テレビ東京と電通が主催する高校対抗の全国eスポーツ大会「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2024」（STAGE:0）のグランドファイナル大会が8月12日、六本木グランドタワー駅前広場で開かれました。選手はオンラインで参加。試合の様子は、YouTubeや六本木グランドタワー1階の駅前広場の特設会場でスクリーン上に映し出され、多くの観客が訪れました。

最終種目はVALORANT！岸大河さん、ふり～ださんコンビが試合の模様をリポート

　最終日となるSTAGE:0。最後の競技は人気種目の「VALORANT」です。出演者は、大会アンバサダーのアンガールズ田中卓志さん、スペシャルリポーターのアルコ＆ピース。ゲストには、NON STYLEの井上裕介さん、土佐兄弟、西村歩乃果さん、三四郎、女性アイドルグループの≒JOY（ニアリイコールジョイ）、キャスターの平岩康佑さんが登場します。アナウンサーは藤井由依さん。解説は岸大河さん、実況はふり～ださんです。

　試合は13点先取のBo1形式で、試合延長のオーバータイムがあります。

準決勝第1試合 クラーク記念国際「あさりさま」 VS ルネサンス豊田「東京に行くために」

　第1試合はクラーク記念国際「あさりさま」 VS ルネサンス豊田「東京に行くために」。昨年から引き続いてセミファイナルまで勝ち残った両者が決勝を賭けて対決です。

　マップはアセント。ルネサンス豊田が先攻となり、6連続でラウンドを獲得します。思い切った行動に出るデュエリスト ルネサンス豊田のreia7sh選手の動きに苦しめられるクラーク記念国際は、第7ラウンドで初めてラウンドを取得します。

　攻守交替時点で10対2とルネサンス豊田が優勢。第13ラウンドではreia7sh選手がエースを決めるなど絶好調。そのまま押し切り決勝への切符を手にしました。

　リーダーのsunday選手（画像内の最左）は「次はどっちが来ても強いので油断しないで勝ちます！」と意気込みました。試合MVPにはチームをけん引する活躍を見せたreia7sh選手が選ばれました。reia7sh選手は「いつもよりも調子が良い」とのことでいつもと違う環境ながらコンディションが良好のようです。

準決勝第2試合　ルネサンス大阪「HavenLiberty」 VS N高「そるみょんズ」

　今大会注目チームの登場です。準決勝第2試合はルネサンス大阪「HavenLiberty」 VS N高「そるみょんズ」。そるみょんズは、5人中4人がゲーム内最強ランクのレディアントという最強チーム。チームプレーを得意とするルネサンス大阪「HavenLiberty」はどのように立ち回るのか注目です。

　まずはN高先攻で試合開始。序盤1、2ラウンドはN高が取るものの、ルネサンス大阪は強力な武器をドロップさせるなど次のラウンドにつながる動きをしっかりとって3、4ラウンドを取り返し、互角の試合を繰り広げます。岸さんは「徹底した射線の管理や状況判断で、ある程度の人数不利は覆してましたね」と分析。

　5対2でルネサンス大阪がリードしている状況でN高はタイムアウトし、距離を埋める攻撃的な作戦に変更。しかし、8対4で未だルネサンス大阪のリードを取り返すことができず前半折り返し。攻守交替となります。

　
　とはいってもN高はやはり個人技が圧倒的。強気の攻めでエイム力も冴えています。ただそれを上回ったのはルネサンス大阪のチームワークと冷静さ。常に相手に人数不利の状況を作り出し、主導権を握らせません。最終的に13対8で「HavenLiberty」が決勝に進出しました。「イナザワイレブン」というチーム名で過去グランドファイナルに出場してきたチームが、今度は優勝を狙います。

　試合MVPに選ばれたのは、リーダーのibu選手。チームワークの素晴らしさに感動しつつ、これまでの大会で姿を見ていた岸さんは「今年はじめに開かれた大会から見ていましたが、本当にうまくなりましたね。kawanzin君との連携も素晴らしかった」と褒め称えました。ibu選手は「この勢いのまま優勝まで突き進みたい」と意気込みました。

まさかのルネ高対決 決勝戦はルネサンス大阪「HavenLiberty」 VS ルネサンス豊田「東京に行くために」

　VALORANT部門決勝は、ルネサンス高校同士の対決に。第2試合では劇的な勝利を飾ったルネサンス大阪「HavenLiberty」とルネサンス豊田「東京に行くために」が優勝を競います。

　マップはバインド。最も難しいと言われているマップで、ワープできる場所が二つ存在しており、戦略の幅が広がるのが特徴。マップの練習量が大きく影響してくることが予想されました。

　先攻は「HavenLiberty」。序盤は両者互角の展開。6対6のまま攻守交替となります。しかしそこから勢いづいたのはルネサンス豊田「東京に行くために」。再度7対7と追い付いてからは徐々に点差を広げていき、13対9で優勝を勝ち取りました。

　MVPにはリーダーsunday選手が選出。岸さんはsunday選手のスモークの使い方を大きく評価。sunday選手はスモークを指定の場所におけるエージェント ブリムストーンを使用し、相手の動きを読みながら仲間をサポートしました。

優勝はルネサンス豊田「東京に行くために」

【画像18】見事優勝のルネサンス豊田「東京に行くために」

　優勝したルネサンス豊田「東京に行くために」。リーダーのsunday選手は「まだ実感が湧かないです」とコメント。その後の取材では相手は格上の選手で、「6対6で並んだときは上手くいったと思った。その後は勢いに任せて、優勝まで突き進んだ」と答えてくれました。「東京に行くために」は1年生、2年生で構成されているチーム。reia7sh選手は「またこのメンバーで出場してこの舞台に戻ってきたい」と語り意欲を見せました。

準優勝はルネサンス大阪「HavenLiberty」 特別賞には nokiss選手

　準優勝となったルネサンス大阪「HavenLiberty」。リーダーのibu選手は3年生ということで、STAGE:0への出場はこれで最後。「もし来年も出場するなら優勝を取ってきてほしいと思います」と後輩たちにエールを送ります。中でも前回イナワザイレブンでリーダーを務めていたいなざわ選手（画像最左）は「他の高校生大会では同じメンバーで優勝したこともある。メンバーたちはこういった大きな大会で負ける経験がなかったので、僕は負けてくれてみんな黙って悔しそうな顔をしていたので、逆に安心しました」と元リーダーらしい貫禄あるコメントを残し、観客を驚かせました。彼らのリベンジにも期待できそうです。

　ちなみに一対多の状況の中で勝利を収め印象的だった選手に贈られる特別賞「ドラマチッククラッチ賞」には「HavenLiberty」のnokiss選手が選ばれました。

【画像20】「ドラマチッククラッチ賞」のnokiss選手

来年夏も開催決定！ミャクミャクが登場し大阪万博での開催に！

　最後を締めたのはSTAGE:0運営からの発表。2025年夏の大会開催も決定しており、次回はEXPO 大阪・関西万博内で開催することが発表されました。会場にはテレビ東京のマスコットキャラクター ナナナと大阪万博のミャクミャクが姿を現しました。

　ということで次回開催は大阪万博！詳細は改めて発表があるかと思いますが、大阪でお会いしましょう！

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外部リンク

STAGE:0（ステージゼロ）｜全国高校対抗eスポーツ大会 公式サイト
https://stage0.jp/