大会レポート
2024.11.03
U18ロケリー大会で感動の涙! 立ち見が出るほど注目の決勝大会レポート
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- ロケットリーグ
11月3日、東京・渋谷のシブヤeスタジアムで「U18 全日本中高ロケットリーグ選手権」の決勝大会が開催されました。当日は予選を勝ち抜いた東西日本の代表4チームが日本一の座をかけて戦いました。観戦が無料だったこともあり、観客席は開幕前から満員。試合が動くたびに拍手や歓声があがり、大盛り上がりでした。
U18 全日本中高ロケットリーグ選手権は、全国高校eスポーツ選手権(全5回)と、それに続く第1回 NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権(全高e)までの6年間実施されていた「ロケットリーグ部門」の後継にあたる大会。全高eの第2回では競技種目からロケットリーグが外れたことを受けて、現役ロケットリーグ選手の新しい活躍の場として開催されます。
予選には、東日本トーナメントに19チーム、西日本が14チームの合計33チームが参加。学校の垣根を越えてメンバーを集めることができるほか、中学生も参加可能で、これまでよりも幅広いチームが参加できました。
主催はSuperCollider、特別協賛に北米教育eスポーツ連盟 日本本部(NASEF JAPAN)、協賛にはGALLERIAが入っています。
ロケットリーグは車でサッカーをするゲーム。車はブーストで加速だけでなく空を飛ぶこともでき、フィールドを文字通り縦横無尽に動き回りボールを追いかけます。3対3の対戦で、決勝大会は3戦先取で勝ち抜きとなります。
準決勝第一試合 New Generations 対 POG
準決勝 第一試合は東日本1位「New Generations」と西日本2位「POG」の対戦です。New Generationsは優勝候補。高校大会や世界で活躍をしているLunatic選手が所属しています。
第一試合の1戦目は10対1でNew Generationsが圧勝。前評判の通り、高い実力をいかんなく発揮します。常にNew Generationsが攻めている状態が続く中、2戦目の中盤にLunatic選手が空中でボールに着地する高等テクニックを連発した場面ではとくに会場がわきました。ただ、点数は8対0と1戦目よりPOGの守備が固くなっています。
3戦目、POGはエースのLucky選手を中心にディフェンスの精度を上げ、開始58秒は点数を許しませんでした。ただ、New GenerationsのJBOX選手も初のオフライン会場に慣れてきた様子でギアが上がっていきます。中盤以降はボールも盤面もNew Generationsが支配し続け、最後は16対0でNew Generationsが決勝への切符を勝ち取りました。
準決勝第二試合 highschoolmens 対 Vortex Vanguards
準決勝 第二試合は東日本2位「highschoolmens」と西日本1位「Vortex Vanguards」です。注目はVortex VanguardsのKroado選手。以前から「強い中学生がいる」と噂になっていたといいます。また、Toppy選手は前大会では映画「PLAY!」の舞台にもなった阿南高専の「Kamase Dogs」に所属していました。
1戦目はVortex Vanguardsが優勢でスタート。空中戦でリードを稼ぎますが、終盤からhighschoolmensも調子を上げていきます。最後は拮抗状態となり5対2と大きな差は開くことなくVortex Vanguardsがとりました。
2戦目はhighschoolmensが先制点。同チームのhiroki選手がゴールにセーブにと活躍します。yuu選手もゴール前の相手選手を阻むなどサポートが輝きます。後半、Vortex Vanguardsも1点を返し同点に。終盤23秒を残して追加点で逆転すると、勢いに乗って残り12秒でも得点し、3対1で2戦目を取りました。
3戦目はVortex Vanguardsが先制点。すぐにhighschoolmensが取り返しますが、Vortex Vanguardsがさらに返しリード。中盤、highschoolmensのhiroki選手が再びスーパーセーブを決めると、会場にhiroki選手の名を呼ぶ声が響きます。その後、hiroki選手がゴールを決めるとhiroki選手コールが上がりました。終盤はVortex Vanguardsが勢いに乗り逆転、追加点を重ね6対2で決勝に駒を進めました。
