大会レポート

2024.08.10

STAGE:0 2024 クラロワ部門、日本最強チームが六本木で決まる! 全国大会グランドファイナルレポート

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 テレビ東京と電通は8月10日、第6回となる高校対抗の全国eスポーツ大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2024」(STAGE:0)の全国大会グランドファイナルが開幕しました。今回は全体で2322チーム、7692人が参加。6月からの予選を勝ち抜いてきた猛者が六本木グランドタワー1階の駅前広場に集まり、全国No.1の座をかけて戦います。全日程は3日間。1日目となる8月10日の前半は、「クラッシュ・ロワイヤル」(クラロワ)部門です。

STAGE:0 2024 クラロワ部門 全国大会グランドファイナル

STAGE:0 2024 クラロワ部門 全国大会グランドファイナル

 当日、会場には大会アンバサダーの田中卓志(アンガールズ)さんをはじめ、スペシャルサポーターとしてアルコ&ピース、ゲストに山本彩さん、石田ニコルさん、RADさんが登場。司会進行はテレビ東京アナウンサーの古旗笑佳さん、実況/解説はけんつめしさんとライキジョーンズさんが務めます。

 クラロワは1対1の競技で、今大会は3人一組のチーム戦。最大8枚で構成されるデッキを使って対戦します。試合時間は3分間。その間、デッキから配られるカードを使って自陣のタワーと拠点を守りながら相手のタワーを攻めるゲームです。

 プレイヤーには一定時間で貯まる“エリクサー”と呼ばれるリソースがあります。カードにもそれぞれコストが設定されており、貯まったエリクサーを消費して使うことができます。使えばフィールドにユニットやオブジェクト、魔法が現れ動き始めます。消費エリクサーが大きいほど能力も高いので、エリクサー残量が大きく動くタイミングが見どころです。

 グランドファイナルは準決勝からスタート。対戦カードは、石狩翔陽高校(北海道)「20しょう」 対 福岡大大濠高校(福岡県)「限界突破はるてぃんぐ」、立命館宇治(京都府)「TTTNSquad」 対 春日井南高校(愛知県)「カレーインサイダー」です。

準決勝第1試合 石狩翔陽「20しょう」 対 福岡大大濠「限界突破はるてぃんぐ」

 準決勝の第1試合は石狩翔陽「20しょう」と福岡大大濠「限界突破はるてぃんぐ」の対戦です。1戦目の「限界突破はるてぃんぐ」えさき選手 対 「20しょう」レロレロ00選手は、えさき選手が危なげなく1戦目を先取。2戦目はレロレロ00選手がリードしたものの、えさき選手が冷静に逆転。的確なタイミングで防衛し、返す刃でカウンターを決め、限界突破はるてぃんぐが1セット目を取りました。

石狩翔陽「20しょう」
福岡大大濠「限界突破はるてぃんぐ」

 2セット目は、カープ選手(限界突破はるてぃんぐ)とだりる選手(20しょう)。カープ選手は、巨大スケルトンを盾にしてロイヤルジャイアントを相手陣地に送り込みます。対するだりる選手は大型ユニットへの対処が難しいデッキだったため、押し切られました。2戦目、だりる選手は巨大スケルトンの対策として同じカードを採用。巨大スケルトンをいかに場に残して相手にダメージを与えることができるかの勝負になります。最後は混戦のなかでもカープ選手が相手のユニットを上手く処理し、そのままカウンターでタワーにダメージを与え、決勝への切符を手にしました。

 試合後、カープ選手は「手が震えましたが、えさきくんが勝ってくれたので、いつも通り戦うことができました」、1セット目に戦ったえさき選手は、「最初に2連勝できて、いい流れに持って行けたと思います。橋前にロイヤルジャイアントを出すタイミングをうまく見極めることができました」と喜びました。試合前に自身がカープファンであることを明かしたカープ選手は「守り勝つ戦い」を掲げていましたが、まさに有言実行の試合展開でした。

試合後のインタビューに応える福岡大大濠「限界突破はるてぃんぐ」

準決勝第2試合 立命館宇治「TTTNSquad」 対 春日井南「カレーインサイダー」

 準決勝 第2試合は立命館宇治高校(京都府)「TTTNSquad」と春日井南高校(愛知県)「カレーインサイダー」の対戦です。1戦目は、TTTNSquad Liyh選手 対 カレーインサイダー aisu123選手。Liyh選手は今大会で最もレートが高い選手です。完ぺきな防御を実践しながら、余裕があれば攻めるという姿勢を崩すことなく1戦目を先取。2戦目もLiyh選手ががっしりと防御し、防御に使ったユニットでそのままカウンターを決め勝利しました。

立命館宇治高校「TTTNSquad」
春日井南高校「カレーインサイダー」


 2セットメ、1戦目はT∞infinity∞選手がスパーキーで攻めますが、South DK選手が完ぺきに対策して仕事をさせません。スパーキーはコストが大きいにもかかわらず、働かせることができなかったのでリードを譲り、South DK選手が勝利しました。


 2戦目、終盤South DK選手のペッカが相手のタワーにダメージを与え有利になったかに見えましたが、T∞infinity∞選手がファイヤーボールを複数のユニットにヒットさせて一気にユニット数で差を付け勝ち切りました。

