大会レポート
2024.08.12
STAGE:0 2024 新種目 フォトナ ゼロビルド部門 初代王者に輝くのはどのチーム!? グランドファイナル大会レポート
- 大会/イベント
テレビ東京と電通が主催する高校対抗の全国eスポーツ大会「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2024」(STAGE:0)のグランドファイナル大会が8月12日、六本木グランドタワー駅前広場で開かれました。選手はオンラインで参加。試合の様子は、YouTubeや六本木グランドタワー1階の駅前広場の特設会場でスクリーン上に映し出され、多くの観客が訪れました。
解説はお馴染みのPolsさん 実況は大和周平さん!
最終日となるSTAGE:0。前半は新種目の「フォートナイト(ゼロビルド)部門」です。出演者は、大会アンバサダーのアンガールズ田中卓志さん、スペシャルリポーターのアルコ&ピース。ゲストには、NON STYLEの井上裕介さん、土佐兄弟、西村歩乃果さん、三四郎、女性アイドルグループの≒JOY(ニアリイコールジョイ)が登場します。アナウンサーは藤井由依さん、実況は大和周平さん、解説はPolsさんです。オープニングにはキャスターの平岩康佑さんも出演しました。
ゼロビルド部門は、前日のバトルロイヤル部門と異なり、建築要素がありません。インファイト(近距離での撃ち合い)が多く、エイム力が問われる競技となります。このような大きな大会でゼロビルドが採用されるケースはこれまでなかなかありませんでした。試合形式は各試合の順位と撃破数によって得られるポイントを競うポイント制。試合数は全5試合です。
選手たちは、どのような戦いを繰り広げるのか。参加者の中には、バトルロイヤル部門に続けて出場している選手も。Polsさんはバトルロイヤル部門2位だっためいべるのTakoBeL選手・Meip選手を注目選手に挙げていました。彼らは今回別々のチームからの出場です。
バトルロイヤル部門と同じく、世界大会出場選手やプロとして活躍する選手も出場しています。
第1試合
第1試合。エリア収縮のストームサージの回数が4回目と中盤に差し掛かり、生存チーム数が33と残りチームが多め。5回目のストームが起こったところで、TakoBeL選手ら有力選手が動き始め撃破ポイントを稼ぎ始めます。
終盤になると撃ち合いが激しくなり、生存者も少なくなります。TakoBeL選手とれんむ選手のデュオ「れんむZooとたこママ」は混戦の中、上空から急接近してショットガンで撃破を稼ぎ、そのままの流れで今日初めてのビクロイを獲得しました。
N高のれんむZooとたこママは、二人とも3年生で大会ラストイヤー。れんむZ選手は途中ダウンしてしまいましたが、TakoBeL選手が上手くカバーしてビクロイを勝ち取りました。れんむZ選手は「頂点取りたいです」と話し、TakoBeL選手も「2連続ビクロイ取ります」と意気込みました。
第2試合
第1試合ではれんむZooとたこママが撃破数も大きく稼いだゲームでした。第2試合では、彼ら優勝チームを狙いに行くチームが出てくるのか。Polsさんは「アイテムを集めること、武器のレアリティを見つけ出すことがポイントかなと思います」と試合のポイントを語りました。
開始直後から各地で撃ち合いが始まります。各チームが建物の中などでやり過ごす中、前回約15程度の撃破を重ねていたれんむZooとたこママは攻めの姿勢を崩しません。順当にポイントを積み重ねていきます。ストーム4回目の中盤に差し掛かると、銃声が聞きつけて人が集まり「漁夫の利」を狙うチームも増え始めます。
終盤は、大ジャンプができる設置アイテム「クラッシュパッド」を使用し、生存者たちが飛び交います。射線を避けながらの空中戦を制し、Meip選手・SAKI 咲選手のN高「ざじぴー」がビクロイを獲得しました。
【画像11】N高「ざじぴー」がビクロイを獲得
勝利インタビューを問われMeip選手は「こっからビクロイ全部取ります!」とコメントしました。
第3試合
序盤は降下ポイントを被せて建物内のアイテムを回収し、丸腰の相手を撃破するという動きが目立ちます。途中、ポイントランク上位で、バトルロイヤル部門でも同じデュオで出場したクラーク記念国際「トモアツマサト」が中盤で9撃破を達成するなど突出します。
8回目のストームを迎えると、セーフゾーンは陸地の割合が少なく、場所の取り合いが激しくなりそうな予感。陸地を狙うチームを待ち構えるなか、ソロで残っていたれんむZ選手がN高ざじぴーに撃破されるなど波乱の展開。最後まで残ったのはルネサンス豊田の「ラーメンに興味をもて」。第3試合のビクロイを達成しました。
ビクロイを獲得した「ラーメンに興味をもて」はまかろん選手が司令塔。「敵のいない方にと、生存することを意識しました」と試合を振り返ります。Vxxiy選手は「このまま一気に順位が下がらないよう頑張ります」とコメントしました。
第4試合
