大会レポート
2024.08.06
アパレルからチームのファンに!? 「VCJ 2024 Split 2 Playoff Finals」来場者インタビュー!
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「VALORANT Challengers Japan」主催の『VALORANT』国内リーグ「VALORANT Challengers Japan 2024 Split 2」プレーオフ準決勝戦・決勝戦が7月27日(土)~28日(日)に開催されました。
国内の強豪チームであるFENNEL(FL)、RIDDLE ORDER(RID)、Sengoku Gaming(SG)が白熱した試合を繰り広げ、会場を大いに盛り上げました。今回の現地取材では、来場者の声や試合の様子をお届けします!
(取材・文/松永 華佳 編集/小川 翔太)
来場者にインタビュー
試合のインターバル中、来場者4組にインタビューしました。
Aace選手の快進撃に思わず涙がホロリ
──本日のイベントのお目当てや感想を教えてください。
Aさん 昔から応援している「RIDDLE ORDER」のAace選手が、Split1ではあまり結果が良くなかったものの、Split2からはありえないほどの強さで快進撃を続けていたのがアツかったです!
Aace選手が「ZETA DIVISION VALORANT ACADEMY部門」に所属していた頃から応援しているので、大きなステージで戦っている姿を見れてとても感慨深く、涙が溢れました。
今日は朝から来ていたんですが、「RIDDLE ORDER」の物販の列が結構並んでいたので大変でした。ただ、事前に運営の方からいろいろ対策してきてくださいと案内があったので、覚悟はしていました(笑)。
Bさん ファンミーティングも外での実施だったから、選手がすごい大変そうだったよね。選手の試合を楽しみにしているので、とにかく選手が第一であってほしいです。
私は特定のチームを応援しているわけではないですが、競技シーン全体が好きなので見にきました。競技シーンにハマったのは、千葉市で開催された「VALORANT Champions Tour 2023 Masters Tokyo」からです。
現地で観客と一緒に盛り上がるのも楽しいですし、『VALORANT』は、音声やグラフィックが素晴らしいので、オフラインでの試合観戦だとシューティング音などの迫力を直接感じられるのが魅力ですね。
──Split3が追加されたことについてどう思いますか?
Aさん より多くの試合が見られるのは嬉しいですが、現状選手にとって大きなメリットがないので、実際始まってみないとなんとも言えないなというのが率直な感想です。
ただ、これまで配信に出場していなかったチームが試合に登場することで、新たな推しチームを見つけられるかもしれないのは楽しみです。
Bさん 競技シーンの仕組みについてはまだ詳しくなく、ライトにイベントを楽しみに来ているので、私からすると色々なチームが見られるのは嬉しいです。
「FENNEL」にハマったきっかけはアパレルグッズ!
──本日のイベントのお目当てや感想を教えてください。
Cさん ゲーム友達に誘われて、今回初めてこういったオフラインのイベントに参加しました。私は特定のチームを応援しているわけではなく、試合を楽しめたらいいなと思って来ています。
オフラインだと、選手のプレーを生で見られるのはもちろん、周りのファンが野球観戦のように一生懸命応援している様子を一緒に体感できて、とても楽しいです。
Dさん 僕は「VCJ(VALORANT Challengers Japan)」が始まる前からずっと「FENNEL」が好きで、今回も応援のために来ました。プレースタイルなども当然好きですが、ハマったきっかけは「FENNEL」のアパレルグッズでした。結構おしゃれな服などが多いんですよ。今日着ているのも「FENNEL」のグッズです。
Cさん これグッズだったんだ!可愛い!
Dさん 昨日も観戦していましたが、GON選手が最強ですね。プレイスタイルも素晴らしく、大きな会場でもいつも通りの強いプレーが見られて、とても嬉しいです。やはりオフラインでこうやって観戦するのは楽しいので、また来たいと思いました。
──Split3が追加されたことについてどう思いますか?
Dさん 僕は「FENNEL」と同じくらい「MURASH GAMING」も好きなんですが、今回はオフラインには出場できなかったので、彼らを含む日本のプレイヤーの活躍がSplit3でまた見られるのが楽しみです。
「VCT ASCENSION」に繋がらないので、選手にとってはモチベーションを保ちづらいかもしれませんが、ファンとしては応援しているチームのプレーを1試合でも多く見られるのはありがたいことだと思います。
「MURASH GAMING」ファンなので決勝が見られない……
──本日のイベントのお目当てや感想を教えてください。
Eさん 元々オーナーの加藤純一さんの配信をずっと見ていて、今年の始めくらいから「MURASH GAMING」のファンになり、現在は選手のことも好きになって応援しています。人生を懸けてゲームに挑む姿には、思わず応援したくなる魅力があります。
「MURASH GAMING」を応援している身なので、決勝を見るとどうしてもモヤモヤしてしまい……正直今日はあまり試合を見られていないです(笑)。次は「MURASH GAMING」が活躍している姿を絶対に見たいと、より一層思いました。
Fさん 私はSplit1から加藤さんのミラー配信を見ていて、そこからSplit2に進むにつれて「MURASH GAMING」に真剣にハマっていったという次第です。まだ『VALORANT』のルールに分からない部分もあり、引き続き勉強中ですが試合を観戦するのはとても楽しいです。
私も今日はあまり試合を見られていませんが、「Murash Gaming」のATEコーが「FENNEL」の臨時コーチになったので、どちらかというと「FENNEL」に頑張ってほしいですね。
──Split3が追加されたことについてどう思いますか?
