大会レポート

2024.03.13

Lunatic選手の妹やHARU選手の幼馴染も観戦! 全日本高校eスポーツ選手権「ロケットリーグ」来場者インタビュー

記事をシェア
エックス
フェイスブック
ライン

 リアルなサッカーの試合と同様に、eスポーツで観客が熱狂する時代が来ています!

全日本高校eスポーツ選手権 ロケットリーグ部門の来場者


 全日本高校eスポーツ選手権 ロケットリーグ部門の決勝大会が2月12日(月)にLAFORET MUSEUM HARAJUKU(ラフォーレミュージアム原宿)で開催されました。

 3対3に分かれて車でサッカーするロケットリーグでも、リアルのサッカーと同じようにシュートが決まるたびに観客たちは歓声を上げ、決勝点では会場が拍手の渦に包まれました。今回は、さながらサッカースタジアムのような盛り上がりを見せた現地を取材。

・本日の来場の目的
・試合の感想
・選手の普段の様子

 などを、試合を観戦していた来場者に聞いてきました。

「全日本高校eスポーツ選手権 ロケットリーグ部門」 とは

 「全日本高校eスポーツ選手権 」とは、NASEF JAPANが全国高校eスポーツ選手権の精神を引き継いで新たに立ち上げた、高校生限定のeスポーツ大会です。2024年の第一回開催は『フォートナイト』『リーグ・オブ・レジェンド』『ロケットリーグ』『VALORANT』の4タイトルで行われました。

ロケットリーグのプレー画面


 試合中はkokkenさん、Waveさんが、両チームのボイスチャットも交えた実況解説を展開。選手のお互いを気遣う掛け声や、チャンスやピンチにボルテージが上がる様子が観客にも伝わり、緊張感のある観戦スタイルでした。

左から、総合MCのOooDaさん、実況のkokkenさん、解説のWaveさん


 また、試合後にはアナリストのValtaNさんが見どころや巧みなプレーを解説。ゲーム未経験の初心者でも、試合の内容や盛り上がるポイントがわかりやすい設計でした。

応援リーダーの胡桃のあさん(左)とアナリストValtaNさん(右)

来場者にインタビュー

 選手の家族や友人、関係者、ゲームファンなど多くの人が来場しており、会場は終始熱気で包まれていました。中でも、応援用のボードが凝っているなど、熱心に応援している姿が印象的だった来場者4組にインタビューしました。

Lunatic選手の妹「かっこいいお兄ちゃんとはいえないけど応援!!」


──本日の目的を教えてください。

Aさん 「N小町」のLunatic選手の母と妹で、応援に来ました。

──普段のLunatic選手の様子はどのような感じですか。

Aさん もう1日中パソコンに向かって練習しています。いつもボイスチャットの会話がうるさくて、時には台パンしていることもありますね(笑)。妹からすると、かっこいいお兄ちゃんとは言えないのかもしれませんが、一生懸命頑張っている姿を見て応援はしています。

小学生からの幼馴染「HARU選手の絵は自分が描いています」


──本日の目的を教えてください。

Bさん 「HEST:Majide」のharu122012_155cm(ハル)選手の応援で来ました。ハル選手の小学生からの幼馴染で、SNSなどの絵は私が描いています。私が今持っている応援ボードのイラストがそうです。

 私は元々、ゲームは全然詳しくなかったんですが、ハル選手がすごく熱心に頑張っているのをずっと見ていて、それがきっかけで『ロケットリーグ』のルールも覚えました。今は、みんなと楽しむ程度ですが、私も少しプレーするようになりました。

──普段のハル選手の様子はどのような感じですか。

Bさん 普段から、先ほどの試合の時のように声出しを頑張っていました。ずっと今日の試合のために頑張っていた姿を見てきたので、とても誇らしいです。ここまで来たからには、最後まで頑張ってほしいですね。

RTAから入ってeスポーツ観戦にドハマり


──本日の目的を教えてください。

Cさん 特にどこの高校の応援というわけではなく、観戦自体を楽しみに来ました。『ロケットリーグ』の試合をオフラインで観戦するのは今日が初めてです。

 今日来たきっかけは友達が来ていたからですが、こういったオフラインのeスポーツイベントは、スケジュールと時間さえ合えば割とよく行きます。今日だと、『ロケットリーグ』の前にあった『VALORANT』も予定が合えば見たいと思っていました。

 コロナ禍にeスポーツやゲーム配信がすごい勢いで普及したタイミングで「RTA in Japan(※1)」の面白さにハマり、よく試合を見るようになりました。自分自身はではあまりゲームはプレーしておらず、ほとんど応援専門ですが、普段はオンラインでもけっこうさまざまなeスポーツの試合を観戦しています。プロの試合を見ることが多く、これまで高校生の試合を観戦する機会はほとんどありませんでした。