 3戦目、カレーインサイダーのSouth DK選手がペッカで先にタワーを破壊して有利に立ったかと思われましたが、攻めにエリクサーを使い過ぎたことで守りが手薄に。T∞infinity∞選手はこのスキに攻めてタワーを破壊。さらにもう一本もファイヤーボールが火を噴き破壊。見事に決勝への切符を手にしました。

 T∞infinity∞選手は、「試合前は緊張しないと言っていましたが、やっぱり震えました」、Liyh選手「緊張して慎重にできたのが良かったのかもしれません」と振り返りました。

決勝戦に進んだ立命館宇治高校「TTTNSquad」

決勝戦 立命館宇治「TTTNSquad」 対 福岡大大濠「限界突破はるてぃんぐ」

 決勝戦は、立命館宇治「TTTNSquad」 対 福岡大大濠「限界突破はるてぃんぐ」。どちらのチームも準決勝はストレートで勝利している強豪チームです。1セット目は、TTTNSquad Liyh選手と限界突破はるてぃんぐ あじのも選手の対戦。序盤から両者動きますが、一進一退の攻防。お互いのユニットを対処するために最適なユニットで攻めます。ただ、少しずつ防御の技術でLiyh選手が上回り、タワーを折って勝利しました。2戦目はLiyh選手が余裕のある防御と攻めを披露し1セット目を取りました。

 2セット目、TTTNSquadのコムドット谷本選手と限界突破はるてぃんぐのカープ選手の対戦です。コムドット谷本選手はディガーで直接タワーを狙いますがカープ選手は適格に対処。カープ選手は虎視眈々と橋の前からロイヤルジャイアントを送り込むタイミングを図ります。終盤、ついにロイヤルジャイアントが出現したタイミングで、コムドット谷本選手も迫撃砲を展開し対処。拮抗しますが、カープ選手の巧みなファイヤーボールさばきでタワーを削り切り、1戦目を取りました。

 2戦目、コムドット谷本選手が相手が攻めてきた瞬間にスケルトンラッシュで相手のタワーを狙い、自陣はアイスウィザードで相手ユニットの動きを鈍らせながらほかのユニットとタワーで防衛。エリクサーの有利をつくりながら戦い、1勝を取り返しました。3戦目、カープ選手はスケルトンラッシュの対策としてマザーネクロを採用。タイミングを合わせて召喚し、スケルトンラッシュを完封しながら相手のタワーに豚を送り込み、タワーを折って2セット目を取りました。

 3セット目、TTTNSquadのやすよ選手と限界突破はるてぃんぐのえさき選手の対戦。やすよ選手は出現数が多いユニット

 2戦目、えさき選手はラヴァハウンドとバルーンのコンボで攻めます。やすよ選手はトルネードでバルーンを誘導しキングタワーを起動。コストの大きいラヴァハウンドが出現したタイミングでエレジャイを出し、対処します。お互い墓石で攻撃を防ぎますが、最後は空中ユニットを防ぎきれなかったえさき選手が希望を託してバルーンを送り込みますが、あと一歩届かず、やすよ選手がタワーにライトニングを刺し、立命館宇治「TTTNSquad」がSTAGE:0 2024 クラロワ部門で優勝となりました。

 TTTNSquadのリーダーT∞infinity∞選手は、「このメンバーで予選からここまで来て、優勝することができてよかったです。優勝トロフィーは結構重くて最高です。優勝した実感がわいてきます」と喜びました。初戦で勝利をかざったLiyh選手は「チームメイトが勝ってくれてめちゃめちゃ嬉しいです。この大会に出れてよかったです」とほっとした表情でした。

 やすよ選手は「嬉しい気持ちでいっぱいです。テニスという同じところで頑張ってきた友だちと一緒に、好きなことでここまで来れたのは良かったです」。コムドット谷本さんは、「最高です。このメンバーでここまで来れてよかったです」と語りました。

優勝した立命館宇治「TTTNSquad」


 優勝賞品は、日本トップ選手とのエキシビジョンマッチや、ガレリアの特製デスクマットとゲーミングノートPC「RL7C-R35-5N」、コカ・コーラからCoke ONドリンクチケット1年分とチャンピオンキャップが贈られました。

 ロマンあふれるエリクサーゴーレムデッキを使った福岡大大濠高校のあじのも選手が、ロマンデッキ賞を受賞。Coke ON 1カ月分のチケットが贈られました。あじのも選手は「こうして舞台に立つことができるとは思っていませんでした。チームメイトに感謝していますし、こういった経験はとても大切だと思いました」とコメントしました。

 けんつめしさんは、「各高校のエースはもともと強かったが、予選からみていたらエースではない選手も決勝まで来て成長が著しかったのが印象的でした。決勝の舞台に立つことを考えて頑張ってきたと思うと感動しました」と、選手たちの成長を讃えました。

優勝トロフィーを掲げる立命館宇治「TTTNSquad」


 このほか、会場ではゲームコーナーや競技タイトルの体験コーナーを無料で利用することができます。六本木一丁目の改札の目の前で実施しているので、気軽に参加可能です。

ゲームコーナー


 この後はオーバーウォッチ2部門があります。また、8月11日はフォートナイト部門(バトロワ)とLoL部門、8月12日にはフォートナイト ゼロビルド部門とVALORANT部門の決勝戦があります。こちらもお見逃しなく!

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外部リンク

STAGE:0(ステージゼロ)|全国高校対抗eスポーツ大会 公式サイト
https://stage0.jp/

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