大会レポート
2023.12.16
Kアリーナ横浜がLoLとVALORANTで沸いた! Riot Games ONE現地レポート
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12月2日と3日に、Kアリーナ横浜にて、Riot Games(ライアットゲームズ)のオフラインイベント「Riot Games ONE 2023」が開催されました。昨年の横浜アリーナでの開催に引き続き、2年目のイベントです。
Riot Games ONE 2023自体は10月からオンライン、オフラインで開催された長期イベントで、今回のオフラインイベントが今年の集大成となります。オンラインではCrazy Raccon Cup VALORANT #6・7や鰹節杯ストリーマーエキシビションマッチ、ワイリフ花金杯などを開催し、オフラインでは『League of Legend(LoL)』の世界大会「Worlds」のパブリックビューイングを高田馬場にあるASH WIDER eSports ARENAで行うなど、イベント内容は多岐にわたっていました。今回はそのオフラインイベントのDay1の取材に行ってきました。
Riot Games ONE 2023のオフラインイベント自体は、昨年も2日間で開催しましたが、Day1はストリーマーが中心、Day2はプロゲーマーが中心の大会となっていました。今回はDay1・2ともにストリーマー、プロゲーマー入り混じったイベントとなっており、Day1とDay2は対戦カードの違いくらいで、ほぼ同じプログラムとなりました。
基本的なプログラムは、ストリーマーとプロゲーマーのそれぞれの選抜チームが『VALORANT』で対戦する「THE UNLOCKERS FULL PARTY MISSION」。k4sen氏とShaka氏をリーダーとしたストリーマー同士が『LoL』で対戦する「LoL The k4sen 2023」。ZETA DIVISION(ZETA)、DetonatioN FocusMe(DFM)、Natus Vincere(NAVI)、Bleed Esports(BLD)のプロ4チームによる総当たり戦の「PRO INVITATIONAL」です。
今回の注目はまずKアリーナ横浜で開催したことです。Kアリーナ横浜は、横浜駅東口からほど近い、海沿いに建てられた新しいイベントホールです。横浜駅方面から直接繋がる橋の建設ができておらず、会場までの導線が悪いと言われており、会場内部もわかりにくいという評判でしたが、行ってみると確かにその点は否めないという印象でした。
ただ、音響の良さは折り紙付きで、今回は音楽イベントではなかったにも関わらず、圧倒する音、明瞭な音を体験することはできました。また、会場内で飲食ができないとのことだったので、eスポーツをフィジカルスポーツのように飲んで食べて騒いで観られるようになって欲しいと思っている筆者としてはそこもちょっと物足りない感じです。
イベントについてですが、まずはストリーマー同士が『LoL』で対決するLoL The k4sen 2023。昨年のRiot Games ONEはZETA DIVISIONの躍進と『VALORANT』人気の爆発で来場した客のほとんどが『VALORANT』目当てだったため、『LoL』に興味がない人が多く、席を離れる人もいましたが、今年は盛り上がっていました。Day1は逆転につぐ逆転のシーソーゲームの中、最後に地力を見せつけたTeam k4senが勝利しました。試合後のセレモニーでDay2に続く動画流れ、決着はDay2に委ねられました。
THE UNLOCKERS FULL PARTY MISSIONは、現役プロゲーマー対ストリーマーです。普通に考えれば勝負にならない組み合わせですが、ストリーマーには今年まで現役バリバリで活躍していたSCARZのTORANECO氏を中心に元プロ選手のmittiii氏などが居り、侮れない布陣です。しかし、そうは言ってもさすがプロ。今回、PRO INVITATIONALに出場するNAVIのsuygetsu選手の大活躍により、プロmixチームの圧勝で終わりました。
PRO INVITATIONALは来シーズンに向けて新ロースターの初お目見えの側面もあります。昨年のRiot Games ONEではZETAとDFMのロースターが初出となっています。特にDFMは、Crazy Raccoonと包括的業務提携契約締結の発表をした直後で、neth選手、Meiy選手、popogachi選手のDFMユニフォーム姿が観客に披露されました。
試合結果は2日間を通して、NAVIが3勝、ZETAが2勝1敗、BLDが1勝2敗、DFMが3敗となりました。まだ、ロースターが確定したばかりで、新マップの練度も低い中での対戦なので、まだ戦力分析を行うには時期尚早だと思いますが、昨年のRiot Games ONEでもDFMが全敗し、それがVCT Pacificの結果にも繋がったとみられる感もあり、ちょっと心配なところです。
さて、Riot Games ONE 2023のお楽しみは、ほかにもたくさんありました。まずはグッズコーナー。公式グッズのブースが出ていましたが、なんとDay1の開始早々に売り切れ品が出てしまうほどの人気でした。人気が高いというか、数が少なすぎ?という印象でもありましたが、それだけ角度の高いファンが集まっていることがよくわかる一幕でした。
そしてフードエリアです。先述したとおり、Kアリーナ横浜内での飲食はできませんが、会場近くの広場にキッチンカーが展開しており、さまざまなフードを食べることができました。モスバーガーのキッチンカー以外は、Riot Games ONE 2023とのコラボフードです。これは昨年も行っていましたが、今年になってさらにボリュームアップしていました。試合と試合のインターバルがおよそ30分ほど用意されていたので、試合に遅れずにフードを食べられるのも良い感じです。このフードエリアにはファンアートの展示とフォトパネルがあり、コスプレイヤーの撮影なども行われていました。
会場内もそれぞれのフロアのホワイエでは、企業ブースが出店。1階のアリーナのホワイエではメンズビオレONEブース、キッコーマン豆乳リラックスラウンジが、5階ミドルスタンドのホワイエには、ふもっふのおみせブース、Steelcaseブース、SONYブース、『LoL』『VALORANT』『Teamfight Tactics』のフォトエリアがありました。どのエリアもインターバル中は混雑しており、試合と休憩の緩急がうまくとれていた印象でした。
Riot Games ONEと言えば、昨年はDay2の最後にMasters Tokyoの開催発表があり、大きな話題を呼びました。今年もサプライズを期待していましたが、残念ながらそこまでの情報解禁はありませんでした。ただ、『LoL』の世界観をベースにした対戦格闘ゲーム『プロジェクトL』の情報を発信。現時点でのデモ映像を始め、来年4月に開催されるEVO Japan 2024でデモ機の展示を行うとの発表もありました。(ライター・岡安学/カメラマン・Yoshida"HARRY"Takanori)
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外部リンク
Riot Games ONE
https://riotgames-one.com/2023/