大会レポート

2024.08.11

STAGE:0 2024 フォトナ部門、世界で活躍する高校生も出場!? 全国大会グランドファイナルレポート

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 テレビ東京と電通は8月11日、第6回となる高校対抗の全国eスポーツ大会「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2024」(STAGE:0)の「フォートナイト部門(バトルロイヤル)」全国大会グランドファイナルを実施しました。選手はオンラインで参加。試合の様子は、YouTubeや六本木グランドタワー1階の駅前広場にあるオフライン会場で観戦することができます。

STAGE:0 2024 フォトナ部門 全国大会グランドファイナル

STAGE:0 2024 フォトナ部門 全国大会グランドファイナル

 当日、オフライン会場には大会アンバサダーの田中卓志(アンガールズ)さんをはじめ、ゲストの東京ホテイソン、本望あやかさん、ラフ×ラフメンバーの夏目涼風さん、日比野芽奈さん、藤崎未来さんが登場。司会進行はテレビ東京アナウンサーの古旗笑佳さん、実況は平岩康佑さん、解説はPolsさんが務めます。

豪華な出演者たち

 

 試合の幕間には、ホロライブのスペシャルトークイベントを実施。常闇トワさんと獅白ぼたんさんが登場し、8月10日のクラロワ部門とオーバーウォッチ2部門で優勝したチームを招き、優勝を祝いながら青春について話しました。

ホロライブのスペシャルトークイベント

 

 グランドファイナルは全部で5試合。ルールはデュオで、予選1日目と2日目に参加した884チームから勝ち上がった上位44チーム(88人)が戦います。試合ごとに撃破数や順位に応じてチームにポイントを付与。5試合の合計ポイントが最も多いチームが優勝となります。なお、1チーム世界大会の日程と被ってしまったため辞退したチームが一つあります。

 なお、バトルロイヤル部門はフォートナイトの特徴でもある建築と射撃を組み合わせたバトル。もう一つのゼロビルド部門は建築がない射撃戦になります。

予選Day1突破チーム
予選Day2突破チーム

 

 試合前、平岩さんは、「今回は世界5位経験者が参加しています。ただ、これまでのSTAGE:0でも公式大会で活躍している選手が出場していましたが、優勝してきたのはいわゆる無名のチームでした。番狂わせが起きやすいので、その部分も注目です」と話しました。

第1試合

 第1試合は、着地場所がもろに被ってしまったなどが無ければなるべく戦闘を避ける動きが基本となります。チーム数も大きく減ることなく試合は進み、一定以上のダメージを与えていないと強制的にHPを削られてしまうストームサージが発動するタイミングでようやく戦闘が活発に。安全地帯も小さくなってきて、人口密度が上がってきました。終盤は各チームの建築が重なり合って、無理な増築を重ねた住宅が密集する住宅街のような景色になります。

ハイグラウンドを獲得した札幌新陽高校「食べられないリリー」

 

 混線の中、ハイグラウンドを獲得したのは札幌新陽高校「食べられないリリー」。上空の方が人口密度が低いので混線を避けることができます。さらに、低地にひしめくチームを上空から撃ち放題の状況です。そんな混線の地面でも、世界5位の経験がある優勝候補のルネサンス高校「しぇろんていらー」は9撃破を重ねます。最後は安全地帯が消滅し回復勝負。ここでは、低地で撃破を重ね、物資を回収していた「しぇろんていらー」が11撃破でビクトリーロイヤル(最後の1チーム)を獲得しました。

最後は耐久勝負に

第2試合

 慎重な立ち上がりだった1戦目に比べると、着地地点が被ったチーム同士が戦う“初動ファイト”が発生。その後は一旦落ち着きます。ストームサージが発生すると、ふたたび戦闘が増えました。安全地帯も小さくなって、チームが密集し始めたところで一気に5チームが落ちるなど試合が動き出します。

 密集するなかで、N高の「ねねき」と「めいべる」がハイグラウンドを巡ってバトル。「めいべる」が勝ち取りました。ただ、「しぇろんていらー」が再び低地で猛威を振るい撃破を重ねます。建築合戦が激化したことで、全チームの資材が枯渇気味に。そんな状況のなかで安全地帯の動きが崖上になってしまい、登ることができなかったチームもちらほら。「しぇろんていらー」がこのまま再びビクロイかと思われましたが、エリア際に飛ばされてしまいます。そこを見逃さなかったクラーク記念国際「トモマツアサト」がトドメを刺し、ビクロイを取りました。

崖下に飛ばされるしぇろん選手

 