※1 RTA in Japanとは、日本で開かれている大規模リアルタイムアタックイベント(RTA)。RTAプレイヤーが一堂に会し、それぞれの持ちゲームを代わる代わるRTAとしてプレーする


──本日のイベントの感想を教えてください。

Cさん チームの応援の声や歓声が聞こえてきて、オフライン特有の盛り上がりが楽しかったです。eスポーツか普通のスポーツかというのは関係なく、顔も名前も知らない誰かと同じ競技や同じチームを応援できるのが、オフラインイベントの魅力だと思います。

ValtaNさんの同僚さん「髪の毛もしっかりセットして普段と雰囲気が違ってびっくり」


──本日の目的を教えてください。

Dさん 私はValtaNさんの会社の同僚で、アナリストを務めると聞いて応援に来ました。職場だと真面目に働いている普通の若手社員ですが、今日は髪の毛もしっかりセットしていて、ステージに上がって解説をする姿はまるで芸能人みたいで、普段とのギャップに驚きました(笑)。

──本日のイベントの感想を教えてください。

Dさん こういったオフラインイベントは過去に1~2回行ったことがある程度ですが、オンラインでの試合観戦はたまにしていて、昨日の準決勝も観戦していました。選手間のボイスチャットを観客に聞かせるというのが珍しく、オンライン観戦の時点でびっくりしていましたが、今日はそれが生で聞けて、臨場感がすごかったですね。

Eさん オフラインだと、マイクを通さずとも選手の声が生で聞こえてきて、迫力がすごかったです。

 普段は私も『Fortnite』などのFPSゲームをプレーしています。今回の決勝戦で「HEST:Majide」のharu122012_155cm(ハル)選手が明るくチームメンバーに声をかけている姿を見て、私もいつか大会に出たいと思いました。

Dさん 娘は現在中学一年生で、今のところはまだ趣味レベルでプレーしています。でも、どうせやるなら大会に出れるぐらいまでやってみてほしいですね。学生のうちにこういった大会に出るのは、とてもいい経験になりそうですしね。

eスポーツ史上最高の分かりやすいゲームルール

優勝トロフィーを掲げるN高等学校「N小町」


 今回、オフラインで開催された『リーグ・オブ・レジェンド』『VALORANT』『ロケットリーグ』の3タイトルの決勝戦すべてを取材しましたが、大トリを飾る『ロケットリーグ』の試合が最も盛り上がったように感じました。

 『ロケットリーグ』は、人ではなく選手が「車」を操って行うサッカー形式のゲームです。3人1組の2チームが車体でボールを蹴り合い、サッカー同様に相手のゴールにボールを入れることでチームの得点となります。

 ルールが分かりやすく、かつゲーム画面の構成もシンプルなので、他のタイトルに比べて観戦者が盛り上がりどころを理解しやすいというのが、歓声が大きく上がった理由なのではないかと思われます。

 また、どちらのチームのファンではないという人でも「ゴール」という特定のポイントで盛り上がりやすいというのも、会場が一体となって熱気に包まれた一因かもしれません。

 決勝大会のラストゴール、「N小町」のLunatic選手のブザービートはゲーム素人の目から見ても「圧巻のプレー」であり、会場にいた全ての観客が魅せられたのではないでしょうか。

 「オンラインよりオフラインイベントの方が臨場感があり、周りの人と盛り上がれるのが楽しい」といった感想は、こういったオフラインイベントの来場者インタビューでよく耳にします。

 しかしながら、観客が盛り上がりどころを押さえていなければ、当然、歓声や応援の声は上がりにくくなってしまうでしょう。今後のオフラインイベントでは、配信・会場におけるプレー画面の見せ方や、イベント会場の雰囲気づくりが課題になっていきそうです。(ライター・小川 翔太 / 松永 華佳)

ロケットリーグ/ (c) 2015-2024 Psyonix Inc. All rights reserved.

関連記事

「元々ゲームに大反対だった」母親も応援! 全日本高校eスポーツ選手権「VALORANT」来場者インタビュー

両親!恩師!コスプレイヤーも熱狂!全日本高校eスポーツ選手権「リーグ・オブ・レジェンド」来場者インタビュー

ロケットリーグ高校日本一はどこだ! 全日本高校eスポーツ選手権 決勝レポート

外部リンク

NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権
https://nasef-nhec.jp/

部活紹介

おすすめ関連記事

eスポーツ部の活動日誌

新着記事

ゲーミングデバイス情報

  

ゲーミングデバイス情報

新製品 レビュー 部活紹介 eスポーツ部の活動日誌