Eさん 私は選手のオフシーズンに、ファンミーティングなどが開催されるのを少し期待していたので、内容の分からないものにとりあえず期間だけ取られてしまうのが残念だなと感じています。
配信試合が多く見られるのだとすれば、それはそれで嬉しいですが、一方で選手にもっと休んでほしいという気持ちの方が強いです。
Fさん 現時点であまりSplit3について把握しきれていませんが、選手にとってプラスになるのであれば応援したいという気持ちです。ただ、特にメリットがないのであれば、必要性は感じられないかもしれません。
「RIDDLE ORDER」の逆転勝利に期待
──本日のイベントのお目当てや感想を教えてください。
Gさん 僕は「RIDDLE ORDER」ファンなのですが、現在2-0で劣勢なので、ここからより熱を入れて応援していきたいと思っています。
元々「RIDDLE ORDER」が、オフライン慣れしているのかどうかという点は、結構ファンのみんなも疑問に思っていたところでした。ただ、落としてしまったものの、1~2マップでの戦いっぷりはいい感じだったので、心配していません。
今日は結構ワンブイツーやスリーなどのクラッチも多くて、会場が大きく盛り上がったシーンが印象に残っています。オフライン大会に参加するのは今回が初めてで、配信だと会場の雰囲気などはあまり伝わって来なかったので、実際にみんなで声を出して一緒に応援する雰囲気を体感できてとても楽しいです。
Hさん 僕は関西の方に住んでいて、名古屋で開催されていたSplit1を初めてオフラインで見に行きました。その時の経験がとても楽しく、今日は東京開催で少し遠かったですが遠征して来ました。
今「FENNEL」がとてもいい感じなので、このまま3-0のストレートで勝ってほしいですね。昨日は、まだちょっと動きが固いところがあったと感じましたが、今日はもう改善されていて完璧な「FENNEL」が出ているんじゃないかなと思います。
印象的だったのは、今回ロールが変わってセンチネルになったSyouTa選手のラーク(※1)のシーンです。1人でなぎ倒していった所が、やはりすごかったですね。
※1:味方から離れて単独で行動すること、またはその役割
──Split3が追加されたことについてどう思いますか?
Gさん まだあまり詳しく理解できてないですが、試合を多く見れるというのは、やはりファンとしては嬉しいです。しかし、選手からしたらどうなのかなという不安の気持ちはあります。
Hさん Tier1のリーグに繋がらないとしても、オフシーズンが短くなることで、チームの解散が少なくなるなどのメリットがあるのではないかと思っています。
現地フォトレポート
多くの『VALORANT』プレイヤーやチームのファンが一堂に会し、3チームの熱い戦いを見守った2日間でした。当日の様子を写真で振り返ります。
選手たちのパネルの前では、オリジナルの応援グッズを持ったファンが、写真撮影を楽しんでいました。ファン同士の交流も盛んで、お気に入りの選手やチームについて語り合う姿が会場の至る所で見られました。
会場入り口には、オリジナルの応援ボードを作成できるエリアがあり、ファンたちは思い思いのメッセージやイラストを書き込んでいました。
ハーフタイムには、印象的な応援ボードを書いたファンを壇上に招き、限定グッズをプレゼントするというサプライズがありました。
OooDaさんの熱狂的なファンやイベント当日に17歳の誕生日を迎えた女子高生など、個性溢れるファンたちが、MCと共に会場を沸かせました。
会場内の物販エリアでは、オリジナルキーボードやマウスの出展があり、試合の合間に実際に触り心地を確かめるファンの姿が印象的でした。
全体的にユニフォームやチームのオリジナルグッズを身にまとって応援しているファンが多く、試合はもちろん「VALORANT Challengers Japan」というイベント自体をお祭りのように楽しんでいるファンが目立ちました。
会場のスクリーンは4面になっており、正面からはもちろんのこと、どの位置からでも試合の様子をしっかりと観ることができました。スクリーンには選手たちのプレーが鮮明に映し出され、観客たちは息を呑むようなプレーに釘付けになりました。
選手のスーパープレイに会場が湧き上がる瞬間は、有明GYM-EXが割れんばかりの歓声です。
9時間の激闘を制したのは「RIDDLE ORDER」。Tier1リーグの枠を懸けた、VCT2024アセンションPacificに進出します。
個人的には名古屋でのSplit1を制した「FENNEL」のメンバーたちの涙が辛すぎます。いまの国内リーグの仕組みは残酷すぎる……。
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外部リンク
VALORANT Challengers Japan 2024 Split 2 Playoff Finals
https://valorantesports.tokyo/2024_Split2_Playoff_Finals/