)一覧|意味や使い方を紹介!
-
5
eスポーツ団体
2024.10.28
鳥取・北栄町がeスポーツで地域活性化 企業版ふるさと納税活用で図書館にeスポーツ設備導入へ まずは高校生を中心とした活動展開を目指す