 この時点でルネサンス「しぇろんていらー」が155ポイントと、2位とは40ポイント差で一歩抜けている状況です。

第3試合

 中間の合計スコアが出たことで、序盤から撃破ポイントを稼ごうとする動きが見える第3試合。アジアで活躍するN高「ちいぱぱ」をルネサンス「くりぃむぎ」が撃破するなど、波乱の展開です。ルネサンス大阪「きなこか」は積極的に撃破を狙う動き。ハイグランドをとったのはN高「ねねき」ですが、足場を破壊されて地上へ落下。2番手のN高「Bucke」がハイグランドに立ちました。その後再び「ねねき」が奪い返したところ、トップをはしる「しぇろんていらー」が混乱に乗じてハイグラウンドを奪取。最後は「くりぃむぎ」との戦闘で1対1までもつれ込みましたが、しぇろん選手が制して2度目のビクロイとなりました。

大暴れするしぇろん選手

第4試合

 第3試合以上に積極的に撃破を狙う傾向が見られます。1位との差が大きく、順位ポイントだけでは巻き返しが難しいと判断したチームが多いためです。ただ、終盤はチーム数の変動がなくなります。終盤戦に備えて建築資材や回復アイテムを確保するチームや、1位は難しいまでも一度はビクロイを狙いたいチームが戦闘を避けているようです。

 ただ、前の3試合より多くの人数が残っていたため、ストームサージ発生で大きな動きがありました。ストームサージを受けないために必要なダメージを稼げていないチームが多く、混戦のなかペナルティで脱落していきます。終盤、安全地帯が移動する段階でも30人が残っている展開。ハイグラウンドはルネサンス「だいらに」が確保しましたが、何度も足場を破壊されては復帰を繰り返し、ついに「しぇろんていらー」が「だいらに」を撃破。最後は耐久勝負で「しぇろんていらー」がビクロイを取りました。

ハイグラウンドを奪う「しぇろんていらー」


 この時点でルネサンス「しぇろんていらー」のポイントは309ポイントで、2位との差は71。ビクロイが65ポイントと考えると、まだ順位が変動する可能性はあります。

第5試合

 最終試合、「しぇろんていらー」は初動で狙われますが、順位を守るために逃走を選択。ただ、N高「YO界隈」のまもるよ47選手が「しぇろんていらー」のていらー選手を倒し、顎の巨人選手が現在2位のN高「めいべる」メイプ選手を倒すなど、上位チームにポイントを与えません。1位と2位が苦しむ中、クラーク記念国際の「トモマツアサト」が撃破を重ねてポイントを稼ぎます。

 一人になってしまった1位と2位は隠れながら移動。何度も狙われ逃走を続けますが、残り18チームの段階で脱落。残りのチームがどれほどのポイントを稼げるかに運命をゆだねることになります。2位「めいべる」のたこべる選手はまだ生き残っていますが、一人なので撃破ポイントを稼ぎにくい状況。3位N高「ねねき」と4位クラーク「トモマツアサト」が勝利に手をかけましたが、最後は5位のS高「べあぐらーる」が6撃破でビクロイを取りました。

最後の試合で始めてビクロイを獲得したS高「べあぐらーる」

優勝は……?

 最終試合、1位と2位が途中で脱落したため、3位や4位チームの合計ポイントが最終順位に大きく関わってくることになります。

 そのようななか、STAGE:0 2024 フォートナイト バトロワ部門の優勝に輝いたのは、ルネサンス高校「しぇろんていらー」でした。

優勝したルネサンス高校「しぇろんていらー」のていらー選手(左)としぇろん選手(右)

 しぇろん選手は「親に優勝した報告をしたいです。ソロになってしまったときは本当に緊張しました」、ていらー選手は「めっちゃ嬉しいです!! 最終試合でスタート地点をかぶせられてしまって焦りましたが、最強の相方のしぇろん選手が何とかしてくれました。親と学校の先生に優勝を伝えたいです」とコメントしました。ていらー選手は前回2位でリベンジを果たした形。「嬉しい以外思いつきません」と喜びを溢れさせました。

 優勝チームには、1万3500V-bucksとハイステークスクラブパックと、ゲーミングブランド「ガレリア」の特製デスクマット人数分と、ゲーミングノートPC「RL7C-R35-5N」、コカ・コーラのCoke ONドリンクチケット1年分とチャンピオンキャップ、優勝トロフィーが贈られました。

 また、全国大会グランドファイナルで最も撃破数を稼いだ人に贈られる神エイム賞は、S高「べあぐらーる」のピーターベア選手が獲得しました。ピーターベア選手は、「自分の役割を果たすことができてよかったです」とコメント。Coke ONドリンクチケット1カ月分が贈られました。

神エイム賞を受賞したS高「べあぐらーる」のピーターベア選手
最終スコア


 8月12日はフォートナイト ゼロビルド部門とVALORANT部門の全国大会グランドファイナルがあります。こちらも注目です!

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外部リンク

STAGE:0(ステージゼロ)|全国高校対抗eスポーツ大会 公式サイト
https://stage0.jp/

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