ここまで違ったチームがビクロイを獲得するなど、どのチームにも優勝の可能性が残されている状況となっています。Polsさんは「1位を狙いたいチームは必ずポイントを狙いに来ます。一方で上位チームも攻めないと順位を落とすので、さらに動きが激しくなると思います」と予想しました。
Polsさんの予想通り、開幕からポイント争いが始まり各地で撃ち合いに。ストーム4回目のタイミングで総合2位ざじぴーが動き、ポイントトップの「れんむZooとたこママ」のTakoBeL選手を倒します。さらに先ほどビクロイの「ラーメンに興味をもて」は。順位ポイントが入るストーム7回目の順位ポイントが入るタイミングで一旦、各地の戦闘は落ち着きます。
終盤にはTakoBeL選手が復活していることが判明。すでに7撃破を達成しており、ポイントを伸ばします。最後は上位チームらによる水上決戦。難しい局面でビクロイを達成したのはN高「ねねき」でした。
「ねねき」はバトルロイヤル部門にも出場。散る為に咲く花なんてないだろ選手(散る咲く選手)が指示を出しており「離れないようにというのを意識して臨みました。Nanakiさんはダメージが出してくれるから助かります」、Nanaki選手は「すごいついていきやすいし、プレーしやすいです」とお互いをたたえ合いました。最後に散る咲く選手は「ビクロイして練習するので応援よろしくお願いします!」とコメントしました
最終試合
ポイントランキングでは「れんむZooとたこママ」と「ざじぴー」が同率1位。最終ラウンドではどちらが勝つのか、それとも3位以下のチームが大逆転を決めるのか期待がかかります。
序盤から同率トップの2チームが激突。さらに徳島科学技術も参戦しトップの2チームは早くも相方が脱落する厳しい展開。銃声を聞きつけたチームもやってきてSAKI 咲選手を攻め立てますが逃げ切り物陰に隠れて順位ポイント確保を狙います。その間に生き残っていたTakoBeL選手はS高「おこりんご」のR1ngo選手に撃破され、ここで「れんむZooとたこママ」はポイントを稼げず全滅してしまいました。
ストーム9回目の終盤に差し掛かるとポイント3位につけ、追い上げていた徳島科学技術「アイウエオ」が全滅。ざじぴーも少ない持ち物から上手く立て直しましたが全滅と有力チームが次々脱落。結果、最終試合でビクロイしたのはポイント10位につけ、12撃破を記録した第一学院「しゅんたん-kk」でした。
【画像26】第一学院「しゅんたん-kk」 Poteti-ll-_-選手とチャンバーチュンバー選手
ビクロイを獲得したPoteti-ll-_-選手はゼロビルドということで出場したとのこと、3年生で最後の大会でビクロイを達成しました。チャンバーチュンバー選手はまだ1年生とのことで「また出場したいと思います」とカムバックを誓いました。
ゼロビルド初代王者はN高「ざじぴー」に 撃破数最多を記録したのはN高 TakoBeL選手
ポイント集計の結果優勝したのはN高「ざじぴー」でした。最終試合の序盤は苦しみましたが、ポイントを稼ぎ、逃げ切りました。
SAKI 咲選手 最後の夏に優勝できてめちゃくちゃうれしいです。最後の試合の序盤めちゃくちゃ焦りました。一番苦しかった試合ですね。3~4回ぐらい危ないところあって胃が痛かったです。「れんむZooとたこママ」たちには強気に行こうかなと、狙っていました。ゼロビルドなのが難しかったですね。
これからはFortnite Champion Series ASIA大会で優勝することを一つの目標にしたいと思います。
Meip選手 建築ありの部門では2位に終わったし、3年間しか参加できない高校生大会、気合を入れて臨みました。優勝できて安堵です!建築というバリアがないことが難しく、ずっと緊張感が半端なかったです。
SAKI 咲選手 来年はMeipくんはゼロビルドとビルドありどっちも出るの?
Meip選手 じゃあ出ます(笑)。初代チャンピオンに収まらず、どちらも優勝目指します!
最も撃破数を稼いだ選手に贈られる特別賞「神エイム賞」には、22撃破を達成したN高のTakoBeL選手が選ばれました。
TakoBeL選手 終盤、すぐに倒されてしまったのですが、ざじぴーよりも撃破数を稼げたのは良かったです。エイムは調子がよかったのですが、緊張してしまい、ケアが足りなかったですね。悔しいです。
【画像28】ポイントランキング最終結果 トップ10
ゼロビルド部門は選手らが語っているように、遮蔽物が少なく、常に緊張感が求められる難易度の高いものとなっていました。Polsさんは「建築がないということで、他のシューティングゲームのプレイヤーも参戦できる部門にもなると思います」とコメント。今後ゼロビルド部門が続いていくことでSTAGE:0への注目度が増えていくことを期待したいですね。
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外部リンク
STAGE:0(ステージゼロ)|全国高校対抗eスポーツ大会 公式サイト
https://stage0.jp/