解説
2021.07.24
eスポーツで仕事をしたい人必見!仕事内容や種類、プロゲーマーのセカンドキャリアなど徹底解説
- 高校eスポーツ
「プロゲーマー」という職業が大きな話題となることが多いeスポーツは、日本でも若年層を中心に人気が広がっています。現在日常的にeスポーツ対象のタイトルを楽しんでいて、将来は「eスポーツに携わる仕事がしたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、eスポーツ業界を支えている仕事について解説します。プロゲーマーだけではないさまざまな職業の中から、自分にぴったりなものを見つける手がかりにしてくださいね。
まずはeスポーツ業界の仕事について知ろう!
ひとくちに”eスポーツ業界”といっても、その中にはさまざまな種類の仕事があります。eスポーツに携わることができる仕事について、以下のような例を見ていきましょう。
・プロゲーマー
・配信者(ストリーマー)
・実況者
・イベントスタッフ
・マネージャー
・ライター
・そのほかの仕事
プロゲーマー
世界各国で開催されているeスポーツ大会に出場して好成績を残し、そこで得た賞金などの報酬を主な収入として生計を立てる職業です。
「eスポーツを仕事にしたい」と考えたとき、多くの人が最初に思い浮かぶのがプロゲーマーではないでしょうか。プロゲーマーには、個人としてのゲームスキルのほか、チームプレイには欠かせないコミュニケーション力、海外でも活躍するための英語力など、さまざまな面でプロとしての高い能力が求められます。
配信者(ストリーマー)
eスポーツ業界で人気のタイトルをプレイするゲーム配信を行い、配信活動によって得るインセンティブ(広告収入・配信時のチップなど)を主な収入として生計を立てる職業です。
配信を見ている視聴者を楽しませるためのトーク力、自身のファンを増やし活動の幅を広げるためのSNSでの発信力などが求められます。プロゲーマー級の高いゲームスキルを持っていれば多くの人の注目を集めやすいですが、ゲームの実力以上に”面白い配信をすること”が重要なのがプロゲーマーとの違いです。
実況者
eスポーツ大会において試合を観戦しながら実況を行い、そこで発生する報酬(ギャラ)を主な収入として生計を立てる職業です。 野球やサッカーなどの実況と同様に、試合を観戦している視聴者に向けて試合の展開を伝え、ライブ配信をより盛り上げる重要な役割を持っています。試合から感じられるプロゲーマーたちの熱量を言葉で伝えられるトーク力、視聴者へわかりやすく確実に自分の言葉を届けるための基本的な発声・滑舌などの能力が求められます。
現在eスポーツ業界でキャスター(実況者)として活躍されている、岸大河さんへのインタビュー記事もあわせてご覧ください。
イベントスタッフ
eスポーツ大会や関連イベントを開催するための企画準備や広報、開催当日の運営指揮など、スタッフ一同でチームとなってイベントを作り上げる職業です。
企業に属している場合は、会社員として給与を受け取ります。より良いイベントを作るための企画創造力、当日の運営をスムーズに行うための管理能力などが求められます。
マネージャー
プロゲーマーチームにスタッフとして属し、チームメンバーに関する人事・編成や外部組織との交渉・連携、所属選手のメンタルケアやスケジュール管理も行うなど、ありとあらゆる面でプロゲーマーをサポートしチームを導く職業です。所属選手が大会で得た賞金の一部がマネージャーの給与とされ、主な収入源になります。
チームメンバーを統率するためのリーダーシップ、選手との信頼関係を築くためのコミュニケーション力、チームの運営管理能力など、幅広いスキルが必要です。
ライター
eスポーツの競技種目となるタイトルや、eスポーツ大会、その他関連イベントに対して取材を行い、ひとつの記事にまとめて主にインターネット上で発信をする職業です。収入を得る方法としては、企業に所属して給与を得るパターンや、特定の企業に属さないフリーランスとして仕事を受けて報酬を得るパターンなどがあります。
記事を読むユーザーにとって必要な情報を引き出す取材力や、得た情報をわかりやすくまとめて伝えるための文章力などが求められます。
そのほかの仕事
ここまでご紹介したもののほかにも、以下のようにさまざまな形でeスポーツ業界を支えている職業があります。
・コーチ
プロゲーマーチームのスタッフとして、現役のプロゲーマーに対し、より実力を高めるための指導を行います。選手活動を引退した元プロゲーマーの方がセカンドキャリアとして選ぶことも多く、現役時代の経験・スキルがそのまま生かせる職業です。
・アナリスト
プロゲーマーチームのスタッフとして、対戦相手となるチーム・選手の動きの傾向をPCを使ってデータ化し分析します。データをもとに効果的な戦略を練るアナリストは、チームを勝利へ導くためには欠かせない職業です。
eスポーツのプロゲーマーになれる人はほんの一握り
プロゲーマーを目指す人の数に比べると、実際に選手として活躍し生計を立てることができるようになる人の数はほんの一握りとなっています。
そして、現在の日本ではまだまだeスポーツやプロゲーマーの認知が進んでおらず、競技人口もアメリカなどのeスポーツ先進国に比べて多いとは言えないのが現状です。日本を活動拠点とするプロゲーマーを目指すのであれば、その門はさらに狭いものといえます。
しかし、日本におけるeスポーツの広がりにあわせ、活躍の場も拡大していくことが予想されます。なによりも実力が物を言う世界なので、練習や勉強を重ねて着実に力をつけていけばプロゲーマーになるという目標も現実的なものになるでしょう。
プロゲーマーのセカンドキャリア
プロゲーマーの実力のピークは20代~30代と言われています。体を動かすスポーツのプロ選手と同様に生涯現役として続けられる職業ではありません。そのため、プロゲーマーを目指すのであれば、選手活動を引退したあとのセカンドキャリアについてもしっかりと想定しておく必要があります。
「まずはeスポーツ業界の仕事について知ろう!」でご紹介したプロゲーマー以外の職業は、選手活動を引退した元プロゲーマーの方が多く活躍している場でもあるのです。プロゲーマーを引退したあともeスポーツに携わり続けるのか、はたまた一般企業へ就職するのか……自分が10年、20年先の将来にやりたいことを考えて今から準備を進めましょう。
eスポーツ業界の仕事に携わる方法とは
プロゲーマーになりたいなら地道に練習を重ねて実力をつける、配信者になりたいならゲーム配信を始めて少しずつ視聴者(ファン)を増やしていくなど、職業ごとにそれぞれアプローチの方法があります。
職種によっては必要なスキルを独学で身につけることも可能ですが、近年ではプロゲーマーチームへの所属やeスポーツ業界への就職を目指すための授業を行う高校や専門学校も誕生しています。将来はeスポーツに携わる仕事をしたい! という意思がすでに固まっているのであれば、eスポーツに特化した勉強ができる学校へ進学するのも効果的です。
また、eスポーツの競技種目となるゲームタイトルをプレイする立場だけでなく、ゲーム制作会社などに就職してゲームを開発するという携わり方もあります。この進路を選ぶ場合、自分が開発したタイトルをeスポーツとして多くの人にプレイしてもらうという別のやりがいを見出すこともできるでしょう。
まとめ
eスポーツ業界の中に存在するさまざまな職業について、業務内容や主な収入源、求められるスキルを解説しました。
eスポーツに携わる仕事はプロゲーマーだけではなく、それに関わるたくさんの人の協力があって現在のeスポーツ業界が成り立っています。自分がやりたいと思う仕事・適性がある(向いている)仕事は何かを考えて目指す職業を決定しましょう。
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