決勝戦 New Generations対Vortex Vanguards
決勝戦は、New Generations対Vortex Vanguardsという、東西の予選1位同士の戦いとなりました。
先制点を取ったのはVortex Vanguards。中盤にも追加点を決め2対0でリードします。残り1分30秒でNew Generationsが1点を返し点差を縮めます。その後、終盤残り15秒で同点となるハラハラの展開。決勝大会初のオーバータイムにもつれ込んだ試合は、New Generationsが取りました。
2戦目もNew Generationsがゴール前までボールを何度も運びますが、Vortex Vanguardsが確実にセーブ。逆もしかりで、高度な攻防を繰り広げつつ、お互い点数が入らないまま後半を迎えます。残り1分30秒には、ついにVortex VanguardsのTOPPY選手とTAPI選手が続けて点を決め2点リード。前の試合ではここから逆転されましたが、今回はしっかりと守り切り2戦目を取得。イーブンとなりました。
3戦目、お互い空中からボールを運ぼうにもピンポイントにクリアされていましたが、New Generationsのクリア後のスキを突いてVortex Vanguardsが速攻で先制点。防御を強いられるようになったNew Generationsは徐々に攻めのスタイルを崩していきます。そんな中でもボールを前に運び、1点返します。そのままオーバータイムに入るかと思われましたが、試合時間いっぱいのブザービーターでVortex VanguardsのTOPPY選手が得点。会場のボルテージが一気に上がりTOPPY選手コールが巻き起こりました。
Vortex Vanguardsのマッチポイントとなった4戦目。前の試合では流れを持っていかれましたが、修羅場をくぐった経験のあるNew Generationsは落ち着いてプレーし、序盤に先制点と追加点を重ねます。これで勢いを取り戻し、さらに2点を追加。そのままNew Generationsが4戦目を取り、フルセットとなりました。
運命の5戦目。前半はNew Generationsがひたすらに攻めます。勝負の決まる5戦目とあって積極的ですが、Vortex Vanguardsも堅く守りを固めてチャンスを伺います。0対0で後半を迎えた直後、New GenerationsのNAI選手が相手のミスを突き先制点。その後もNAI選手がボールをゴールに押し込み追加点。JBOX選手も得点し、3対0で優勝を決めました。
New GenerationsのLunatic選手は、「めっちゃうれしいです」と喜び、「最後の試合では、途中で相手のプレースタイルにあわせて自分たちのスタイルを変えていこうと話をして、ボールを持たないように戦法を変えて、相手のミスを誘いました。そのスキを突くことができました」と勝因を語りました。
静岡県から観戦に来た、ロケリーの高校生大会でも活躍していた飛龍高校出身の女性は「ストレートで負けると思っていたら、いい試合だったので驚きました。すべてのチームを応援していましたが、Vortex VanguardsのTOPPY選手がブザービーターを決めた瞬間は感動して泣いてしまいました。前回は舞台に立って試合する立場で、そこでも感動したのですが、観戦する側になっても感動しました。2025年の次回大会も観戦しに来たいです」と話していました。
また、徳島から来た「Kamase Dogs」(阿南高専)初期メンバーの男性は、「TOPPY選手は学校の後輩で、大会に出た先輩としていろいろ教えていたこともあったのですが、見事なストライカーになっていて驚きました。チームワークが乱れた部分もありましたが、いい試合でした。あとは、オフラインならではの感性や熱を感じることができたので、来てよかったです」とオフライン会場で観戦できたことを喜んでいました。
閉会式では、実況のkokkenさんから、2025年には第二回の開催を予定していると発表がありました。ロケットリーグは無料でプレーできるので、楽しみながら詳細の発表を待ちたい。
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外部リンク
U18 全日本中高ロケットリーグ選手権
https://nasef-u18-rl.supercolliderportal.org/
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